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2022明治安田生命J1リーグ第15節ガンバ大阪VSサンフレッチェ広島の個人的な見どころを紹介(5/25に開催予定だった代替試合)

2022年6月29日(水)のナイトゲーム。ガンバ大阪VSサンフレッチェ広島に一戦をJリーグ公式映像DAZNにて実況担当します

元々5月25日に予定されていた試合でしたが、試合前に新型コロナウィルス感染症の影響もあり中止に。今回1か月遅れて代替試合が実施されることになりました。因みに前回も実況担当予定でしたので、1か月前のデータですが当時の試合の見どころも記載しています。1つの参考になさってください

Jリーグ公式HPより参照(https://www.jleague.jp/standings/j1/)

前節を終えた時点での順位表では、ガンバはリーグ4連敗中で16位に後退
一方の広島はリーグ戦4連勝と好調をキープしています

ガンバは勝利すれば一気に順位を12位まで上げる可能性もある試合。しかし負ければ得失点差で降格圏まで順位を下がる可能性も含んでいます

一方の広島は天皇杯、カップ戦、リーグ戦と好調をキープ。特にリーグ戦は4連勝中。勝利すればACL出場圏内も目前。2019年以来となる5連勝を目指して戦います

ガンバは前節日曜日にアウェイで札幌と対戦。3連敗中だった両チームだったが、ホームの札幌は前半から高い強度で試合に入り、ゴールに迫ります
結果は1-0で札幌が勝利し、ガンバは苦しい4連敗。ホームでの一戦とはいえ、中2日の連戦が続きます
その中で上昇のきっかけを掴む勝利を飾る事ができるかどうか?

一方の広島はアウェイで福岡と土曜日に対戦。今季好調の満田の得点で先制も、古巣対戦となった福岡の渡に同点ゴールを許す
しかし、今季の広島は勝ち切る強さを持っている。後半から入ったドウグラスヴィエイラが2得点を奪い4連勝

天皇杯、カップ戦と連戦が続くも充実のシーズンを送っている。今回は中3日でアウェイ戦となるが、メンバー編成を含めてどのような戦いを見せるか楽しみにしたい

(J1リーグ 解説:加地亮さん リポーター:竹島麻里子さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります。

順位と前節の振り返り(前節終了時点※6/28)

ガンバ大阪:4勝5分8敗で勝ち点17の16位 (18得点23失点)

ガンバは前節アウェイで札幌と対戦。共にリーグ戦3連敗と苦しいチーム同士の一戦だった。スタートからアグレッシブなスピード感あるプレーを見せた両チームだったが、主導権を握ったのは札幌だった

後半の早い時間帯で先制点を奪われ、ガンバはポジショニングで少し曖昧な部分もあり後手を踏んでしまう場面も見られた

中断明けからはハイプレスでボールを奪いチャンスをつくろうとする試みが見られるガンバ。しかしながら前節はリーグ戦6試合ぶりの無得点に終わった
アウェイ戦から中2日というタフな日程だけに、選手の入れ替えと戦い方の部分でどのような修正を見る事ができるか注目したい

前節メンバー外となった黒川、小野瀬、レアンドロペレイラ等選手起用にも注目したい。様々なポジションでプレーできる倉田は前節も試合中に立ち位置を変えていた。倉田自身の特徴が生きる場所でプレーをし、キャプテンとしてもチームを引っ張れるか楽しみにしたい

広島はアグレッシブなプレスから主導権を握り、今季は守備面でもリーグ最小の失点数を誇る。シンプルな攻撃に加えて、相手を上回る要素をどれだけ創り出すことができるか。勝ち点3得れば順位を大きく上げる事ができるだけにガンバにとっては非常に重要な1戦になる

18節の試合結果(Jリーグ公式HPより参照)https://www.jleague.jp/match/j1/2022/062601/live/

サンフレッチェ広島:8勝6分3敗で勝ち点30の4位 (24得点15失点)

