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2023明治安田生命J1リーグ第19節セレッソ大阪対アビスパ福岡の個人的な見どころを紹介

J1リーグも後半戦が前節からスタート。現在横浜FMが首位に立ち、試合数が少ない神戸や浦和も上位に位置している

セレッソ大阪は現在連勝で勝ち点を積み現在4位。首位の横浜FMとは勝ち点差7となっている
タイトルを伺える位置だけにホームでしっかりと勝利を飾りたい

一方の福岡は現在リーグ戦4連敗中苦しんでいる。DFラインにけが人も出ており、難しい状況が続いているがチーム一丸となって上昇へのきっかけを掴みたい一戦だ

Jリーグ公式HPより引用

セレッソ大阪は前節アウェイ札幌戦でリーグ戦最多となる4得点を記録し連勝。メンバーを入れ替えながらも、喜田のプロ初ゴール等活躍を見せ、チーム内の競争力が高まっている状況を示した

一方の福岡は前節ホームで上位神戸と対戦。前半は福岡が押し込む場面もつくったが得点を奪えず、逆に神戸に決定機を決められて0-3と悔しい敗戦となった。三國の負傷もあり、中4日で迎える今節はチームとしての総合力が問われる一戦になる

6月30日、6月最後の試合はフライデーナイトJリーグ。金曜日の夜にタフに熱い試合でサポーターに歓喜を届けたい

(J1リーグ 解説:加地 亮さん リポーター:加藤 綾さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2023/6/28時点)(リーグ戦のみ)

セレッソ大阪:10勝2分6敗 勝ち点32 (27得点20失点)+7 リーグ戦連勝中

前半戦は9勝2分6敗で勝ち点29だった。小菊監督は目標とする前半戦の勝ち点30に届かなかった事に対して、後半戦のスタートしっかり勝ち切りたいと語っていた
そのセレッソは神戸戦から奥埜に代えて加藤を起用
ボランチは香川・喜田が2試合連続のコンビを組んだ。また左サイドも舩木が2試合連続で先発メンバーに起用された

試合は最初のチャンスをセレッソが得点に結びつける。船木のパスに抜け出した加藤が左足でクロスを送りレオセアラが合わせて先制に成功
開始2分で貴重な先制点を手にする
この失点で札幌もスイッチが入り、両サイドや中央含めて今季強みになっている攻撃力を発揮してセレッソゴールに迫る
ただ、セレッソもカピシャーバ、クルークスと外国籍選手が献身的なプレーを見せ自分たちのリズムを再びつくっていく

GKも含めて繋ごうとする札幌に対して加藤のプレス、そして香川がプレッシャーをかけてこぼれたボールを加藤が反転してシュートを放ちゴールネットを揺らして2-0
更に、カピシャーバからのクロスを起点にこぼれ球を最後喜田が強烈なミドルシュートを放ち嬉しいプロ初ゴールを記録。前半だけで3-0とリードを広げた

前半終了間際には札幌のCKから失点を許し3-1となり前半を折り返した
後半の序盤も船木のクロスから加藤のヘッド、FKでクルークスのシュートがポストを叩く等攻撃の手を緩めることなく攻め立てました
更にはカピシャーバのプレッシャーからボールを奪い、喜田がレオセアラへロングフィード。そこから中へ駆け上がった香川が冷静にゴールを記録し勝利を手繰り寄せる4点目を記録

マテイヨニッチや西尾とDFメンバーも変更し、ポジション変更をしながら最後は勝ち切り4-1と今季リーグ戦最多得点となる4点を記録し後半戦幸先の良い勝利を飾った

Jリーグ公式HPより引用

セレッソ大阪はリーグ前半戦の第2節福岡戦は1-2の敗戦。福岡に先制を許し、上門の得点で同点に追いつくも終盤に勝ち越され悔しい敗戦となった

あれから約4か月。リーグ戦上位に位置するセレッソがホームで前半戦の悔しさを晴らすか?メンバー編成も含めて楽しみにしたい

アビスパ福岡:5勝5分8敗 勝ち点20 (17得点25失点)-8 リーグ戦4連敗中

福岡は前節の名古屋戦から4人メンバーを入れ替えてホームで神戸を迎えた
GKは永石、SBに湯澤、CBに三國、FWにはウェリントンがリーグ戦初先発を飾った

雨でピッチにも影響が出たコンディションの中序盤は福岡が猛攻を見せる
井出口のミドルシュートをはじめ、山岸や佐藤も積極的にシュートを見せゴールに迫るも得点には至らず

