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不登校時代のカウンセリング②


以前投稿した、
不登校時代のカウンセリング①+IQテストの続編記事です。

前回記事はこちら→https://note.com/kotobatohanauta/n/n7797f2730049

今回は、2つ目に受けたスクールカウンセリングと、病院でのカウンセリングについてお話ししようと思います!



別の小学校でのスクールカウンセリング


小学校3年生〜4年生の頃(確か)、電車で行くくらいの距離がある小学校の、スクールカウンセリングに通っていた。

きっかけは、同じく不登校だった兄が先に通いだしたところに、家に置いて行くわけにもいかないので私も連れていかれた、という感じだったと思う。

母は特に難しい話を私たちにしなかったので、真意はわからないけれど、

もしかすると、あまりカウンセリングに乗り気でない私を、「お兄ちゃんの付き添いで」という名目のもと連れ出して、私のことも一緒に先生に相談しようと考えていたのかもしれない。



カウンセリングはまず、料理から始まった。

兄と先生がパエリアなどの料理を作っている間、私と母は区切られた隣の空間で、本を読んだりして時間を潰す。

そして料理が出来上がると私たちも呼ばれ、みんなで一緒に食べた。
食べている間は、少なくとも幼い私にとっては大きな意味のない、他愛もない会話が展開されていたように思う。

料理療法というものだったのだろう。
一緒に料理をするという共同作業が、信頼関係につながりやすい、というところもあったのだと思う。


兄ばっかりいいな、私も作りたいのに、と思っていた記憶がある。

食べ終わると、兄と私は隣の部屋に移され、母が先生と話す、という流れだった。

隣の部屋には、卓球台やトランポリンなど、私の小学校にはない楽しいものが沢山あって、兄と一緒に自由に遊んでいた。

帰る時になると、運動場にある異様にスリルある大きな滑り台に登り、恐れながらも何度も滑って遊んで、逆から登ろうとしては急すぎて出来なくて、兄とチャレンジし続けていた。


何度も通ううちに、私も先生と会話するようになったのだけれど、何を話したのかあまり記憶に残っていない。

初めに受けたカウンセリングとは違って、先生との話からはっきりとした目的が見えなかったな、と今思い出すと感じる。

学校に行かせるためにこれを聞き出そう、これを伝えよう、という意図が見えた記憶がなく、
カウンセラーと話したことで、「学校に行かなくてはいけない」という気持ちにさせられた瞬間はなかった。


それは、"私に対しては"そうだっただけなのか、それとも、学校に行くよう促すのではなく、私たちの精神状態を正常にすることを目的としていたのか定かではないけれど。

後者だとすれば、効果的なカウンセリングだったと思う。

このカウンセリングは私にとって、
狭い家に閉じこもった生活から抜け出せる「おでかけ」「一休み」「遊び」
という存在だった。


そしてカウンセリング終わりには、いつも隠れ家のようなカフェに行って、オムライスを食べて。

今日のマスターの喋り方おかしかったなとか、お店の中の小物の位置が変わってるなとか考えては、軽い気持ちで帰路に着いていた覚えがある。



そこから、病院でのカウンセリングを紹介された、というような旨を母が話していたのをぼんやりと覚えていて、
それが次のカウンセリングにつながったのかな。




病院でのカウンセリング

このカウンセリングは、大学病院で行われていた。果たしてそれが何科だったのか、よくわからなかったのだけれど。

そこには母と2人で行ったこともあれば、兄と一緒に3人で行ったこともあった。

先生は長い髭を生やしていて、おじさんとおじいさんの中間くらい。
簡単に表すと細いハグリッドみたいな人だった。


私と母と3人で話す時間と、母だけが先生と話す時間があって、今から思うと、目的は私へのカウンセリングではなく、母へのカウンセリングだったのかもしれない。

この先生はぼんやりと、あまり好きではなかったな〜と感じる。


医師だからなのかはわからないけれど、
スクールカウンセラーたちとは何かがはっきりと違っていて、

「導こう」とか「安心させよう」というのではなく、「治そう」とか「分析しよう」とか。

漠然とそんなものを感じた気がする。

そして今考えると、おそらくその感覚は的を射たものだったのではないかと思う。



余談だけれど、
なぜかとても記憶に残っているのが、母がカウンセリングを受けている間待たされていた部屋に置いてあった、ピノキオの絵本。

その時まではピノキオという名前しか知らなくて、物語を知らなかった。

看護師さんに声をかけられても、母が迎えに来ても、真剣に読んでいたくて、邪魔されたくなくって。しばらく絵本を持って居座った。

嘘をついたら鼻が高くなる。
もしそれが現実になったなら、
私の鼻はきっと高くなりすぎて、ぽきっと折れてしまうだろうな、と思った。


だって先生や親に話してる自分の気持ちは、嘘だらけだもの。



今回は、2つのカウンセリングについて書きました!ちょっと長くなっちゃいました。

私の記憶が薄れているだけで、他にもぼんやりとどこかに行っていた気もしますが、、
書けるほどには思い出せないのでここまでにしておきます!


カウンセリングを受ける側の感じ方としても、
カウンセリングを受けようか迷っている人へのヒントとしても、何かこの記事がお役に立てると嬉しいです!


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