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【#WJ19】週刊少年ジャンプ2023年19号感想【寿司いくら】

アンケ1:暗号学園 2:ギンリュー 3:アオハコ


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

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【#wj19】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ19号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【食戟のソーマコンビ、帰還!!】 

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【#wj19】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ19号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【ギンリュー、好きだったぞ…!】 https://www.youtube.com/watch?v=00eO7-RuHc0



●テンマクキネマ 1話

表紙
4連続新連載第1弾!
作者は『食戟のソーマ』の附田祐斗先生&佐伯俊先生コンビ!
表紙は主人公2人とヒロインかな。
女の子は出てきはするものの、ソーマの時と違って女の子のかわいさで押してくみたいな感じではないっぽい?
巻頭カラー
映画館での主人公2人の出会いから。
白髪の男の方、女性人気めちゃめちゃ出そうな造形してるよなー。
ツラが良い。
本編
1話冒頭は、映画好きの中学3年生新市 元くんがひょんなことから脚本家の幽霊に取り憑かれてしまって──というもの。
初手の「プラス8億点……!!」はわたしも漫画とか映画見てると"細かい粗は気になるけどそんなんどうでも良くなるくらい好きな部分が好きすぎる"みたいな作品あるな〜…と、割と共感。まあ批評家気取りかいって気持ちもないではないけど。
その後の「映画をナメるんじゃありません」のくだりもうわめんどくせえオタクだ!ってなったけど、ハジメこれ自分に言い聞かせて本当は映画撮ってみたい気持ちを抑え込んでるだけなんじゃないかなー。とも思ったり。
で、その後は取り憑いた霊、天幕 瀧飛虎さんとあらためて対面。
天幕さん、ツラはめちゃくちゃ良いんだけどこう……残念なイケメンって感じだ。絞め殺すって脅してくるのとか普通に悪霊やん!!
サクッと天幕さんの望みを叶えて成仏してもらうつもりが、不可能であることが判明して文字通り宙ぶらりんに。
この作品の大目標は天幕さんを成仏させること……になるのかな。
中盤はヒロイン登場。
本名:倉井雛希、芸名:倉紅井姫希。
芸名の由来はクランクインかな。てか芸名あるのややこしいな。どっちで呼べばいいんだ。
ちゃんとめちゃめちゃ美人なので売れっ子女優である説得力があって良い。眉毛がしっかりしてるの好き。
終盤にはこの倉井さんを見た天幕の創作意欲の暴走により爆速で脚本を書き上げ、倉井さんに直で凸。首に傘引っ掛けて引っ張るのクッソ危ないな……
そして倉井さんを主演として口説くシーン、なぜかめちゃくちゃホラーテイストなの何……!?どういう見せ場なんだこれ……!??
ただラストにはこの脚本を読んだ倉井さんからまさかの出演OKが。
「また明日 監督」がめちゃめちゃかわええ……
こんなことになっちゃあもう引っ込みつかねえぜ!ってんで、新市 元の映画監督物語スタート!と言うところ。
1話の印象としては主人公のハジメはイマイチ魅力に欠けるかなー。
今のところ成り行きで巻き込まれただけの映画好きでしかないので、能動的に動く情動と何かしらの取り柄がほしいところ。監督としてはこれから成長していくとしてもね。
わたしが映画そんな詳しくないからからかもしれないけど、ボロカス言うほど不快ってことは全然なかったかな。ヒカルの碁も1話は近い感じじゃなかったっけ?(うろ覚え)
天幕さんは今のところハジメからするとかなり最悪な悪霊でしかないんだけど、倉井さんを一撃で口説くだけの脚本力はあるので一点特化型キャラって感じ?
ヒロイン倉井さんは普通にめちゃくちゃ可愛くて魅力的だと思います。
……今からでももっとモリモリ女の子出てくる感じにせんか??
でもそうなったらあまりにもいちご100%すぎちゃうかもしれんな。成り行きで物語始まっちゃった感じとか、映画部で監督やってる主人公とか。
思えばいちごももう何年前だ……?