逆に福岡はミスから失点し、流れを上手く引き寄せる事ができなかった。更に守備時の対応で三國が負傷し井上が急遽ピッチへ
福岡は難しい状況の中でも前半終了間際に奈良、湯澤と上手いパスワークでウェリントンに決定機をつくる
惜しくもこのシュートは枠を捉える事ができず前半は0-1と1点ビハインドで折り返す

後半に入りウェリントンからルキアンに代えてスピードを入れてきた福岡は、右サイドの紺野との連携でチャンスはつくるも決めきれず
逆に神戸にゴール前で繋がれ失点し0-2に

前嶋や金森も投入し変化をつけようと試みるが、終盤に失点し0-3
それでも井手口、紺野と最後まで積極果敢にゴールを狙い次に繋がる気持ちも見せた
結果は0-3でリーグ戦4連敗となったが、相手を上回る場面も見せた福岡
金曜日も予報は雨だが、ピッチ内で前節からの変化を見せて勝利を目指したい

Jリーグ公式HPより引用

リーグ戦は11節の5月3日以来勝利なし。今節8試合ぶりの勝利を目指す福岡
勝利すればチームJ1通算100勝目となる
リーグ戦では約2カ月勝利はないが、カップ戦・天皇杯と公式戦では勝利を飾っている
ただ、なかなかその勝利をリーグ戦に繋げる事ができていない
カップ戦では鶴野に小田、天皇杯ではウェリントンに佐藤と得点を記録
前回のセレッソ大阪戦では前、金森が得点を記録
勝つためには得点が必要なだけに、スコアラーの山岸だけではなく、他の選手の躍動が期待される

過去の対戦戦績(リーグ戦のみ)

過去の対戦成績はリーグ戦で見るとセレッソの21勝、福岡の10勝、引き分けが6回

今季は前半戦の第2節に対戦し2-1で福岡が勝利(福岡:前・金森が得点・セレッソ大阪:上門が得点)福岡は今季初勝利の相手がセレッソ大阪だった

昨季はセレッソ大阪のホームでは2-0でセレッソ大阪が勝利(C大阪:マテイヨニッチ・上門が得点を記録)
福岡のホームでは0-0のスコアレスドローという結果だった

現在の所属選手では(リーグ戦のみ)
セレッソ大阪は対福岡戦では、香川・清武・上門が2得点、マテイヨニッチ、加藤が得点を記録

アビスパ福岡は対セレッソ大阪戦では前、金森、山岸、ウェリントン、城後が得点を記録している

※古巣対戦
セレッソ大阪
・ジョルディクルークス:2021-22年の2年間在籍:56試合8得点記録
・喜田陽:2019年に1x年間在籍し10試合プレー
・為田大貴:2016-17の2年間プレー。2016年は21試合1得点
・清水圭介:2014年に1年間在籍し5試合プレー

アビスパ福岡
・永石拓海:2018-21まで所属※TOPチームでは出場がなく、U23で16試合プレー(2018年に11試合、2020年に5試合)
 その間に山口、福岡に期限付きでプレー2022年から福岡に完全移籍で加入

セレッソのクルークス、喜田は前節含めて好調を維持しているため古巣対戦での躍動も期待がかかる

福岡の永石は前節悔しい3失点も、精度の高いキックでチャンスもつくった。プロ最初のチームがセレッソ大阪だけにヨドコウ桜スタジアムのピッチでプレーし、活躍を見せ勝利に貢献したい

他にも東福岡出身の小田・佐藤(2人は同期)が1学年先輩の毎熊の前でどのようなプレーを見せるかも楽しみだ
前と進藤の札幌のアカデミー育ちの対峙(奈良も札幌アカデミー育ちだが、進藤とは3年差なので被らず)も含めて選手たちが旧交を温める姿を見る事もできそうだ

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

セレッソ大阪:10勝2分6敗 勝ち点32 (27得点20失点)+7 リーグ戦連勝中

先制試合:12試合 10勝0分2敗(3節の浦和戦,16節の名古屋戦で逆転負け。)
先制された試合:5試合 0勝1分4敗(開幕戦の新潟戦は先制許すも追いつく)
スコアレスドロー:1試合(5節川崎F戦)