一方の広島は今季は充実のシーズンを送っている。今季から就任したミヒャエルスキッベ監督はチームへの合流は遅れるも、4月以降は安定した戦いを見せている

公式戦は8試合負けなし(7勝1分)リーグ戦も4連勝と上昇気流に乗り、TOP3の背中も見えてきた

長く広島でプレーする青山も「みんなにチャンスがあるし、みんながいい練習をしている。チームとしていい練習を して、いい結果を出せていることは本当に大事なこと」と語る

今節はチームを支えてきた野津田が累積警告で出場停止となる。攻守でハードワークできる野津田の不在が与える影響は小さくないが、同じく攻守で戦える松本や経験豊富な青山もいる

広島はアウェイ福岡戦から中3日でのアウェイ連戦。また、カップ戦や天皇杯も戦い、連戦が続くが維持している好調をアウェイの地でも発揮して2019年以来となる3年ぶりの5連勝を狙う

前節は福岡相手に今季好調の満田の得点で先制。古巣の渡に得点を決められるも、好調ドウグラスヴィエイラが技ありループシュートに、PKで2試合連続ゴールを決めた(公式戦は3戦連発中)

メンバー編成にも注目しつつ、いつも広島らしさを出せるか楽しみにしたい

18節の試合結果(Jリーグ公式HPより参照)https://www.jleague.jp/match/j1/2022/062503/live/

過去の対戦戦績(ガンバの25勝・広島の23勝・10度の引き分け)リーグ戦のみ

昨季はガンバのホームでは2-1で広島が勝利(ガンバ:一美、広島:佐々木、川辺)広島のホームでは0-0のスコアレスドローでした

ガンバから見ると最後に勝利したのは2020年9月27日(パトリック、倉田の得点)2年ぶりの対広島戦勝利を狙います

現在の所属選手で当該対戦カードでの得点者は
ガンバは対広島戦で倉田が3得点、三浦、パトリック、宇佐美が1得点

広島は対ガンバ戦で柴崎が4得点、佐々木・柏が2得点、野上も得点
※古巣対戦となるレアンドロペレイラとパトリックは広島在籍時にガンバ戦でも得点をしている

前節はメンバー入りしなかったレアンドロペレイラが古巣相手にチームを勝たせるプレーができるか?また、対広島戦で得点を決めている倉田にも注目です

ガンバ対広島で印象に残っている試合の1つに2015年のJリーグチャンピオンシップ

年間勝ち点首位の広島と3位のガンバが決勝で激突。ガンバのホームでは3-2と後半に両チーム5得点が生まれ広島が競り勝ち、広島のホームでは1-1の引き分けとなり広島の優勝が決まったシーズンでした

ただ、ガンバもその年の天皇杯準決勝で再び広島と対戦し、3-0で勝利。リーグ連覇はならなかったが天皇杯連覇を実現したシーズンでした

2014年のカップ戦決勝を含め、過去の激闘も多い両チーム。今季のリーグ戦どのような結果が待っているのか楽しみにしたい一戦です

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

ガンバ大阪:4勝5分8敗で勝ち点17の16位 (18得点23失点)

先制試合:7試合 4勝1分2敗(14節のセレッソ大阪戦、17節の横浜FM戦で逆転負け)
先制された試合:9試合 0勝3分6敗(磐田、京都、清水戦では先制されるも追いつく)
スコアレスドロー:11節の札幌戦

ホーム: 2勝2分4敗 勝ち点8  11得点  12失点 得失点-1
アウェイ: 2勝3分4敗 勝ち点9 7得点  11失点 得失点-4

リーグ戦では10名が得点(小野瀬、ダワン3得点、レアンドロペレイラ・山見・福田2得点、山本、黒川、ウェリントンシウバ、パトリック、クォンギョンウォンが得点)

複数得点:4試合  
複数失点:7試合(4試合連続失点中)
無失点:4試合(浦和、札幌、神戸、柏戦) 
無得点:4試合(湘南、FC東京、札幌戦で2度)
※前節6試合ぶりの無得点

<得点>前半に5得点 後半に13得点 
<失点>前半は7失点 後半は16失点

今季は18得点中セットプレーでの得点は6点の33.3%。
山見のFKやCKから得点へ。山本のFKも起点になっている
23失点中セットプレーからの失点は2で割合は8.7%(CKとFKからそれぞれ1失点のみ)