●ONE PIECE 1080話

今週は黒ひげの本拠地「海賊島」ハチノス!の黒ひげ抜き!
コビーを中心とした大騒動で、注目すべき点はざっくり3つ。
①黒ひげの一味
元々能力が出てたシリュウに加え、新たにアバロ・ピサロがシマシマの実、バスコ・ショットがガブガブの実、サンファン・ウルフがデカデカの実と判明。
シマシマの実はイシイシの実の上位互換かな?
ガブガブの実は言いたかっただけだろ感のやつだ。ガブ飲み……
サンファン・ウルフがデカデカの実って何気にやばくね??元々クッソデカい奴が巨大化の能力手に入れてるわけでしょ。プリキュアのラスボスみたいなサイズ感になるんじゃないか。
②SWORD
前もチラッと出てたコビーヘルメッポの仲間。ムチムチの実の調教人間孔雀……顔は正直あんま好みじゃないけどムチムチの実の調教人間って響きはめちゃくちゃ良いな……
お花弾スナイパーのひばり。顔がめちゃくちゃ好み。この武器無力化のお花はいつぞやの扉絵連載で出てたやつだっけか。
グニョグニョの実の粘土人間プリンス・グルス。ポテチみてーな名前してんな!
今回のSWORDは3人とも鳥の名前なのね(グルスはラテン語で鶴)。
③ガープ
強すぎ。
能力者でもなんでもないのに覇気纏っただけのパンチで街一個吹っ飛ばす火力出してんのおかしくない???
頂上戦争編とか、今までの戦いでは全然本気出してなかったんだなってのを感じる。
しかもガープに関してはSWORD所属じゃなくてバリバリ現職の海軍のくせに単純に自由奔放すぎてハチノス殴り込みしてるからね。
また赤犬可哀想案件でしょこれ。
ラストのパンチの黒い稲妻は覇王色纏ってるみたいにも見えるけど強い武装色使いでもコレ出てたことがあるっぽいので覇王色確定とは言えない……らしい。まあ覇王色使える方がかっこいいしガープなら納得感もある気がするけどね。
……という感じで前回とまた全然違う島をフォーカスしてるけど毎週クッソ面白いんだよなー。もう今のワンピどこ映しても面白い状態で最高。
あとしれっとモリアが生存確定してたね。アブサロム助けに来たモリア、モリア助けに来たペローナ……ってスリラーバーク組仲良しか??

●読切 妖精の飼い方

ヒロアカ休載の代原。
2022年45号『LIFE LIAR FROM HELL』(金未来杯)(余命短い冬優子のやつ)、ジャンプGIGA2019SUMMERvol.2『放課後の漫才師』等の林守大先生。
過去作の時からどんでん返しを仕込むのが好きな作家さんという印象。
今作でもその傾向は健在だったんだけど、「そもそも」をひっくり返されるオチが過去作よりも分かりやすくかつ自然に描かれていたのが成長を感じる。作風がショートと相性が良かったというのもあるか?
小瓶で妖精を飼う話という小さいスケールから、オチで一気にスケールが広がったのは気持ちいい意外性。
「妖精の飼い方」ってタイトルも、「(人間による)妖精の飼い方」と「妖精(による人間)の飼い方」のWミーニングでオシャレだ。
適度に皮肉というか気が利いた感じがショートショート感あって良いね。
4等職員ってワードとかマス目状に区切られた部屋とかは明確にSCPをイメージしてるんだろうなー。