ホーム: 5勝1分3敗 勝ち点16  13得点  10失点 得失点+3
アウェイ: 5勝1分3敗 勝ち点16 14得点 10失点 得失点+4
ホームとアウェイの戦績は五分。現在リーグ戦はホーム連勝中

リーグ戦では11名が得点(レオセアラ7得点、奥埜・加藤3得点、上門・為田・香川が2得点、毎熊、クルークス、北野、カピシャーバ、喜田が得点を記録)山中がチーム最多の4アシスト

複数得点:10試合  
複数失点:5試合
無失点:5試合 
無得点:3試合

<得点>前半に14得点 後半に13得点 
<失点>前半は7失点 後半は13失点
前節の札幌戦で今季最多の4得点記録。またリーグ戦は6試合連続先制ゴールを記録中

27得点中セットプレーでの得点は5点の18.5%。山中のFK,CKから起点。7節レオセアラPKで得点

20失点中セットプレーからの失点は7で割合は35.0%(CKから5失点、PKから1失点等)
★途中交代からの選手での得点は加藤(G大阪戦)上門(湘南戦)北野、中原が記録(リーグ戦)

セレッソ大阪はリーグ戦天候で「雨」を含む試合は7試合(新潟・福岡・川崎・FC東京・広島・鹿島・京都)2勝2分3敗だが、ホーム戦に限れば雨の日は勝利なし(1分2敗:新潟・広島・鹿島)
※雨を含む試合とは「曇りのち雨」「曇り時々雨」「雨のち曇り」を含む

アビスパ福岡:5勝5分8敗 勝ち点20 (17得点25失点)-8 リーグ戦4連敗中
先制試合:7試合 3勝1分3敗(新潟、広島、G大阪戦は先制するも逆転負け)
先制された試合:8試合 2勝1分5敗(5節湘南、7節京都戦は逆転勝利)
スコアレスドロー:3試合

ホーム: 5勝2分3敗 勝ち点17  10得点 11失点 得失点-1
アウェイ: 0勝3分5敗 勝ち点3 7得点 14失点 得失点-7
今季リーグでのアウェイ戦はまだ未勝利。
リーグ戦では9名が得点(山岸7得点、ルキアン3得点、佐藤・紺野・金森・鶴野・前・小田・ウェリントンが得点を記録)

複数得点:5試合 
複数失点:8試合(現在リーグ戦4試合連続複数失点中)
無失点:5試合
無得点:6試合 (最多得点は2得点が5試合)

<得点>前半5得点 後半に12得点 
<失点>前半は10失点 後半15失点
4/23の札幌戦以来複数得点なし。リーグ戦は5/3以来の勝利を目指す(天皇杯、カップ戦は勝利も)

今季は17得点中セットプレーでの得点は8点の47.1%。PK5本、CKは中村起点に3得点記録
25失点中セットプレーからの失点6で割合は24.0%(FKから3失点,CKから1失点,PKで2失点)
直近リーグ戦5試合は1分4敗(2得点9失点)DFラインにけが人も多くなっている

今季公式戦で天候で「雨」と記録された試合が5試合(セレッソ大阪・川崎・広島・名古屋・神戸)は1勝4敗勝利はセレッソ大阪戦のみ

福岡は三國が前節負傷交代で井上が今季初めてプレー。グローリー、宮の状況次第にもなるがDF陣の踏ん張りにも期待がかかる
また、前節は神戸を上回るシュート数を記録。その精度で先制、そして勝ち切る勝負強さを見せて連敗ストップを図りたい

個人的な見どころ

6月最後の試合はフライデーナイトJリーグということでこのセレッソ大阪VSアビスパ福岡のみとなる
だからこそチームを勝利を飾り6月に良い締めくくりして、7月の連戦に備えたい

Jリーグからも今節の見どころを掲載している

記事にもある通り、古巣対戦となるクルークスと喜田はコンディションを上げてきており非常に楽しみな対戦だ
福岡は苦しいチーム状況だが、前回対戦時2節に今季初勝利を挙げて、そこから6試合負けなしと波に乗った
シーズン折り返しの序盤、しっかりと結果・成果にこだわりたい

