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2023明治安田生命J2リーグ第29節レノファ山口FC対大分トリニータの個人的な見どころを紹介

7月の6試合を終えて、新たな月に変わりここから一気にリーグ戦は終盤へ

ホームの山口は7月のリーグ戦は2勝2分2敗で終えた

連続無失点試合は途絶え、現在連敗中ではあるが夏場の連戦をタフに戦い一定の成果を得れたようにも思う

一方の大分はケガ人が出ている影響もあり、7月は1勝1分4敗と苦しんだ
大分も現在連敗中ではあるが、前節の山形戦は決して悲観する内容ではなかったように思う

両チーム修正からの勝利を目指す一戦だ

リーグ戦も2/3を終えた。ここからの14試合は来季の立ち位置を左右する、より重要な局面になっていくはず

引き分けではなく、勝ちにこだわる暑さに負けない熱い試合に期待したい

(J2リーグ 解説:中島浩司さん リポーター:トクダトモヨさん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(2023/8/1時点)(リーグ戦のみ)

レノファ山口FC:7勝10分11敗で勝ち点31 (22得点44失点)-22で現在19位

山口は前節アウェイで千葉と対戦。秋田戦で無失点試合記録は途絶えたが、それでも夏場で6試合連続の無失点を記録し(3勝3分)エスナイデル監督体制となり勝ち点を積み上げてきたレノファ山口FC

この日はエスナイデル監督にとっては古巣となる千葉相手にメンバーも変更して臨んだ一戦だった

先発メンバーは松橋、梅木、池上が前節に代えて先発起用(秋田戦先発だった沼田・吉岡・皆川はベンチ外に)

立ち上がりから押し込む時間もあったが、背後を狙われる場面と、連動的な攻撃に苦しみ前半だけで3失点を喫してしまう

後半のスタートから打開を図るため、高木・生駒・五十嵐とメンバーを交代を敢行

ボールをコントロールしつつ、相手陣内に攻め入り場面もあったが、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない

逆に前がかりになった分ショートカウンターを受ける時間もあり、一進一退の攻防が続いた

79分には神垣がレッドカードを受けて退場し、山口は数的不利に
千葉は81分に直接FKで追加点を奪い、結果は4-0での悔しい敗戦に

6試合連続無失点から、2試合続けての複数失点に。今節は上位大分相手だけに、戦い方を含めてどのような展開を見せるか注目したい

試合後エスナイデル監督は決定率の話にも触れていました。確かに、相手陣内に攻め入る場面もあり、チャンスが決してなかったわけではありません

そこからの判断や、守備時には相手のプレッシャーに対する個々と周囲の連動も夏場だからこそより勝つためのカギになりそうです

Jリーグ公式HPより引用

大分トリニータ:13勝6分9敗で勝ち点45 (34得点35失点)-1 で現在7位

大分はホームで山形を迎えての一戦でした
いわき戦では相手に運動量で上回られてしまい、自分たちのサッカーができなかったと語った中で、集中力を持って臨んだ一戦だったように映りました

いわき戦からは4試合ぶりに高畑が復帰し、松尾が2試合ぶりに先発メンバーに起用

立ち上がりから大分は攻守の切り替え、ボールと人との連動がスムーズでした

開始早々の中川のシュートや、山形陣内でのプレーも続きCKも多く獲得

先制点を早い時間に奪えていれば結果は異なるものになったかもしれません

山形の攻撃に対してもしっかりと中を固め、サイドからのクロスに対しても丁寧に対応。プレッシャーをしっかりとかけて精度の高いプレーをさせなかった。大分が押し気味に進める中でも前半は0-0で折り返します

後半に入って、お互いに決定機をつくるもポストに嫌われ得点にならず

特に大分は2列目以降の選手が得点を取りに行く姿勢が見え、ホームで勝つ気持ちを感じる部分も多くありました

熱のこもった試合でしだ、ゲーム終盤にサイドのクロスから失点を許し結果は0-1の敗戦

ホームで勝利を飾りたかった大分だが、悔しい連敗という結果になりました

Jリーグ公式HPより引用


山口、大分は共に連敗で今節を迎えます

山口は残留争いに巻き込まれないためにも勝利をホームで飾りたい

そして大分は昇格争いのためにもこれ以上の足踏みは許されない

山口は14位の仙台との勝ち点差はわずかに「2」他会場の結果次第では大きく順位を上げる可能性もある

そして大分も4位清水までの勝ち点差は「1」首位町田の独走が続くが、今季はPOはJ2内で勝ち進めば昇格を手にできます

このチャンスを生かすためにも勝ち点1ではなく3を取りに行きたい一戦となる

夏の移籍も各チーム活発に進んでいる
山口は先日、松本大輔がFC町田ゼルビアへの移籍が発表

もちろん山口は平瀬大、キムボムヨン、ジルビオジュニオールの補強も敢行

大分も7/7に広島から鮎川を補強している

特に夏場はケガ人や体力的にも総力戦になる。サポーターの後押しを受けながら、チームに勝利をもたらす事ができるか楽しみにしたいところです

過去の対戦戦績(リーグ戦のみ)

