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2022明治安田生命J2リーグ第24節ファジアーノ岡山対ロアッソ熊本の個人的な見どころを紹介

日本全国でも暑さが続く7月。毎年タフな日程が続くJ2リーグですが、今週末から3連戦。コンディション、チームとの総合力が試される連戦です
 
岡山は現在リーグ戦7試合負けなし。目指すはホームでの4連勝。そして上位追随です
一方の熊本は前節ホームで大分と対戦し1-2の敗戦。7試合負けなしでしたが、8試合ぶりの敗戦を喫しました。今季まだ連敗のない熊本は、アウェイの地で勝ち点3を目指します

2022年J2リーグ23節終了時点(Jリーグ公式HPより参照)

岡山は山形との再試合が決定。1試合少ない中で現在上位の4位につけています。失点数はリーグ2番目に少ない19失点。攻守のバランスが非常に良く取れている今シーズン。GK堀田の活躍も勝ち点の積み上げに大きく貢献しています。勝利して上位戦線に残りたい岡山です

一方、今季から4シーズンぶりに復帰した熊本はここまで勝ち点31を積み上げており、この3連戦の結果次第では上位も伺える位置にいます
失点数は32とやや多いものの、ボールを動かしながらダイナミックな攻撃が特徴的。若い選手を中心に躍動感あるサッカーで夏の連戦を乗り切り、1桁順位を狙います

今季も混戦のJ2リーグ。岡山と熊本は4位と11位で一見離れているように見えますが、その勝ち点差はわずかに「5」
1試合1試合で順位が入れかわるシーズンです。とはいえ、選手たちは一喜一憂することなく常に各試合に全力のはず
19時からのナイトゲーム。選手編成も含めてどのように戦うか楽しみにしたいところです

(J2リーグ 解説:桂秀樹さん リポーター:加戸英佳さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(23節終了時点)

ファジアーノ岡山:9勝9分4敗で勝ち点36の4位 (28得点19失点)

岡山は前節アウェイで水戸と対戦し1-1の引き分け。7試合負けなしを継続も、後半は押し込まれる時間が続き追いつかれての引き分けという結果になった
前半にCKから水戸の森がPA内でハンドの判定。ヨルディバイスがPKを決めて今季2ゴール目をマークして先制に成功
しかし、後半は特に水戸に押し込まれるシーンが増え、終盤にサイドからのクロスを安藤に押し込まれて同点。その後も水戸の怒涛の攻撃を体を張った守備で守り失点は許さずに試合終了

お互いによく走って粘り強く戦った一戦。守る時間が長かった岡山ですが、アウェイで勝ち点1を得るという結果になりました

Jリーグ公式HPより参照

シュートの数では相手に上回られましたが、堀田のファインセーブもあり負けなし継続。とはいえ、夏場でタフな試合が続く中でボールをコントロールする時間も長くしたいと話をしていた木山監督

熊本はボールも人も動くサッカーだけに、攻守での自分たちの動きをどれだけ徹底できるか注目したい一戦になりそうです

ロアッソ熊本:7勝10分6敗で勝ち点31の11位(29得点32失点)

一方の熊本は前節ホームで大分と対戦。両チーム天皇杯の影響もあり、連戦というタフなゲームになりました。
熊本は早い切り替えでゴールに迫るも得点は生まれず、逆にサイドからのクロスに上手く飛び込んだ中川にヘディングシュートを打たれて失点し1点ビハインド
しかし、失点後もアグレッシブに攻める熊本は伊東のクロスバー直撃のミドルシュート。そして、杉山のクロスを高橋がヘディングシュートで合わせて同点。バトルオブ九州は前半のうちに振り出しに戻ります

後半もお互いにハードワークする展開になるが、ロングボールを背負いながら受けて、上手く熊本DFを外した渡邊に得点を決められて大分がリード。熊本も最後までゴールに迫りましたが同点ゴールを奪えず8試合ぶりの敗戦となりました

Jリーグ公式HPより参照

ワクワクする攻撃を見せた一方で勝ち切れなかった熊本。今季は連敗がないだけに毎試合後しっかりと修正を図っている印象だ
熊本からすると岡山の固い守備をこじ開けることができるかどうか?

夏の連戦、若くてフレッシュな選手を中心に、ボールを人を動かしながら5/25以来の勝ち点3を狙う一戦だ

過去の対戦戦績(岡山の7勝、熊本の4勝、引き分けが11回)

今季の前半戦は4/22に熊本のホームで対戦し1-1の引き分けでした
(岡山:田中雄大 熊本:坂本が得点)

今季の対戦は2018年以来4年ぶりでした。2018年の対戦成績は岡山のホームでは3-1で岡山が勝利(岡山:仲間、濱田、OG 熊本:皆川)
熊本のホームではスコアレスドローという結果でした。熊本は対岡山戦2013年以来勝利がありません。

現在在籍している選手の中でこのカードで得点しているのは、
岡山は田中雄大が今季得点、濱田が2018年得点
熊本は坂本 亘基が得点

古巣対戦は岡山の齊藤。熊本には大卒から加入し5年間で156試合出場し、31得点と攻撃の要でもあった。また、現在鹿島で活躍する仲間は熊本、岡山の両チームで活躍したプレイヤーでもある