●アオのハコ 96話

センターカラー!
見た瞬間「おおっ…」って言っちゃったすごい扉絵。
淡い色彩で透明感すごいんだけど存在感もバリバリ放ってるんだよね。吸い込まれそうな魅力というか。
個人的には最近のカラー扉の中で一番インパクトあったかも。
本編
クリスマスイブ、千夏の試合が終わった後。
家も学校のパーティーもそそくさと退散し、大喜のもとへ直行する千夏先輩。
大喜、1人で歌うとこまではまあそういうこともあるよねだけど満面の笑みなのちょっと怖いな……
で、大喜と千夏先輩のやりとり。
落ちた飾りを手渡しながら大喜を見つめる千夏先輩……瞳も潤んでいてめちゃくちゃかわいい。明確に空気が変わったのを感じる。
そしてそこからまさかの「ギュッとさせて」炸裂……!!
うわーーーーー……………………!!!
クリスマスイブだしキュンキュン展開欲しっすねとか先週言ってたけど想定してた何倍も火力あるやつをお出しされた…!思わず声出た……
事態を受け止めきれてないけどすごくドキドキしてる大喜、しっかり大喜の首の後ろまで回された千夏先輩の腕、どっかから聞こえてくるクリスマスソング………。
完璧だ………
12月の冷えた空気の中で千夏と大喜が感じてる互いの温もりまでイメージさせられる臨場感。大喜も真っ赤だけど千夏先輩もよく見たら耳まで赤くて……良……
でも「ギュッとさせて」でK2がよぎるのあまりにもタイミングが悪すぎるだろ。わたし自身はまだK2読んですらいないのに。
てかよくよく考えたら友達との食事断った上で家にいないの確認して即飛び出して学校まで大喜探しにくるってもうめちゃめちゃ大喜求めとったんやん千夏先輩(いやらしい意味ではなく)。
もしかして千夏先輩、わたしが思ってるより大喜のこと好き……??(抱きついてんだからそりゃそうだろ)

●マッシュル 151話

マッシュ復活まで時間稼ぎ。
149ページのフィン、金髪の部分が荒ぶっててちょっとおもろい。
てかフィン、普通に攻撃避けたり良いタイミングで位置替えしたり全然戦えてるな……
ドットもランスもマッシュに対する想いを述べながら戦ってるのすごく最終決戦らしいんだけど、ここでもランスに美味しいところ持ってかれてるのめちゃくちゃドットって感じだ。
でも「マッシュ・バーンデッド オレは貴様と出会えたこと誇りに思うぞ」はシンプルに良いね。
ライオさんとレインさんは魔力を注いで、フィンドットランスは戦闘……
ということで今週は人気キャラたちが各々カッコいいとこ見せてるんだけど、表紙&巻頭カラーの先週これやった方がよくなかった!!?

○呪術廻戦 219話

宿儺vs万。
平安時代の万、黒髪ロングで巨乳で裸族なのにこんなにえっちじゃないの逆にすごいな???
どうしてこんなに色気が無いんだ……??
全盛期のイカつすぎる宿儺と万の鮮烈な出会いを描いてから後半は現代でバトル。
「完全な球体」……"暴王の月(メルゼズ・ドア)"じゃんこれ!!!(PSYREN)
あとジョジョの"クリーム"思い出した人もいそう。
てか『「真球」には接地面積が存在しないため無限の圧力を生むことができる」って何?どういうこと???
(同じ腕力でも手のひらで押すよりアイスピックで押す方が攻撃力高いよねみたいなのを極端にした感じ?)
なんかこう、"呪術廻戦"って感じだ……
さらに万は領域展開まで。
「三重疾苦」……領域の名前もすげえな。ご丁寧に「!」も三重。
三重……「疾苦」と「sick」と「子宮」かな。「子宮」はやや苦しいけどなんかいっぱいそれっぽいのが浮いてるしね。だとすると子宮モチーフの領域は直哉に続いて2人目かな。
宿儺は魔虚羅の適応能力によって領域展開返しをすることすらなく完勝。ぶっちゃけ「真球」がどんだけ凄いのかよく分からないまま戦いが終わってしまった感は否めないけど宿儺が圧倒的すぎるのは分かる。誰がコイツ止めんの??
まんまと宿儺の狙い通りに事は運び、伏黒は……もう戻ってこれない……のか……?