サンフレッチェ広島:8勝6分3敗で勝ち点30の4位 (24得点15失点)

先制試合:8試合 7勝0分1敗(11節の柏戦で初の逆転負け)
先制された試合:7試合 1勝4分2敗(17節のセレッソ大阪戦は逆転勝利)
スコアレスドロー:2試合(開幕節の鳥栖戦と前節13節の浦和戦)

ホーム: 6勝2分2敗 勝ち点20  14得点  7失点 得失点+7
アウェイ: 2勝4分1敗 勝ち点10 10得点  8失点 得失点+2

リーグ戦では10名が得点(満田5得点、森島が4得点。柏、ドウグラスヴィエイラが3得点。ジュニオールサントス、野津田2得点。佐々木、ベンカリファ、柴崎、鮎川が得点)

複数得点:7試合  
複数失点:5試合
無失点:7試合
無得点:3試合(開幕節、5節川崎戦、13節浦和戦)
最多得点は12節鹿島戦、14節の京都戦、前節福岡戦で3得点
最多失点は2失点が5試合

<得点>前半に6得点 後半に18得点 
<失点>前半は6失点 後半は9失点

今季は24得点中セットプレーでの得点は6点の25.0%
野津田のFKとCK。ドウグラスヴィエイラのPKでも2得点
15失点中セットプレーからの失点は2で割合は13.3%と安定した守備(FKとCKから1失点ずつ:FC東京戦でFKから失点、川崎F戦はCKからオウンゴール)3か月以上セットプレーからの失点はない

個人的な見どころ

悪い流れを断ち切りたいホームのガンバ。一方好循環を継続し続けたい広島と、現時点で見ると対照的な両チームの対戦となる

当初は5/25に行われる予定だった試合が、試合直前に新型コロナウィルス感染症の影響で中止となり、6/29に再開催となった。まずは試合が開催予定だということ、そして担当できることに感謝したい

5月の対戦時は大阪ダービーで敗戦し、中3日で修正が求められていたガンバ大阪。その時とはまた違う課題を抱えているようにも見える

東口、倉田という主力復帰も、中断明けから敢行しているハイプレスは現状実を結んでいるとはいい難い。それでも、前線からのプレッシャーに加え、サイドからのチャンスメイクで活路を見出したいガンバ

注目はボランチプレーヤーと前線に誰を配置するかどうか。直近だとダワンを固定しつつ、奥野や齊藤、前節は倉田も途中から中央でプレーをした
サイドからの打開に加えて、この中央でボールを運び前に押し上げる推進力が加われば攻撃力は増す
ただ、タフな日程の中で攻守でハードワークできるかどうか?誰をチョイスして、どのような戦略の中で戦うかは1つのポイントになりそうだ

今季の広島はよく走り、また無駄な走りをしない印象だ。効果的にポジションを取り、奪いところを定めて攻守の切り替えも早い
アンカー、ボランチでも起点となれる野津田が今節累積警告で不在も、カップ戦や天皇杯でも結果を出した松本が十分にその役割を担えるはず

また、ベンカリファやジュニオールサントス、ドウグラスヴィエイラとタイプは違うが献身的な外国籍プレーヤーに加え、今季の満田は好調そのもの

広島は2トップか、ダブルボランチ・1アンカーかの多少のポジションの違いはあれど戦い方は大きく変わらない。中3日のアウェイ連戦でメンバー交代は予想されるが、チームの勢いをそのままに誰が出てもいつもの広島らしいプレーを継続できるかどうか

ガンバは昨年2度の4連敗も、連敗を糧にしっかりと復調する部分も見られた。仮に5連敗を喫すれば98年以来24年ぶりということになる。守備の強度を高く保ち、リーグ最小失点でもある広島の牙城を崩せるか?

本日はサッカーの試合がこの1戦のみ。フェアで熱いゲームを期待したいと思います

中2日、3日で行われる水曜日のナイトゲーム。是非お時間ある方はパナソニックスタジアム吹田にて直接お楽しみください!

また、DAZNで視聴される方にはストレスなく楽しんでもらえるようにしっかりと準備して臨みたいと思います。よろしくお願いいたします!


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