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介護の仕事を辞めようかなと思ったことは、今までに何度もある

「タメ口やめてくれないですか?イラッとするんで」
「お前もうちょっと口の聞き方気をつけろよ」

ごめんなさい。
2回ほどキレたことがあります。
ひとりは男の子。もうひとりは女の子。いづれも年下でした。

ぼくは基本的に、職場の人に対してタメ口を使うことはありません。

とくに現場に出ている時は、必ず敬語を使います。それが、20代だろうが30代だろうが男性であろうが、女性であろうが、主任であろうが、施設長であろうが。

仲良くないわけではありません。嫌いなわけでもありません。
ただ、傍から見たときに馴れ合いに見えて誤解を生むし、見苦しいからです。耳障りだからです。

それと、芸人の世界で「兄さん・姉さん」で育ってきたこともあるかも知れません。年下の先輩に抵抗がない。ずっと敬語を使ってきました。

1(いち)もタメ口を許さないわけじゃありません。ツッコミを入れる時は「うそ!」「なんでや!」「だる!」など、言葉のキレを優先しますし、別にタメ口自体に嫌悪感を感じているわけではないのです。

バタバタしている介護施設。忙しくなってくるにつれ、言葉がどんどん汚くなっていきます。

イライラした感情を乗せたタメ口が、
爆発的に人をイラッとさせるのです。

「これ!」「それ!」「あれ!」
「やって!」「とって!」「どいて!」
「言った!」「やった!」「まだ?」
「やっといて」「しといて」「変わって」

ひじょーーーに多い。この業界。

あろうことか、その言葉を利用者さんに向けるヤツもいる。
ぼくは、そーゆーことが一番許せない。

「あいつ蹴飛ばしてきていいですか?それか、アイツきちんと指導してください」と、上長に詰め寄ったことがありあます。

別に聖人君主を気取っているわけではなくて、世の中の当たり前の善悪がぶっ壊れている職員がいるという話です。
指摘する・不満を垂れ流すことで自分の価値が上がっていると勘違いしている人は、自分の価値を下げている自分の言動・行動に気づきません。治りません。アーメン。

ぼくは何度か介護の仕事を辞めようかなと思ったことがありますが、理由は全部、言葉に関すること。結局、言葉遣いが汚い人はケアも雑ですし仕事も汚いし遅い。

人と人とのコミュニケーションを仕事にしているわけです。

言葉の重要性を感じている職員は、丁寧な言葉遣いをします。

おじさんからキレられて怖かったかも知れませんが、
ぼくもキレたくはないので、もう相手にすることはやめました。

その人がいない所、いない所へと移動し、物理的に距離を取る作戦にしました。

仲良く仕事をするということは、キャッキャとお互いのプライベートな情報を交換しあうことではなく、気持ちよく協力してすぐに手を差し伸べられる距離にいて、連携しあうことです。

ああ、ぼくはなんて真面目なのだろうか。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。