○ウィッチウォッチ 104話

センターカラー!
色違いのニコがいっぱい。これで20人まではニコ選択しても大丈夫だね。
左下の黄色と水色の髪のやつがグレンラガンのニアっぽくて好き。ロゴかぶってるけど。
本編
ニコモイの関係に近い他の男女を通じてニコが自分たちの関係についても見つめ直す回。
河城春子ちゃん、見た目めちゃめちゃ可愛いし名前はパッと見普通に見えたけど強情っ張りってことか。
対する思われ人はニコモイのクラスメイトの石剛志くん。とにかく意志が強いのはキャラ的にせやなって感じだけどノースリーブ貫いてるのだけ結局意味不明で笑った。
あと春子ちゃんにお願いされた魔法がことごとく既に失敗してるのも面白かったね。思えばニコモイ成立のために今まで結構いろいろやってたんだな……
後半には春子ちゃんと石剛志で告白タイム。石剛志、ダウン着てるのにノースリーブなの意味不明すぎる。
思ったよりニコモイの隠れ方が雑だし近いしでバレちゃうバレちゃう!!
結局春子ちゃんは魔法のタブレットを自分で服用し告白。もともと両想いなので無事結ばれてハッピーエンド……なんだけど、最後の最後には春子ちゃんが服用したタブレットは魔法なしのただのタブレットだったことが判明。プラシーボ効果ってやつだ。
でも魔法の力で恋愛成就…よりは、魔法はあくまで背中を少し押してくれただけ…っていう今回のオチのが良いね。
しかもこれ、春子ちゃんの持ってたタブレットはただのタブレットだったってことは、もし石剛志に渡してたら何事も起きず終わってたんだよね。春子ちゃん自身が勇気を出したからこそのハッピーエンドだ。
ラストコマについてるアオリも気が利いててちょっとエモくて好きでした。

○あかね噺 57話

ひかるちゃん参戦!
からしが「テメェ"も"狂わされちまったか」って言ってるの良いね。自分もそうなのをナチュラルに認めちまってるよ。
可楽杯、運命の分岐点すぎる。
あかねの「落語の沼にハマっちゃった訳でしょ?」も、他でもない沼に突き落とした本人が無自覚にあっけらかんと言ってのけるのおもろいな〜。
「なんか仲間が増えたみたいで〜」の時のひかるの(コイツ…)みたいな表情、良いダシ出まくってる。
中盤からはひかるの高座。
可楽杯の時とは違って"落語"を基礎から固めてしっかりやってるのが一目で分かる。それでいてソレを教えたうちの一人は蘭彩歌うららという。まあこれに関してはあかねが教わってた章で伏線貼られてたから分かってたっちゃ分かってたけどね。
ただ、あかねと違ってひかるは色気のある演技ができる。うらら師匠のやり方に近い落語ができる。
同格同性のライバルを出すにあたって、明確にあかねにやれない芸風を得意技にしてくるあたりガッツリ差別化が図られてて良いね。
「主はいつ今度裏を返してくんなます?」は可愛らしさも色気も感じる絵だし、一方で「"落語家"阿良川ひかる」のところはゾクっとくる凄みのある絵。ひかるのお披露目としてかなりインパクトを出せた回だったんじゃないかな。

○SAKAMOTO DAYS 114話

バトルもなく割とおとなしめの回。全体的にゆるい空気。
有月と赤尾の会話良いね。3バカがそれぞれ何に秀でているかの話とか。
その場のモン何でも武器にしちまうから雑多なフィールドだと坂本が一番強い。すげー分かるってばよ……
で、「殺し屋向いてねー」の件を謝罪する赤尾。謝れるのえらいし照れながら言ってんのめっちゃかわいいね。
ほんでそれに応えて有月もなんかめちゃくちゃ喋るやん。
「自分がまっとうな人間だと言われてる気がしたから(安心した)」、赤尾の言う通りこれも天然って感じで一見クスッとくるんだけど、今週ラストのスパイ=有月を見るとまた味わいが変わってくるなあ。罪悪感は感じてるってことだよねーこれ。女子供は殺したくなさそうだし。
有月の(自称)兄の麻樹、この男が自分を殺連会長にするために現会長の暗殺(&四ツ村を陥れる計画)を行なっていた……という筋書きなのかな。