過去の対戦成績はリーグ戦で見ると7度対戦して大分の4勝、引き分けが3回です。山口はリーグ戦で対大分戦は勝利がありません

※2018年6月6日天皇杯2回戦では2-1で山口が勝利(山口は山下・高木が得点 大分は岩田が得点)

今季は9節に大分のホームで対戦した際は3-1で大分が勝利

(山口:池上が得点 大分:ペレイラ、藤本、野村が得点)

昨季は山口のホームでは0-0のスコアレスドロー

大分のホームでは1-1の引き分け(山口:沼田駿也 大分:呉屋が得点を記録)でお互いに引き分けという結果でした

◆現在の所属選手の得点記録
山口は対大分戦では池上、高木大輔が得点
大分は対山口戦では伊佐が2得点、後藤、ペレイラ、藤本、野村が得点を記録しています

◆古巣対戦
山口)小林成豪(2019-22まで在籍。4年間で46試合6得点を記録)

大分)香川勇気(2015-17途中まで在籍。2年半で65試合2得点。J2へ昇格にも貢献)

小林、香川共に前節プレーを記録。古巣相手に変化や成長を見せる事ができるか注目です

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

レノファ山口FC:7勝10分11敗で勝ち点31 (22得点44失点)-22で現在19位

先制試合:10試合 7勝3分0敗(先制すれば負けなし)
先制された試合:15試合 0勝4分11敗(今季逆転勝利なし。2試合続けて先制を許す)
スコアレスドロー:3試合(22節栃木、23節藤枝、26節いわきFC)

ホーム: 3勝6分5敗 勝ち点15  12得点  22失点 得失点-10
アウェイ: 4勝4分6敗 勝ち点16 10得点  22失点 得失点-12

リーグ戦では14名が得点(池上・河野3得点、沼田・皆川・矢島が2得点、野寄・高木・梅木、山瀬・五十嵐・生駒・吉岡・ヘナン・田中が得点を記録)

複数得点:3試合(金沢戦・徳島戦・仙台戦) 
複数失点:12試合
無失点:10試合 
無得点:9試合
※前節の敗戦で約2か月ぶりの連敗

<得点>前半に6得点 後半に16得点 
<失点>前半は23失点 後半は21失点
後半16分~30分で10得点と最も多い。また、失点は後半31分以降に12失点

22得点中セットプレーでの得点は11点の50.0%。高木、山瀬、田中のPKで3得点
佐藤のFKや池上の直接FK、矢島・池上・山瀬・吉岡のCKから起点それぞれ得点を記録

44失点中セットプレーからの失点は14で割合は31.8%(FK6失点、CK5失点、PKで2失点)

エスナイデル監督体制となってからは3勝3分3敗(5得点10失点)だ

当初のイメージとは異なり、守備の再構築を行い結果も出している

直近の2戦は複数失点だが、ここからどのように修正を図るか?チームとしても重要な局面になりそうです

大分トリニータ:13勝6分9敗で勝ち点45 (34得点35失点)-1 で現在7位

先制試合:15試合 12勝3分(先制すれば今季ここまで負けなし)
先制された試合:11試合 1勝1分9敗(26節の熊本戦で今季初の逆転勝利。現在5試合連続先制許す)
スコアレスドロー:4節清水、18節秋田戦でスコアレスドロー

ホーム: 8勝2分5敗 勝ち点26  20得点  18失点 得失点+2
アウェイ: 5勝4分4敗 勝ち点19 14得点  17失点 得失点-3

リーグ戦では14名が得点(藤本6得点、中川・野村が4得点、松尾・高畑・伊佐が3得点、弓場、安藤、宇津元が2得点、ペレイラ、野嶽、上夷、茂、サムエルが得点を記録)

複数得点:9試合 
複数失点:7試合
無失点:7試合
無得点:7試合
※最多得点は金沢戦で4得点を記録

<得点>前半13得点 後半に21得点 
<失点>前半は15失点 後半20失点
後半に立ち上がり15分間で8得点を記録

今季は34得点中セットプレーでの得点は10点の29.4%。高畑が直接FK2本、野村もFK,CKからチャンスをつくりPKで22節得点も記録

34失点中セットプレーからの失点12で割合は35.3%(FKから4失点,CKから6失点、PKで1失点)

