寿トンチ

ネットの大海原で漂流するゲイの女。お酒とエンタメを糧にしてる。 座右の銘は「月から見…

寿トンチ

ネットの大海原で漂流するゲイの女。お酒とエンタメを糧にしてる。 座右の銘は「月から見たらお前なんて塵にも満たないからね」

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最近の記事

ドMで片づけていたけれど、HSSHSPだったのかも

刺激が大好きだ。 「退屈だから」という理由で金銭的に困窮しているのに引っ越しをしたり、「面白そうだから」という理由でネズミ講の人間とご飯を食べに行ったり、「刺激が味わえそうだから」という理由で睡眠薬とお酒を一緒に摂取してトんでしまったり。 そしてそんな経験をした後、疲労困憊して長い休息が必要になったり、時にはうつ病になってしまったりしたのだ。 自分の持っているこの"自虐的性質"によって、自分自身を自傷しまくっていたように思うし、そんな自分は「ドM」なんだろうと思っていた

    • "男のロマン"としての"エロ"について

      「エロは男のロマン」 と、友人の男は言った。 今日みたいに、ゲリラ豪雨の日、雨宿りの為に立ち寄ったファミレスで聞いた言葉だった。 * 「コンビニにあるエロ本があった時代」について友人数人で話をしていた時だ。老若男女問わず使うコンビニに、目隠しをされた半裸の女性の表紙と淫らな言葉。幼少期にコンビニへ行くと目につく当たり前の光景。それを真剣な表情で立ち読みする男性。「見られる女性」「見る男性」という構造を、あのようにパブリックな場所で目の当たりにする日常は、今思えば”異常な過

      • 何者でも無い自分が可視化される現代に生きる私へ

        ―気になるあの子はインフルエンサー。芸能人と違って、届きそうな場所にいる気がするけれど、何者でも無い私は、もしかしたらあの子から大分離れた場所にいるのかも。― 私はもう、SNS無しでは日々が物足りないと感じるようになってしまった。SNSで日々垂れ流しされているキャッチーな言葉とか商品とか、友人の愚痴とかを脳が欲している。 お酒もタバコ等同様、手軽に脳を喜ばせる事は、いとも簡単に人間を中毒状態に追いやってしまうようだ。 若者は特に、もうSNSに手を出してない方が珍しい。 S

        • パワハラと聞くと、思い出してしまう彼女の背中。

          コロナ禍でも、いやコロナ禍だからか、あらゆる人権問題が浮き彫りになっていると感じる最近。 #BlackLivesMatter の動き、水原希子さんの「日本人感出してましたか?」、そして今回記事にさせて頂いた アップリンクのパワハラ訴訟問題。 もうこれらの動き全てに共通して言えるのが、人は人を、差別・区別したがるのが好きだな、という事。 人間って本来マジで弱いんで、フッと息を吹きかけたら飛んでいってハイエナあたりに食べられるくらいに弱いんで、どうしても自分の存在を常に確認して

        ドMで片づけていたけれど、HSSHSPだったのかも

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        • 経験談
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        記事

          ボイはフェムに奢らなければいけない?

          少し久しぶりになってしまいました。 皆様お変わりありませんか。最近本当に暑いし、雨の日も多いですよね。 どうぞ、ご自愛ください。 絵が苦手なんですよ。小学生以来、落書き以外だとまともに絵を描いた覚えが無いしね。 ただ、最近気分の落ち込みが激しく、担当医から「新しい事にチャレンジしてみてください。」と言われたので全く触れてこなかったこの「漫画」というジャンルに手を出してみました。おそらく今回が最初で最後です() さて、タイトルにもある「ボイはフェムに奢らなければいけない

          ボイはフェムに奢らなければいけない?

          愛なんて、永遠と語られてたまるか。

          人は同じ人を愛し続ける事を美徳とする。 人は変わりゆくのに、愛する側の気持ちも変わりゆくのに。 私は今、この記事をタバコを加えストロングゼロのレモン味を飲みながら書いている。私は非喫煙者だし、"チューハイ"は飲まないのに、夏の始まる足音のする夜に負けて、そして新型コロナウイルスによる自粛生活に負けて、私は普段の自分がしないような行動をする事で生きようとしている。 人は流動的な生き物だ。 小さい頃の欲望とか目標を死ぬまで全う出来る人間なんて、いるのだろうか。人間は常に絶え間

          愛なんて、永遠と語られてたまるか。

          『スプートニクの恋人』を読んでいる横顔にキスをした夜。

          新宿二丁目の酒は美味い。 私が同性愛者である事を隠さなくていい開放的な場所。隠し事をしないで飲む酒が一番美味いって決まっているんだ。 もう3年前の事だろうか。いつものように新宿二丁目で酒を浴び、毎週土曜に開催されている"ガールズオンリー"のクラブへガッツポーズをしながら入場した。毎週土曜の定番行事だ。 そこには、昼に何しているかわからないが、週末の、酔っただらしない顔だけ知っている仲間達がいる。いつものように彼女らに挨拶をして、ハイな気分を助走にして"声かけ"をした。 私