○逃げ上手の若君 105話

足利軍と北条軍の激突。
今川頼國、すごい鳴り物入りで登場した割にすごいあっさりやられるじゃん……!!今川範満に比べてドラマとかなさそうって言ってたけどここまでとは。四方獣の試し切りみたいになっちゃってちょっと残念。
そんな感じで先週までは北条軍惨敗しそ〜って言ってたけど思いのほか足利軍を圧倒。
からのラストは尊氏……!!
これまでの超然とした最強の化物っぷりから一転、突然ハチャメチャに狼狽え始めて即自害。
え!!?自害!?首に小刀刺さってますけど!?!ラスボスさん!!?!?
って驚くのも束の間「死なないなァ… 仕方ない戦うか」
死んでねえ……!!?
矛盾だらけだし狂ってるし意味不明すぎるこの男。ナレーションもそう言ってる。
でも驚くことに史実の足利尊氏像って実際めちゃくちゃそんな感じらしいんだよな……(Twitterで有識者のみなさんがそう言ってた)
巻末作者コメントでも「最も実像に近い足利尊氏像を目指しています」って松井先生言ってるしね。
松井先生、最初っからいずれ尊氏はこんな感じの支離滅裂なキャラとして本領を発揮させていくつもりだったんだろうけど、それを100話以上も温めたままキャラ立てて進め続けてたのどういうことだよ。
てかこんな松井優征作品にぴったりの偉人ホントにいたの……???ってなるんだけど……??
吹雪くん裏切りフラグも再び立って、全体的にすご〜く不気味な流れがきてるな〜。

●僕とロボコ 132話

ひさびさのホラー回。
初手はハンタパロでふふってなるけどそのあとはしっかり奇妙な物語になっていく。
未来が分かる日記……という時点でどういう展開になっていくかは察しがつくんだけど、一個一個の演出がしっかり怖いから分かっててもクるね。
「車にひかれて死んじゃった」とか、リビングで隣に"出現"して「ニッキヲミロ」とか、緩急つけた上で突然がっつりホラー演出やってくるのがマジで怖い。
トラックに轢かれそうになるシーンなんかは絶望感がすごいんだけど、こういうところで現れるロボコって凄まじい安心感だな……
最後また骨董市に例の日記が現れてる後味の悪さもしっかりホラーやってるね。毎度毎度なんでこんなにホラー上手いんだ。
読み返してたら、日記購入後アカネの部屋に亡霊?の顔が複数回現れてるのに気づいてヒッ!ってなりました。
(274P4コマ目、277P1コマ目、279P2コマ目)

●アンデッドアンラック 154話

センターカラー!
次の舞台は宇宙!ってことで風子+軍人組の宇宙服姿。
こうやって見るとやっぱ風子でっけ…ってなるな……
テラーにお姫様抱っこされながらアワアワしてるビリーあざといわ〜。
考えてみれば宇宙では音も嗅覚も通じないから一番宇宙向いてないじゃん!!(だからせめて扉絵でだけ行かせてあげてんだろうな)
さりげに背景の宇宙めちゃめちゃ色合い綺麗。
本編
冒頭はなぜ宇宙に行くかの話から。
やっぱ宇宙ってことは宇宙人出るんだね!復讐のアクス星人あるでこれ。
で、フィルの身の上。
なんで宇宙?って思ってたら"ニューフィーリング計画"……実験として宇宙で出産された子供……って思ってたよりずっと闇深い設定出てきたな。
神とかUMAだけじゃなくて人間もやべーぞって感じ。
これを聞いてショック・憤りを露わにするニコ、ツッコミポジの科学屋なのに熱い男だ。
前ループでニコが一番フィルを目にかけてたっぽかったのもこういう経緯があったんだね。
てか前ループではフィルの不感発現はギャラクシー追加前のはずなので宇宙人とはまた別の悲劇に襲われたってことなのかな。機材トラブルとか。(星が無くても宇宙進出自体は別にありえそう)
中盤からは宇宙に誰が行くかのメンバー決め。どいつもこいつもやる気満々で良い雰囲気やね。ショーンすら乗り気なのすごい。
3人に絞るのは仲間がかなり増えた今全員で行くと1人あたりの出番少なくなるからというのもあるのかもね。
そして風子ビリーニコの3人でメンバー選抜。
持っていける物資の量が限られるロケット環境だとどう考えてもクリードは入れるわな。本体性能も高いし納得感しかない。全員一致。
風子とニコは2票入ってるんだけどどちらも自分自身では票を入れてないんだ。
それぞれがなぜその人選に至ったかまで語られるのおもろいね〜。評価軸というか、何を重視していてどこを評価してるかの価値観がわかるというか。
てか「友才は無理」のくだりめちゃくちゃおもろい。
UNDRAW-不抜-「すまぬー」ドオン
って最悪の爆発オチ。雑な棒人間も合わせて笑っちゃう。
そしてニコ。
スペックを客観的に鑑みて"合理的"な判断をしてるのはめちゃくちゃニコらしい。
すごい良い笑顔と覚悟で託して去っていったのに、「じゃあニコさん(くん)で」からのフルのツッコミめちゃくちゃ良い。
揃ってニコを指名していた風子とビリーの選抜理由は「フィルを救けたいって気持ち」。
宇宙行きで誰が最適メンバーかを作中で話し合って決めるのめちゃくちゃDr.STONEだな〜って感じなんだけど、ドクストはとことん合理性で詰めたのに対しこちらは最終的にパッションを評価して決定したのがそれぞれの作品の特色を表してる気がする。アンデラは本人の想いや気持ちがかな〜り重要な作品だからね。
最終的にフィル救出選抜メンバーはリーダー風子、戦闘員クリード、メカニックニコに決定。ビリーの案が100%通った形になるけど他の2人も2/3通ってるので一番全員の意見を総合すると妥当な決定だ。
まあでも納得感しかない頼りになるメンバーで良いね。
Twitterで見たけど、最後の3コマは13話(vsスポイルフェーズ1)のヒキとほぼ同じ構図になってるらしいですね。
セルフオマージュなのか手癖で偶然同じになったのか微妙なラインだな(あんまりオマージュするほど重なるエピソードでもないので偶然な気もする)。

