2022明治安田生命J1リーグ第15節ガンバ大阪VSサンフレッチェ広島の個人的な見どころを紹介(中止になりました)
両チームリーグ戦、カップ戦、天皇杯とタフな日程で戦う今季のJ1リーグ。前節大阪ダービーで悔しい敗戦となったガンバ大阪はホームに戻って、好調のサンフレッチェ広島と対戦します
今季も混戦のJ1リーグは6位から13位までの勝ち点差は僅かに「3」
1勝が順位に大きな影響を及ぼします。リーグ戦はまだ中盤とはいえ、先を見据えれば一戦必勝。ホーム、アウェイ関係なく連戦ですが勝ちが欲しい一戦です
ガンバは前節の大阪ダービーは先制してリードして折り返すも、後半3失点を喫しリーグ戦今季初の逆転負けとなった
新型コロナウィルスに加え、負傷者も多く難しいシーズンにはなっているが、既存のメンバーでどう奮起していくか?
リーグ戦は好調の広島、鳥栖、天皇杯の後は横浜FM戦が待っています
1点でも多く勝ち点を積み上げ離脱者の復帰も待ちたいところです
一方の広島は今季アグレッシブな戦術で見ているファン、サポーターを魅了するサッカーを展開しています
リーグ戦で見るとホーム鹿島戦は3-0で勝利。アウェイ浦和戦は0-0のスコアレスドローも見ごたえのある一戦でした
また、前節は京都に3-1の勝利。失点こそあったが、内容では圧倒し好調ぶりを見せつけました
攻守でタフに戦うスタイルはハードワークが要求される。リーグ戦、天皇杯、カップ戦が続く中でチームとしての底上げも重要になってきます
現在4位につける広島は連勝で更なる上昇を狙いたい一戦
土曜日から中3日となる水曜日のナイトゲーム。どんな展開になるのか楽しみな一戦です
(J1リーグ 解説:加地亮さん リポーター:江間丈さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります。
順位と前節の振り返り(14節終了時点)
ガンバ大阪:4勝5分5敗で勝ち点17の12位 (16得点18失点)
ガンバは前節アウェイでセレッソ大阪と対戦。カップ戦では既に2度対戦しているもののリーグでは今季初の対戦となりました
勝ち点は17で並び、負けられない一戦はより強い意味合いを持つように
試合の主導権はセレッソが握るも、ガンバはチャンスをモノにして先制に成功する。レアンドロペレイラが突破しサイドからクロスを上げると、山見が頭で合わせて今季リーグ戦初ゴールをマーク
前半は1-0でガンバのリードで折り返す。しかしながら、攻守の切り替えや、連携の部分で相手に上回られ後半は3失点
試合を通じてもシュートの数が2本と苦しい結果になりました
負傷者、離脱者が多い中で厳しい戦いが続くガンバは、チーム一丸となって戦う姿勢を今節は見せていきたい
中3日となる中で、メンバー編成に加え、強烈な外国籍選手に加え好調の2列目の選手を抑えながらどのように得点を奪うプランを示してくれるか楽しみにしたいところです
サンフレッチェ広島:5勝6分3敗で勝ち点21の4位 (18得点13失点)
広島はホームで12年ぶりとなる京都を迎えた一戦。同じクラブカラーは「紫」戦うコンセプトもハードワークするスタイルは類似していた両チームだったが、結果は広島が圧倒的な強さを見せました
4バックで入った京都の2CBに対して、強度の高い前線のジュニオールサントスとナッシムベンカリファがプレッシャーをかける
立ち上がりこそチャンスをつくられるも、その後は前線の2人がタフに走り押し込むと2列目にできたスペースやサイドでの攻撃も活性化
特に右CBの塩谷と藤井の関係性も良く、右サイドからの突破や、中央を経由して両サイドから早い展開でチャンスをつくる場面も多くありました
1点目は立ち上がりに上福元のキックを佐々木がヘディング。サントスがフリックして抜けたスペースに満田が走り、コントロールしたシュートで先制