          『スプートニクの恋人』を読んでいる横顔にキスをした夜。

          何故"同性愛"に「タチ」と「ネコ」があるのか。

          風薫る爽やかなこの頃、夏の足音が大きくなってきたわね。皆様、体調お変わりないかしら。 最近、とあるフェミニズム本を読んでいてね、ハッとさせられた事があったのよ。 上野千鶴子「"ブッチ"*とか"フェム"*とか、役割分担があるでしょ。"タチ"*と"ネコ"*とも呼ぶよね。大雑把に言えば男役と女役。私はそれが不思議で、「なんでそんな役割分担するの?」って聞いたら、あるレズビアンの人が「性愛に異性愛しかモデルがなかったからよ」って言ったの。」 『上野先生、フェミニズムについてゼロか

          何故"同性愛"に「タチ」と「ネコ」があるのか。

          恋って、滑稽で利己的。私はセーヌ川で愛の南京錠は付けられないし。

          恋多き乙女、恋に散る。 落とした消しゴムを拾って、埃を払ってから渡してくれた女の子 数学だけ得意な女の子 いつも笑っているのに、ふとした瞬間に遠くへ向かって悲しい目をする女の子 彼女達の心遣いとか、得意なもの、切なさに、いちいち心を奪われていたのよ。この世には、魅力的で可憐な女の子があまりにも多い。 ■恋って綺麗だし滑稽だし よく「恋をすると人は変わる」って言うじゃない。綺麗になったり魅力的になったりすると言われるじゃない。恋って魔法みたいに宣伝されてるじゃない。恋は映

          恋って、滑稽で利己的。私はセーヌ川で愛の南京錠は付けられないし。

          プラトンの『饗宴』での神話と映画達

          ※このnoteは、プラトンの『饗宴』以外にも、映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、『ハーフ・オブ・イット』、『君の名前で僕を呼んで』のネタバレを含みます。ご注意ください。 「昔々、人には、男性、女性、アンドロギュノスという3つの性別があった。アンドロギュノスというのは、男性と女性それぞれの特徴を持っている第三の性。それぞれがあまりにも強く賢く反発する力を持つ為、ゼウスがそれぞれを真っ二つに割った。元々女性だったものは片割れを求めるように彷徨う女性同性愛者に、男性だ

          プラトンの『饗宴』での神話と映画達

          "セクマイ"Youtuber達の暴走について

          Twitterのタイムラインを眺めていたら、こんな内容の呟きがどんぶらこ流れて来たわ。 「最近レズビアンの夜の営み等をネタにして過激な内容を発信するYoutuberがいる」 どれどれ、と私もYoutubeで話題の方々の配信を拝見してみたのよ。 ■エンターテイナーとしての彼女達 魅せ方の上手な方々ね、と思ったわ。非常にエネルギッシュで、カリスマ性がある。カミングアウトしていなくて、そういう経験も無いレズビアン達はもちろん、いろいろなバックグラウンドを持つ方がつい再生ボタンを押

          "セクマイ"Youtuber達の暴走について

          田舎のレズビアンだった私が上京した理由

          私は田舎育ちのレズビアンよ。田んぼの水面に好きなあの子を思い浮かべては、アメンボの泳ぎで出来た水の輪に消されていたわ。 可視化されていないだけで、貴方の周りにはLGBTQな人が山ほどいるわ。13人に1人がLGBTQと言われているけれど、自覚していないだけで実際はもっと多いんじゃないかしら。恋心も、"どういう自分であるか"も、想像しきれない程多様なものよ。 ■田舎での閉塞感 私は18歳になるまで、田んぼや畑を自転車で40分かけて学校へ通う田舎娘だった。「早く稼ぐ男見つけて嫁

          田舎のレズビアンだった私が上京した理由

          今を生きるアラサーレズビアンが、今までの恋とセックスを書いてみたわ。

          月並みな産声上げて、ノンケ(異性愛者)と同じ食べ物を食べて生きてきたわ。だけど違うのは、男に対して全く性欲や恋愛感情を抱かない事ね。 人は私達を、"レズビアン"と呼ぶわ。女が好きな、女の事よ。 note初投稿だし、せっかくだからレズビアンの私が今まで経験した数多くの恋やセックスの中から一部、綺麗な上澄みだけを書いていくわ。 COVID-19による外出自粛でお暇ある方の暇つぶしになれば幸いよ。 ■恋心の芽生え 初恋は、小学2年生の頃。はっきりと恋に落ちた音が聞えたわ。彼女

          今を生きるアラサーレズビアンが、今までの恋とセックスを書いてみたわ。