●暗号学園のいろは 19話

筒抜ポーカー編。
いろは初手オールイン……と思いきや要塞村さんが間に挟まっていきなりいろはが暫定1位に……!?
先週わたし「逆境からのスタート主人公っぽい」とか言ってたのすごい恥ずかしいじゃん。
にしても要塞村さん、いろはは讃え匿名にはペナルティ入れるフェアプレー精神すげえ良い人じゃん……「いやもうあなたが兵長でしょ…」わかる。
でもしれっと享楽さんに油注いでて笑った。しっかり享楽さん燃え上がってるし。意外と煽り耐性低いよなこの子。自分で自分を悪役令嬢呼ばわりしてるのちょっとジワる。
……で、扉絵挟んで後半は本格的にゲーム開始。暗号が「どうとでも解けてしまう」から動けないってのは普段と逆の厄介さで面白いね。
ここで真っ先に仕掛けてきたのは冬優子悪役令嬢東洲斎享楽。
自分以外全員ブタって断言して見せるの、本当ならそれ相手に教える利点なくね!?って思うんだけどどうなんだ。まあカッコよくはあるけど。
しかもみんなここまで降り続けてた上ブタだって言われたのにコールしてるし。なぜ???
→配信でコメント貰ったけど、コールすることで自分の手札が見られるから、とのこと。なるほど。「この組み合わせはブタ」ということ自体も札を特定する大ヒントになるってことか。
そして最後享楽さん勝利で決めポーズに決め台詞でシメてるのすげ〜カッコいいねえ。
「ブタのケツ」ってのも「ブタ(役なし)」と口癖の「ケツ」でこれ以外無い決め台詞だ。さすがの言葉遊び力!

