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2020年シーズンの振り返り。今季もありがとうございました。

2020年のスポーツ中継担当が全て終了しました。コロナ禍の中で昨年と比較すると担当試合は大きく減少しました(出張の中継が全てなくなったため)

それでも今季担当させていただいたこと、スタジアムやアリーナでの応援が制限される中で個人的にも”スポーツの価値”を再認識したと同時に、自分たちのような中継に携わる人間の重要性を感じたシーズンでもありました

喜びと共に、プレッシャーというか責任感の大きさを感じ、個人的には来年はもっと挑戦してより良い中継を制作スタッフの皆さんと創り上げ、より良いコンテンツを提供したいと思っています

まず、今年の担当した内訳(2020年)

◆サッカー

J1リーグ:4試合
J2リーグ:3試合
J3リーグ:12試合
天皇杯:1試合
JFL:2試合
なでしこリーグ:1試合

◆バスケットボール(2020-21シーズン)
シーズンはまた続いていますが、今シーズンについて

B1リーグ:8試合

◆アメリカンフットボール

関西学生アメフト:2試合

でした。昨年は高校野球やバレーボールの中継もありましたが、
今季は昨年に比較すると数は半分近くになりました

厳しいシーズンだからこそサッカーの中継を見る時間や自分の他の事業も展開する時間をつくることができました

サッカーは今季終了。なので今年の振り返りを

バスケットボールは現在シーズン真っただ中。来年も引き続き担当予定なので、こちらも楽しみつつ良い中継にできるよう準備していきます。私の担当は主に、京都ハンナリーズ・大阪エヴェッサ・滋賀レイクスターズのホームゲーム担当予定です!バスケットも引き続き精進せねば・・

今季のサッカー実況はファジアーノ岡山対ツエーゲン金沢の開幕戦からスタート

2019シーズンはJ1サンフレッチェ広島VS清水エスパルスのリポーターからスタートし、翌日に鹿児島ユナイテッドFC対徳島ヴォルティスのJ2開幕戦を実況担当しました

有難いことに2年連続でJ2の開幕戦を担当させていただきました

しかしながら、そこからコロナウィルスの影響もありリーグは中断。J3リーグは大幅に開幕が遅れることになりました

そこから多くの方の協力があり6月27日にJ2が再開、そしてJ3リーグが開幕。翌週にJ1リーグも再開となりました

今季は特設サイトが準備されました。また、JリーグTVでは再開までの過程も動画で進捗共有。コロナ禍におけるリーグ全体の指針が問われましたが、その信頼感が増したように個人的には思います

多くの方の理解も得ながら約4カ月における中断からタフなシーズンがスタートしました

そして、コロナウィルスの影響は随所にありました。移動の制限、応援タイルの変化、試合延期など・・・多くの事がありましたが無事シーズンが終了。先日はJリーグアウォーズもあり、多くの選手やチームの皆さんが表彰をされました

その中で、最後に流れた動画が個人的に感動しました

来季もどうなるか分かりません。しかしながら、今年新たに生まれた絆、結束力でより良いシーズンにしていきたいですし、そうなることを願うばかりです

担当した試合で残った印象的な試合をピックアップ

正直振り返っていたら、きりがないのですがその中でもいくつか選んでみようかなと思います

開幕戦:ファジアーノ岡山VSツエーゲン金沢

開幕戦はいつもながらワクワクが止まりせんでした

岡山:最終順位は9位  最高順位6位(38節終了時点)2019シーズン
金沢:最終順位は11位 最高順位4位(13節終了時点)2019シーズン

昨年岡山にとってはシーズン初勝利の相手が2節のホームでの金沢戦だったこともあり、有馬監督にも記憶に残っているであろう一戦

試合は膠着した状況も続きましたが、上田康太選手のCKから濱田選手が落として、エースのイヨンジェ選手が決勝ゴールを決めて岡山が開幕戦勝利で飾った一戦がとても印象的でした

明治安田生命J3リーグ 第4節:セレッソ大阪U-23vsFC岐阜 

セレッソ大阪U23は前節アウェイの熊本戦で5失点で敗戦に加え、中3日+長距離移動というタフな状況でした
更に、日本代表トレーニングに西尾選手、田平選手、松本選手が帯同し不在ということもありメンバー編成にも苦しんだ一戦

1年でのJ2復帰を目指す岐阜との対戦(この時まだ無敗)でしたが、来季から山口でプレーする新保選手を含め2種登録の選手が活躍(J3初先発の大橋滉太選手、J3初出場の岡澤昂星選手も活躍)
ゴールこそOA枠の澤上選手、西本選手(素晴らしいミドルシュートでした)が決めましたが全員でハードワークして掴んだ今季初勝利は印象深かったです

