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「食とからだをめぐる冒険」滞在記録⑥ 〜王滝村にて〜

村で唯一の和菓子店 ひめやさんで「朴葉巻き」 づくりのアルバイトをさせていただいた。

使う朴の葉は、王滝内や三岳地域など複数のエリアから、天候や標高によって変わるベストなタイミングを見極めその都度仕入れているそう。

採れたて朴葉


開花時期の短い朴の花にも、ちょうど出会うことができた。随分と立派な白く大きな花だった。

朴の花

木曽の朴葉巻きの特徴は、ひと枝に複数枚の葉がついたままの状態でお餅を包むところ。斬新なフォルムだから、一度見たら忘れない。5つのお餅を一房セットにして巻いたら、その後は枝のまま丸ごと蒸して完成。


朴葉を持ってきてくれた仕入れ先の方

先日、薮原のお母さんたちと一緒に作った「朴葉寿司」と同様に、もとは月遅れの端午の節句を祝う郷土食だった「朴葉巻き」。先人たちの知恵が詰まった、ひめやの朴葉巻きは素敵な店主夫妻と村のお母さんたちの手によって一つずつ丁寧に作られていた。


約2週間後、再びひめやさんでお仕事の機会を得ることができた。
前回よりも朴葉が大きくなり、丈夫になっている印象だった。やはり6月初めはまだ若葉で、6月中旬頃がベストタイミングらしい。

木曽ならではの、地域の手仕事を通して、自然の素材を扱うからこそ味わえる繊細な季節の移ろいを感じることができた。

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