●一ノ瀬家の大罪 20話

翼、また記憶喪失……!?というところから。
どうやら記憶失ったフリしてただけみたい。よかった……振り出しかと思った。
今回はおじいちゃんこと耕三の掘り下げ。回想シーンの耕三、言い方がぶっきらぼうだけど不器用なりに翼を元気づけようとしてくれてる良いツンデレおじいちゃんでほっこりするね。
「夕飯は外で済ませるつもりだった」
つってりんご飴持ってんだもんな。かわい。
この世界が夢の世界だと聞いてめちゃめちゃ動揺している今の翼に対しても、回想と同じように「感情的になって時間を無駄にすることに意味なぞないぞ」から一緒に食事して励ます耕三。やっぱり良いツンデレおじいちゃんだね。カレーレトルトかい!とは思ったけど。
ラストはまたしても颯太に凸する翼。デジャブすぎる……!!ってか天丼?
今回「夢の世界だから全部自分の願望かもしれなくて虚無」で翼はヘラってたんだけど、だったら耕三の励ましもソレの可能性大じゃない?なんで元気取り戻してるんだ…?
理屈じゃなくて気分の問題だったのか……?(本当は理屈なんてどうでもよくて、単純に元気なかった翼が耕三と飯食って調子出てきたってだけの話?)

●夜桜さんちの大作戦 173話

ひふみとあるふぁのピンチに駆けつけた太陽。
2P目から眼ぇガン開きで八重投擲してくるのゾクっとしてかっけーねえ!
硬化で一切攻撃受け付けず圧勝するのも気持ちよかった。成長した後の初陣はこうでなくっちゃ。
その後は夜桜家に帰ってからの話。
ヒッ 六美がボンドママになっちゃった……!!
と思ってたらチョコ刻んでただけだった。な〜んだ。
太陽と六美、しっかり父母やりつつ、子供達が寝静まった後の2人きりの会話は読者も見慣れた"いつもの"って感じで良かったね。
凶一郎もどうやら帰ってくるようで。
「二人になにかあったら…わかるな?」を想定されているあたり、相変わらず太陽には当たり強いけど甥姪は可愛がっている様子。
「相変わらず気持ち悪くて安心したわ」辛辣〜!
次回からは帝桜学園なる学校を見に行くということで。海中の学校……!?ワールズエンドクラブかな?

○イチゴーキ!操縦中 18話

まさかの魔界。
なんでもアリすぎて笑う。ギャグ漫画なんだからこれくらいはっちゃけていいんだよな。
しかも魔王と戦ってる最中にみんな横で同窓会始めちゃうの、1コマの中でとんでもない緩急してて笑っちゃう。
なんかもう後半は1コマごとにギャグ入れてる鬼テンポだったし。
単体だとそんなでもないギャグも、勢いよく叩きつけられ続けると耐えられなくなっちゃうんだなあ。
イチゴーキ、ここに来て明らかに面白くなってる……!!

○人造人間100 17話

前回登場の女の子2人のキャラ見せ兼修行編突入。
あしびが絢子さんに惚れるのは予想外だった。思春期だね。
でもわたしはミンミンちゃんのが好きだなあ。ヘソ出しと鼠蹊部とアバラが良すぎる。
後半はミンミンvs絢子。ミンミンも刀奪う課題やってるってことは訓練中……あしびと同じく新人ってことかな。
牢縛眼の見開きは正直ちょっとシュールだなと思ったけど、その後の「もう一度練り直して挑むように」の絢子さんの表情めちゃくちゃえっちだ。あまりにも良すぎる……ここの表情だけでも相当な満足度を叩き出してるよ。
ぶっちゃけあしびよりミンミン絢子の絡みをずっと見てたいぜ………
……てかそういえば核に触れた人間は95%死ぬのか。先週ノーリスクなん?とか言ってたけどそんなわけなかったわ。

○読切 宇宙おじさん

ジャンプ・ショート・フロンティア作品。
作者の宮澤大樹先生はジャンプGIGA2021AUTUMN『幸せな怪物』等のいくつかの作品を描かれているようです。
今作は宇宙から来たおじさんと地球のちびっこたかしのお話。
2人の心温まる交流からのおじさん大活躍!……をやりたかったのは分かるんだけど、15ページはそれをやるには短すぎたなー。
正直終始「うん、まあそうだろうな」以上の感想が得られる感じではなかったかなあ。
『幸せな怪物』ではむしろそれが「こういうのでいいんだよ」になってたんだけどね。いかんせん尺がね。
おじさんの見た目とかパッピー星人っていうワード(タコピーかと思ったよね)を上回る何かは出てこなかった印象。
ガニム星人を抱えて飛び去るシーンは妙にシュールで変な面白さあったけどね。

○ギンカとリューナ 29話(最終話)