守備の固さに加えセットプレーも強い岡山。流動的な熊本は攻撃で主導権を握り、90分間をマネジメントしたい
この3連戦をどのように戦うか?指揮官のマネジメントにも注目したい

今シーズンの成績(23節終了時点)

ファジアーノ岡山:9勝9分4敗で勝ち点36の4位 (28得点19失点)

先制試合:12試合 8勝4分0敗(先制すれば負けなし)
先制された試合:8試合 1勝3分4敗(開幕戦の甲府戦は先制を許すも4-1で逆転勝利)
スコアレスドロー:18節仙台、19節長崎

ホーム: 6勝3分2敗 勝ち点21  18得点  9失点 得失点+9
アウェイ: 3勝6分2敗 勝ち点15 10得点  10失点 得失点0

リーグ戦では11名が得点(チアゴアウベス8得点。田中・ミッチェルデューク、ステファンムーク3得点。バイス、柳、川本、ハンイグォン2得点。本山、白井、宮崎幾笑が得点)

複数得点:5試合  
複数失点:2試合(昨季も8試合のみと守備は手堅い)
無失点:7試合(直近5試合で2失点のみ) 
無得点:5試合(7節岩手,15節千葉,16節群馬,18仙台,19節長崎)

<得点>前半に16得点 後半に12得点 
<失点>前半は9失点 後半は10失点

今季は28得点中セットプレーでの得点は13点の46.4%。バイスの直接FK(3節の栃木戦)

キッカーは田中、バイス、柳、河井、河野、徳元など多い
PKでの得点は3得点。チアゴアウベスの2得点(5節の横浜FC戦、20節の金沢戦。また、23節の水戸戦でバイスがPKを決めている)
一方19失点中セットプレーからの失点は4で割合は21.1%(FKから1失点、CKから3失点)

攻守で大崩れしないのが特徴。今季ここまで複数失点が2試合のみ。17節の大分戦から先発の堀田は出場試合で負けなし、かつ2失点のみと安定感を見せている

ロアッソ熊本:7勝10分6敗で勝ち点31の11位(29得点32失点)

先制試合:9試合 5勝3分1敗(8節の新潟戦のみ逆転負け)
先制された試合:13試合2勝6分5敗(3節の大宮戦、9節の東京V戦と逆転勝利)
スコアレスドロー:22節の水戸のみ

ホーム: 1勝4分5敗  勝ち点7  7得点  14失点 得失点-7
アウェイ: 6勝6分1敗  勝ち点24 22得点 18失点 得失点+4

複数得点:9試合  
複数失点:11試合(前節3試合ぶりの複数失点)
無失点:3試合(5節長崎、14節横浜FC、22節水戸) 
無得点:5試合

<得点>前半に12得点 後半に17得点  
<失点>前半に14失点 後半に18失点

セットプレーからの得点は4/29で13.8%(20節の秋田戦では河原の直接FK)
32失点中セットプレーからの失点は7点(21.9%)でFKから3失点、CKから3失点等がある

今季の熊本の特徴は連敗なく、複数得点を取る試合も多い。先制を許しても追いつく攻撃力は持ち味。一方で複数失点も多く、攻守でバランスを取り90分間戦い続けることができるかは1つ注目したい

そしてアウェイでは無類の強さを誇りここまで6勝6分1敗。3/26の水戸戦以来アウェイでは負けなし。上位岡山相手に戦い切れるか楽しみにしたい

個人的な見どころ

岡山は琉球戦、水戸戦と押し込まれる時間が長かった直近の2試合。とはいえ、ホームでの琉球戦は劇的な宮崎畿笑のアディショナルタイムでの得点で3連勝を飾った
そして前節の水戸戦もPKで先制するなど、劣勢な状況でもしっかりと勝ち点を得ている。安定的な攻守を見せる一方で、連戦の中しっかりとボールコントロールして、自分たちのペースで試合を進めていきたい

5/15以来先制を許していない岡山は、熊本の早い攻守の切り替えを守備面では誰がプレスにいくかの判断や、スペースを空けずに冷静に守りたい
逆に自分たちが奪った際には空いているスペースを使いながら自分たちがボールを保持する時間を長くできるかが1つのポイントになりそうだ

熊本は攻守でハードワークでき、特に攻守の切り替えが早い。切り替えが早いからこそ、奪った後にしっかりと攻撃をやり切る事ができるか。守備の際にできるだけ、整えた状態で守備に入ることで失点数を減らしつつ良い攻撃へと繋げていきたい

球際の攻防、攻守の切り替えに加えて、特徴的でもある熊本のサイドからのアクションを岡山はしっかりと中で跳ね返す事ができるかどうか

岡山は得意のセットプレーで流れを変える事もできる。一進一退の攻防が予想される好ゲーム。暑さも予想されますが、ピッチ内での好ゲームに期待しましょう!

因みに熊本は黒木が累積警告で今季は出場停止。岡山の阿部海大(あべかいと)と熊本にも阿部海斗(あべかいと)がいますので2人が同時にピッチに立つときは気を付けます・・

今日の一戦は19時からシティライトスタジアムで。スタジアムに来れない方はDAZNで是非お楽しみください!

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