明治安田生命J3リーグ 第12節:ガンバ大阪U-23 vs SC相模原

今季J2昇格を決めた相模原に対して、堂々と戦ったガンバ大阪U23
この試合は今季からユースから昇格してきた塚元選手・川崎選手・唐山選手からゴールが生まれた一戦でした
結果的に3人は今季トップチームでもスタメンとして出場した試合もあり、今後が楽しみだと感じたのが記憶に残っています

もちろんパワフルな前線を無失点で抑えた守備陣の奮闘も光り、攻守に集中して戦い抜いた一戦でした

2020プレナスなでしこリーグ1部第15節:INAC神戸レオネッサVS日テレ・東京ヴェルディベレーザ

Weリーグのチームも発表され、INAC、ベレーザ共に参入が決定
長くなでしこリーグを盛り上げてきた両チームの対戦も来季はWeリーグへと舞台を移します
その中で、今季の「優勝」をかけて両チームにとって落とすことのできない重要な一戦でした

前回対戦時はベレーザのホームでINACが2-1の勝利
前節は仙台に3-0と快勝したINAC。そして前節首位浦和に勝利したベレーザ。長くお互い切磋琢磨し、高め合ってきた両チームがなでしこリーグ上では最後の一戦

試合は鋭いプレスとボールを握りながらINACがチャンスをつくります
岩渕選手、水野選手のゴールを皮切りに、古巣対戦となる田中美南選手のゴールに加え、高瀬選手のゴールも生まれて前半だけで4点のリードを奪います
そこからベレーザも持ち前のボールポゼッションと展開力も見せ、小林里歌子選手が1点を返し、更にそこから攻勢に出ますが反撃もここまで
ホームのINACが4-1で勝利しシーズンで対ベレーザ戦2勝目を挙げました

昨年に続き担当させていただいたなでしこリーグ。来季からはプロリーグとしてWeリーグが開幕
コロナ禍の厳しい中ではありますが、1つの歴史を紡いでくれたなでしこリーグに中継で関われたことは非常に感慨深かったです
来季のWeリーグも是非少しでも関わりたいと思います

明治安田生命J2リーグ 第31節:京都サンガFCVSファジアーノ岡山

共に昇格に向けて引き分けも許されない一戦が続く中での試合。この前の試合で京都は3-0で山形に勝利し、岡山は千葉戦、終盤に逆転勝利で7試合負けなし
リーグ戦残り12試合1試合も落とせない状況の中、好調の岡山を迎えた一戦だった

後半8分に齊藤和樹選手の突破から最後は中に飛び込んだ山本選手が貴重な先制ゴールを奪い岡山が先手を取りました

しかしその1分後キックオフからの速攻で仙頭選手からのクロスに曽根田選手が飛び込み同点。京都はボールを長く保持することなく、前にいるウタカ選手などに奪ってから早く当てるプレーも多かった。京都はバイス選手の個人技での突破でゴールをこじ開け勝ち越しに成功。そこからは5バック気味に試合を運び、岡山に侵入されるシーンもあったが最後まで跳ね返して昇格に向けて貴重な勝ち点3を積みました

個人的にはサンガスタジアムの夜の雰囲気。そして岡山の粘り強いハードワーク。昨年も担当した両チームだったからこそ感慨深い部分もありました

明治安田生命J1リーグ 第27節:ヴィッセル神戸×湘南ベルマーレ

ACLのため前倒しで行われた水曜日の第32節・ガンバ大阪戦は0-1で敗戦
中2日の過密日程や先発9人の入れ替えもあったが、3連敗と苦しい状況だった神戸は、月末のACLに向けてリーグ戦は残り3試合。昨年大型連敗(公式戦9連敗)を止めたのがホーム湘南戦。勢いをつけるためにも勝利を目指した一戦でした

一方の湘南は5試合負けなしと好調を継続(3勝2分け)
第26節・横浜F・マリノス戦に1-0で勝利など、第25節・横浜FC戦に続く2試合連続のクリーンシートで今季初の連勝を飾った。GKの谷選手も良く守り、チームを勢いづけた。アウェイ戦は16節のガンバ大阪以来勝利はないが、来期に向けても勝利をしてチームの底上げを図りたかった一戦

神戸はメンバーにイニエスタ選手やフェルマーレン選手を加えるなど、ベストメンバーに近い布陣で臨んだ。この日は湘南のGK谷選手が素晴らしいプレーの連続でチームの勝利に貢献

FW藤本選手も彼らしい裏抜けでチャンスをつくるも決定機を谷選手がセーブ。湘南は前半押し込まれながらも無失点で終える。すると、後半は指宿選手に代えて中川選手を起用、自分たちもボールも動くサッカーを展開し、パスワークから最後岡本選手がゴールを決めて先制に成功