前回の1年後から。
記憶を戻す魔術を皆で探して試すものの……失敗!みんなめちゃくちゃ凹んでるの可愛い。アネモネ、記憶戻す手段を探す過程でシェヘラザードに聞きに行ってるのか。トラウマと向き合ってるの偉い。
個人的にはリューナの記憶喪失が最終回といえどご都合で解決されたりしなかったのは作中世界の原理に真摯で良いなと思った。ちゃんとしてる。ラスボスを撃退するほどの力の代償だからね。そんな簡単に元通りにされてもね。
その後はリューナが生まれ育った雪山へ。
ギンカがやってた氷ごと魚を獲る方法ここで出してきたのはゾワっとしたなー。なぜか溢れてくるリューナの涙も合わせてすごい良い演出だ。
そして後半はギンカとリューナの対話。
「魔術に不可能はない」なんてのは嘘……って現実に向き合いながらも、「でも」と前を向くの良いな……
そこに畳み掛けるように今週序盤からフリが行われていたリューナの初歩の修行「失敗じゃないよ」「昨日より良くなってる!」で盛り上げ、ラストは改めてギンカと友達になる展開でシメ。
最後の最後が雪山とは真逆の南国っぽい海なあたり随分遠くまで冒険したんだなって感じだね。
希望に溢れる前向きで爽やかな、好きなタイプの最終回でした。

全体の振り返り
世界観良し、キャラも良し、絵も良しでだいぶ好きだったのですがここで終了。悲しい……!
敗因はメリハリ不足…とかかなあ。
師匠ポジのギンカが強いのは当然なんだけど、リューナも序盤からだいぶ強かったのでどちらが戦ってても読み味の変化がつきにくかったのかもしれない。もっとガッツリ魔法の属性とか性能を固有のものにするとかね。一応序盤はギンカが巨大化したりしてたけど。
あと物語の最終目標は「ギンカを元の身体に戻すこと」で、これはなんとなく流れでギンカだけでなくリューナの目標でもあったんだけど、リューナにはリューナ独自の目標が定められていた方が良かったかなー。「海賊王になる」とか「火影になる」みたいな主人公自身の内から出る強い目標が無いと主人公としての物語力が高くならない気がする。最初そうじゃなかったとしても、アンデラのジーナ戦とかガッシュのコルル戦みたいに「主人公が戦う理由」ができるエピソードとかが序盤にあれば良かったのかもしれない。
ギンカリューナベレッタアネモネ以外のキャラが弱めだったのも敗因かなあ。特に敵キャラ。ノスフェラトゥとかその手下の姉弟とか魅力低かったよな〜。敵組織的なのを早めに出しておくべきだったのかもしれない。
シェヘラザードはキャラ自体の魅力はあったけど倒した後あっさりフェードアウトしたのが勿体なかったかな。
……というような感じで今振り返るとここが良くなかったのかなあという点はいくつかあるものの、逆に好きだった部分もたくさんあって、"魔法"概念の作り込み(ベロキア式とか杖とか呪文のオリジナル文字とか)や、ファンタジー世界観を表現する絵のセンス(カルラ戦みたいなかっこいいエフェクトとか1話や魔法学会などの風景)、そして何よりリューナのキャラが好きだったな。カラッとして飄々としている大人びた部分と好奇心旺盛でかわいい子供っぽい部分が共存してる感じ。
今作は奮わなかったものの、わたしの好きな漫画を描く作家さんだという認識は読切の時からこの連載を通じてより強まったので、次回作に是非是非期待したいところです。
渡辺先生、お疲れ様でした!


○次号
週刊少年ジャンプ20号

表紙&巻頭カラー
新連載 キルアオ
黒子のバスケの藤巻先生帰還。読切版はあんま好きじゃなかったんだよなー。どうなるかな。

センターカラー
テンマクキネマ
2話なのでカラー。姫希ちゃんいっぱい出てくれ〜!
僕とロボコ
コラボ、無限列車、けん玉……とっ散らかっとる!!!
あかね噺
本編盛り上がってきてるけど錬成回1日目ちょうど終わったとこで何するんだろ。

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