2点目は満田が前線に当てたボールを、ベンカリファがスペースに出し、サントスが抜けて1対1の場面をつくる。少し相手GKに引っかかるも押し込んで追加点
カウンターから失点はするものの、後半は多くの選手を経由してベンカリファに今季初得点が生まれ結果は3-1の勝利と攻守で充実の勝利に
過去の対戦戦績(ガンバの25勝・広島の23勝・10度の引き分け)
昨季はガンバのホームでは2-1で広島が勝利(ガンバ:一美、広島:佐々木、川辺)広島のホームでは0-0のスコアレスドローでした
ガンバから見ると最後に勝利したのは2020年9月27日です(パトリック、倉田の得点)
現在の所属選手で当該対戦カードでの得点者は
ガンバは対広島戦で倉田が3得点、三浦、パトリック、宇佐美が1得点
広島は対ガンバ戦で柴崎が4得点、佐々木・柏が2得点、野上も得点
※古巣対戦となるレアンドロペレイラとパトリックは広島在籍時にガンバ戦でも得点をしている
レアンドロペレイラにとっては古巣対戦となる広島戦
前節は山見の得点をアシストしたレアンドロペレイラだったが、試合中に昌子とぶつかる場面もあった(試合後和解したという報道はあったが、どのような判断となるか)
勝ちたいという気持ちを全員が持ちつつも違う感情が上回ってしまった結果かもしれない。とはいえ、当人ではないため分からない部分も多いが、今回の事象がチームにとってプラスの材料となるように未来へ働き掛けていく必要があるようには思う
ここからチームとして上昇のきっかけを掴めるか注目したいところです
<追記>片野坂監督のコメントも含め、チームとしては解決とのこと。その中でどう変化を示すか改めて楽しみです
また、ガンバ対広島という部分に話を戻すと印象に残っている試合の1つに2015年のJリーグチャンピオンシップがあります
年間勝ち点首位の広島と3位のガンバが決勝で激突。ガンバのホームでは3-2と後半に両チーム5得点が生まれ広島が競り勝ち、広島のホームでは1-1の引き分けとなり広島の優勝が決まったシーズンでした
ただ、ガンバもその年の天皇杯準決勝で再び広島と対戦し、3-0で勝利。リーグ連覇はならなかったが天皇杯連覇を実現したシーズン
2014年のカップ戦決勝を含め、過去の激闘も多い両チーム。今季のリーグ戦どのような結果が待っているのか楽しみにしたい一戦です
今シーズンの成績(リーグ戦のみ)
ガンバ大阪:4勝5分5敗で勝ち点17の12位 (16得点18失点)
先制試合:6試合 4勝1分1敗(前節リーグ戦今季初の逆転負け)
先制された試合:7試合 0勝3分4敗(磐田、京都、清水戦では先制されるも追いつく)
スコアレスドロー:11節の札幌戦
ホーム: 2勝2分3敗 勝ち点8 10得点 10失点 得失点なし
アウェイ: 2勝3分2敗 勝ち点9 6得点 8失点 得失点-2
リーグ戦では10名が得点(小野瀬3得点、レアンドロペレイラ・ダワン・福田2得点、山本、黒川、ウェリントンシウバ、パトリック、山見、クォンギョンウォンが得点)
複数得点:4試合
複数失点:5試合(前節4試合ぶりの失点かつ複数失点)
無失点:4試合(浦和、札幌、神戸、柏戦)
無得点:3試合(湘南、FC東京、札幌戦)
<得点>前半に4得点 後半に12得点
<失点>前半は6失点 後半は12失点
今季は16得点中セットプレーでの得点は6点の37.5%。山見のFKやCKから得点へ。山本のFKも起点になっている。18失点中セットプレーからの失点は1で割合は5.5%(CKから1失点のみ:10節のFC東京戦)
サンフレッチェ広島:5勝6分3敗で勝ち点21の4位 (18得点13失点)
先制試合:6試合 5勝0分1敗(11節の柏戦で初の逆転負け)
先制された試合:6試合 0勝4分2敗(逆転勝利はないが4度の引き分け)
スコアレスドロー:2試合(開幕節の鳥栖戦と前節13節の浦和戦)
ホーム: 4勝2分2敗 勝ち点14 11得点 6失点 得失点+5
アウェイ: 1勝4分1敗 勝ち点7 7得点 7失点 得失点0
