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ショートショート 「余命を友に」

彼は瀕死の友に付き添っていた。

「やっと日の目を見たばかりだというのに、余りに殺生じゃないか…」

とそこへ神が現れた。

「おお、神よ。友に私の余命を半分分け与えたまえ」
「いーよ」

かくしてあっさりと願いが聞き入れられ、彼らは揃って3日後に死んだ。
みーん、みーん、み…。

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