更に、齊藤未月選手が今季のベストゴールに選ばれたスーパーロングシュートを決めて湘南が2-0の勝利。失点こそありましたが神戸の飯倉選手も素晴らしいセービングが光、GKが試合を盛り上げてくれた一戦でもありました


明治安田生命J3リーグ 第34節(最終節):ガンバ大阪U-23 vs FC岐阜

ガンバ大阪U23にとっては集大成となるU23としての最後の一戦
今回は海外でも活躍する堂安律選手が提供する「堂安シート」を含め、大勢のサポーターの後押しもあった

12月19日のトップチームでの最終戦では塚元大選手がJ1初スタメンを飾り、ユースの中村仁郎選手がJ1で初めてプレー
チームとしては2016年からの5年間で47勝77敗37分けと実に161試合を戦いました
試合はOA枠の高木選手が前節に続いて連続ゴールで先制。昇格に向けて大量得点は必要な岐阜は3トップ気味でスタートし、中島選手が落としたボールを強烈なミドルシュートですぐさま同点に

ただ、ガンバも前半の終盤に唐山選手、中村仁郎選手、川崎選手と今季TOPチームデビューを果たした3人が絡んで川崎がゴールし勝ち越しに成功

2-1で勝利しホーム最終戦、U23にとってのラストゲームを勝利で飾りました。そして岐阜は1年での復帰ならず。厳しい条件下ではあったものの、勝負の世界の厳しさを目の当たりにした一戦でもありました

終了後のセレモニーではU23の活動を振り返り、在籍が長かった山口選手のスピーチには心を打たれました。今季はオンラインでの取材も多く、山口選手の取材も数回ありましたが、本当に心身ともに成長が見えたシーズンでもありました。来季の彼のプレーには個人的に注目しています

天皇杯準々決勝:徳島ヴォルティスVSHondaFC


初タイトルを獲得した徳島ヴォルティス対Jへの門番としてJFLで圧倒的な存在を放つHondaFCとの一戦。昨年の99回大会では3回戦で激突し2-0でHondaFCが勝利したのは記憶に残っている人も多いはず
徳島はJ2を優勝してこの準々決勝から登場。一方のHondaは今季はシーズンが16節からスタートし、例年の半分の試合数と試合に飢えている選手も多かったはず。天皇杯はアマチュアシードとして2回戦から登場しここまで勝利を積み重ねて2年連続の準々決勝へ(昨年は札幌、徳島、浦和に勝利)
今季で両チームの監督はチームを離れることが決まっていおり、両チームにとって1秒でも長く、シーズンを継続したいという想いのこもった一戦

立ち上がりからHondaFCは鋭いプレスをかけてボールを奪いに行きシュートを放つシーンも。今季J2優勝を達成し、中2日ながら大きくメンバーを入れ替えなかった徳島は落ち着いて試合を運んでいきます
攻守に堅い試合になっていましたが、スローインからボールを奪った徳島は最後鈴木徳真選手がPA内でコントロールシュートで先制に成功し1-0で折り返す

後半に入ってHonda FCは前半同様プレスをかけて主導権を奪いにかかります。しかしセカンドボールへのアプローチやボールの握り方で勝った徳島は浜下選手からのクロスにまたも鈴木徳真選手が合わせて追加点。その後垣田が奪ったPKを岩尾選手がど真ん中に蹴り込み3-0。交代選手も含めて徳島のサッカーを最後まで見せて勝利を掴み準決勝へ(12月27日にガンバ大阪と対戦)

試合中も選手同士がお互いをねぎらうシーンや、リカルドロドリゲス監督もゴール裏でサポーターと喜びを分かちあうなどチームの結束力の高さを感じた一戦でもありました

試合後岩尾選手は今季で引退を発表した古橋達弥選手へ言葉をかけるシーンもあり、感動的な場面が非常に多かった一戦

来季の両チームの戦いも注目したいと思わせてくれる一戦でした


正直他にも印象に残っている試合や場面は多いですが、今季の振り返りは一旦ここまで。また個人的に綴りたいU23については後日に

それにしてもコロナ禍でも試合を担当できたことを振り返っていく中ですごく幸せだと感じています

既に来季に向けて監督や選手の移籍・更新情報も

来シーズンはどんな1年になるんでしょうか?

是非楽しみながら、スポーツの感動に浸れる。そんな1年にしていきたいですね。今季も本当にありがとうございました。

皆さんの印象に残っている試合やシーンがあれば是非教えてくださいね。来季もよろしくお願いします!(オファーもらえるように頑張ります)





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