リーグ戦では8名が得点(森島が4得点。満田が4得点。柏3得点。ジュニオールサントス2得点。佐々木、ベンカリファ、柴崎、鮎川が得点)
複数得点:5試合
複数失点:5試合
無失点:6試合
無得点:3試合(開幕節、5節川崎戦、13節浦和戦)
最多得点は12節の鹿島戦と前節の京都戦で3得点。最多失点は2失点が5試合
<得点>前半に5得点 後半に13得点
<失点>前半は5失点 後半は8失点
後半に強い(後半開始15分以内に4得点)
今季は18得点中セットプレーでの得点は3点の16.6%。野津田のFKとCKから得点
13失点中セットプレーからの失点は2で割合は15.3%と安定した守備(FKとCKから1失点ずつ:FC東京戦でFKから失点、川崎F戦はCKからオウンゴール)
個人的な見どころ
中3日というリーグでの連戦。まずは両指揮官がどのようなメンバー編成をするか1つ注目ポイントです
ガンバは前節リーグ戦という部分では石毛から三浦に先発メンバーを1人入れ替えて臨みました
一方の広島はリーグ戦だけで見ると、鹿島戦・浦和戦・京都戦と同じ11人がスタメンに名を連ねました
カップ戦が間にはありましたが、リーグでの連戦ではなかった事もあって大きくメンバー交代はありませんでした
ガンバは広島戦後中3日でアウェイで鳥栖と対戦
広島はガンバ戦後は中2日でホームに戻って名古屋との対戦が控えています
先を見据えた中でどのようなメンバーをチョイスをして、また同じようなクオリティーを保つ事ができるかは1つポイントになるでしょう
加えて、広島の布陣によって守備の打ち手は変わるかもしれません。ガンバ側から見るとサントス・ベンカリファの2TOPの際の対策と、前線からの守備の規律を整え安定した試合運びを見せたいところです
本来であれば、繋いで崩すという部分を見せたいところてすが、直近の試合を見ていてもセットプレーでの得点も多くなってきています
広島の3バックも安定感があるだけに、しっかりと攻守でバランスを図り試合をマネジメントしていきたいところです
両チームセットプレーからの失点が少ないだけに、特に中盤でのセカンドボールの拾い合いに加え、両サイドで優位性を持てるかは1つのポイントになりそうです
広島は人もボールも良く動くサッカーという観点では非常に良くハードワークし、球際も強い。仮にメンバーが変わってもその優位性を担保できれば、試合の主導権を握れる可能性は高いかもしれません
タフな日程だけに単純かもしれませんが、相手よりも走り負けずに勝ちたい気持ちで上回れるかどうか?
気持ちの面でも熱い試合に個人的に期待したいと思います!
ガンバにとっては代表招集という嬉しいニュースと、神戸戦で負傷した福田の怪我のリリースが先日重なって届けられました
クォンギョンウォンの韓国代表選出のリリース(5/23)
若手で期待値も高い中村仁郎の世代別代表入りをリリース(5/23)
主力である福田湧矢の怪我の詳細と手術についてリリース(5/23)
一方の広島は5/20にGKの大迫敬介が日本代表に選出される嬉しいニュースが届きました
ガンバからすると代表選出は嬉しいものの期間中の離脱やコンディションの心配はあるかもしれない。ただ、それ以上に良い経験からの上積みを個人的には期待もしたいところです
広島は大迫の代表選出に加え、E-1サッカー選手権2022などにも今後チーム内から選出される可能性もある。チームとして好調な時だけに、よりリーグ戦含め多くの場で怪我なくアピールできるか楽しみにしていきたいですね
中3日で行われる水曜日のナイトゲーム。是非お時間ある方はパナソニックスタジアム吹田にて直接お楽しみください!
また、DAZNで視聴される方にはストレスなく楽しんでもらえるようにしっかりと準備して臨みたいと思います。よろしくお願いいたします!
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