▼前回の対戦では福岡が2-1で勝利▼

個人的な注目点は好調の香川への対策。セットプレー、そして悪天候の中での集中力の3点を挙げたい

絶好調の香川をどう抑えるか?
セレッソの香川が好調だ。2節での対戦時は途中からピッチに入り、反転してのボレーシュート等、その時でも存在感は光っていた

ただ、この4か月の中で中盤を攻守でコントロールする、質の高い香川のプレーがチームに勝利をもたらしている
数字だけではない、起点の部分を含め、運動量と絶妙なポジショニングと上手さが光っている

過去の香川は得点も量産していた。前節札幌戦のような技ありゴールではなく、ストライカーらしいゴールは多くの人の記憶に残っているはず
トルコのベシクタシュ在籍時は途中交代から2ゴール
2018年1月27日(現地時間)ドルトムント在籍時に2試合連続ゴールを記録
Jリーグでは2010年の5月5日(VS鹿島)、5月15日(VS神戸戦)が最後の2試合連続ゴール(神戸戦を最後に海外へ挑戦)
Jでの13年ぶりとなる2試合連続ゴールを見せるか?
そして、その香川に仕事をさせないためにも前・井手口と中盤でプレーする選手たちの動きは重要になってくる

攻守の切り替え、そして1つ1つの判断軸で集中力を持って臨む事ができるかどうか注目したい

セットプレーで流れを変えたい福岡
今季はここまで17得点中8得点がセットプレーの福岡は1つの強みになっている。もちろん8得点中の5得点がPKである点、CKからの3得点をお膳立てした中村の離脱はチームにも大きな影響はある
ただ、それでも昨季も29得点中10得点はセットプレーから。粘り強く、そして勝ち切るためにもセットプレーで優位性や流れを変えていきたい

昨季10得点とチーム内最多得点の山岸は今季もここまで7得点と結果を残している。昨季はヘディングでの得点は1ゴールのみだったが、今季は3得点と空中戦でも強さを発揮
今季はここまでセットプレーのターゲットは山岸と小田が多く、セカンドボールを含めてセットプレーから流れをつかみ得点を奪いたい

一方のセレッソ大阪は前節の札幌戦はCKから失点を記録。今季ここまで20失点中5失点がCKからとなっており、修正を図りたい部分でもある
前節の札幌戦では安定の守備を見せていただけに、セットプレーからの失点を避け試合を上手くコントロールしていきたい
また今季はセットプレーからの得点は5得点。FK,CKともに山中が起点になっている部分もあり、山中以外の選手からも良いボールを供給し得点に結び付けたい

攻守とミスの"切り替え"を肉体もメンタルも早く

セレッソ大阪の守備はプレスや引き込んで奪う判断も上手く、攻守の切り替えが起こりやすい部分もある
一方の福岡は前節、神戸のプレスを上手くかいくぐりながら両SBが中に入り、両サイドハーフ、井手口を含めた効果的な攻撃も見せた

ただ、プロであっても天候や相手の守備強度など多くの部分で技術的・精神的なミスが起こる事がある
これを自分だけではなく、チームとしてもどうカバーできるか?
そして試合前のスカウティングを含めて、その切り替えの準備をどれだけ共有してチームとして臨む事ができるか

前述したが当日の夜、天候の予報は雨。難しいピッチコンディションでの一戦になる事が予想される。雨天候が記録されたホーム戦で勝利がない今季のセレッソ大阪、そして福岡も雨のピッチ状況での勝利は今季5回中1回のみ(その1試合がセレッソ大阪戦)

福岡は中4日でアウェイ戦とややタフな日程にもなる中、まずは連敗を止めて浮上のきっかけを掴みたい
セレッソ大阪はホームで好調を維持したまま7月に突入したい。水曜日のナイトゲームでは浦和VS湘南で浦和が勝利し順位の入れ替わりも発生した

シーズン終盤に向けて、1つでもタイトルの確率を高めていくために1試合1試合集中して勝利を目指したい一戦だ

6月最後のJリーグ。リーグ戦を折り返し、後半戦。あっという間にシーズンが過ぎていく。だからこそ1試合1試合での成長や変化、その面白さをしっかりと伝えていきたい

6月30日(金)19時~ヨドコウ桜スタジアムから、お天気の予報は雨ですが現地、またはJリーグ公式映像DAZNにてお楽しみください!

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