7月は苦しい1か月になってしまった。それでもアウェイ熊本戦は3-1で勝利し、前節もペースを握る時間も長かった

ケガ人で離脱者が多いのも悩みの種だとは思うが、ここを総力戦で乗り切りたいところ

大切になるのは先制点。今季はここまで前半に13得点。それでも先制試合が15試合かつ負けなしなのは、それだけ上手く試合をコントロールできた試合が多かった証拠とも言える

メンバーが変わっても、そうした大分の良さを出し、勝利に結びつけられるか?勝負の8月、大事な初戦だ

個人的な見どころ

2023年の4月12日(水)の9節に今季は対戦し3-1で大分が勝利をおさめている

▼前回対戦のハイライト動画▼

個人的な注目ポイントは3つ

①メンバー編成
②先制点を取るための入り方
③終盤の攻防

①メンバー編成
前節から準備期間は約1週間。山口からは松本大輔の移籍が発表され、DFメンバーの編成は気になるところでもある

更に前節神垣が退場となり、今節は出場停止。ボール奪取能力、運動量も多い神垣の不在はチームとしては痛いが、フォーメーション含めて対応に注目したい

キムボムヨンが木曜日に合流。日本語も堪能であり、コミュニケーションに大きな不安はないが、すぐさまチームにフィットするのか?

両チーム連敗中という部分もありメンバー変更の可能性も十分に在り得る

特に山口は前節の千葉とは相手のスタイルも異なるため、その部分も踏まえてメンバー編成には注目したい

古巣対戦にもなる小林成豪、香川勇気も前節はプレーと今節の出場の機会は十分にある

前回対戦時は山口の池上は、今季初ゴールを記録。(池上はその前の8節栃木戦では得点の起点となるCKも見せた)

また、大分の野村は前回の対戦で1ゴール1アシストを記録(その前の節の8節のいわき戦は1ゴール2アシスト)するなど好調を見せていた

あれから約4か月。チームの状況は変われど、両者共にチームを今季大きく支えてくれている。もちろん、取り上げた選手以外の活躍にも注目をしたい


②先制点を取るための入り方
両チーム今季ここまで先制すれば負けなし

レノファ山口FC)先制試合:10試合 7勝3分0敗(先制すれば負けなし)
※前半に6得点 後半に16得点


大分トリニータ)先制試合:15試合 12勝3分(先制すれば負けなし)
※前半13得点 後半に21得点

ただ、どちらも前半での得点は決して多くない
大分は前節山形相手に良い立ち上がりを見せるも、先制点を奪う事ができなかった。特に直近5試合は先制を許している(7/1の磐田戦以来先制なし)

前節同様に、立ち上がりから積極的にゴールに迫りたい。また、フィニッシュのバリエーションを継続し、精度をより意識することでで山口の守備を困らせたい

ショートカウンター、サイドからのアクション、セットプレー、こぼれ球の意識は前節も見えた。だからこそ最後の際の精度の部分

消極的になることなく、きっちりと得点に結び付けたい

一方の山口も2試合連続先制を許している。最後に先制点を決めたのは、7/9の長崎戦以来3試合先制点はなし。リーグ全体で見ても決して得点力が今季高いわけではないが、攻守で粘り強く戦いたい

山口は10試合の先制点の内セットプレーが起点になっている試合が5試合

流れの中からの先制点もだが、自分たちのスタイルを保持しながらセットプレーももぎ取り、チャンスを確実にモノにしていきたい

③終盤の攻防
山口は後半の31分~45分までの間の失点が最も多く「11失点」を記録

大分も同じく後半の31分~45分までの間の失点が「8失点」で最多となる

※後半のアディショナルタイムでの失点はカウントせず(お互いに後半アディショナルタイムの失点は1失点を今季記録)

そしてこの時間帯(後半31分~45分)の得点が山口が4得点、大分が5得点といずれも失点を下回っている

山口は2節の磐田戦での高木の得点や、8節栃木戦での梅木の得点、15節徳島戦でのヘナンの得点など終盤の得点で引き分けに追いつくゴールを今季見せている

勝ち点を1にする劇的なゴールももちろんだが、勝ち点3を手繰り寄せる終盤の得点。そして、相手にそれをさせない集中力の高い守備も重要になる

大分は開幕戦で宇津元が後半アディショナルタイムで劇的な勝ち越し勝利を奪ったように、途中交代の選手を含め、試合を決定づけるプレーをチーム全体でデザインできるか注目したい

ナイトゲームとはいえ、山口の夏は蒸し暑さもある。日程的には過密ではないものの、タフなコンディションでの一戦、最後の最後まで勝ちにこだわるプレーに期待したい

今季2度目の対戦となる山口VS大分

試合は8/6の日曜日19時~維新みらいふスタジアムで行われる。お時間のある方はスタジアム、またはJリーグ公式映像DAZNにて是非お楽しみください!



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