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祖父が亡くなった時のこと①母への感情

少し前、父方の祖父が突然亡くなりました。

長生き家計な我が家は、祖父母がまだ全員健在だったため、血縁関係の近しい人が亡くなるのは初めての経験だったわけなのですが。(有難いことに)

今から書くことは、正直なところ祖父の死を悲しむ内容ではないです。

その場に直面してみて自分が考えていたことが、私自身が想定していたものとは違って、ちょっとモヤモヤした話。

生まれて欲しかった感情が湧いてこなかった。
母親への嫌悪感と苛立ちが増してしまった。という話です。

ちょっと吐き出してしまいたいなって思って書きます!



父から連絡が来たとき


我が家には家族ラインなるものがあるのだけれど、そこで突然父から
「病院から連絡があって、亡くなったかもしれん」
とメッセージが来た。

いつも家族ラインは通知を出していないし、内容も数日に1回くらいしか見ないのに、その時は偶然数分で開いて。
勘みたいなものってありますよね。

でも祖父が体調が悪いなんて話聞いてもいなかった私は「なんで急に?」と初めに思って、聞いてみたところ、「実は入院してた、黙ってた」とのこと。

父親はこの時すごく遠方にいて、戻ってくるのに4〜5時間はかかる。
すぐ病院に駆けつけられなくて、祖母が1人で病院にいる状態だった。

この亡くなった連絡に対して母親が「そんなん、私1人で病院行けない」と答えていました。

その時私の中に初めに芽生えた感情は、母に対するイラつき。だけ。
この連絡に対して初めに出てくる言葉がそれなのかと。

次に浮かんだのが、「こんな嫁で父と祖母がかわいそう」

ごちゃごちゃ言ってる母親と、それに対して明らかに不機嫌になっている父親のやり取りをスルーして、
「じゃあ私が1人で病院行くからどこか教えて」と送りました。


すると、「〇〇が助けてくれるならお母さんも行けるかもしれん」と送って来た母親にまたイラっとして、どの電車で行くか送ると「用意がいるからもっと後のやつで」とか言われてまたイライラして。

一瞬で用意して電車に飛び乗って病院に向かったわけですが。
この時点で祖父の死に対する感情が全く湧いていないことに気づいて、自分が嫌になりながら電車に揺られていた。


祖父との関係性


亡くなった祖父とはもう何年(下手すると10何年)会っていませんでした。
今年に入って1回電話で喋っただけ。

元々柄の悪いヤンキー風の祖父とはどう考えても話は合わず、タバコを吸っていたため近づかないようにしていた時期も長かった。

でも小さい頃一緒に花札をしたこととか、お年玉に加えて自分の500円玉貯金からこっそり追加でお小遣いをくれていたこととか、結構鮮明に覚えていたりします。多分私が近づかないことを理由に禁煙もしていたり笑

関わりが少なかったからショックや悲しみの感情が湧いてこないのだと自分に言い聞かせていたけれど、でも、赤の他人ではない。


母と合流・病院へ


病院の最寄駅で母親と合流して、しばらく歩いて病院に向かうことに。
病院までナビを頼りに、体調が良くないという母親に合わせてゆっくり歩いている道中、横にいる母親は
「やっぱり娘やなあ」「頼りになるわあ」とかなんとかほざいてる。

私はあなたを助けるために生まれてきたんじゃないけどね。

良い大人が、義理の親の訃報の時くらい1人で動けよ。

とか言葉は渦のように押し寄せるけど、今はそれをいう時ではない。


病院に到着して、病室にたどり着くために受付に行って、案内通りにエレベーターへ。横の母親はよくわからないことしか言ってない。

母親が誰かにラインしてるなあと思っていたら、「このこと言ったほうがいいと思う?」「みんなに言っていいか聞かれてるねん」とか言い出した。
「誰に?」と聞くと「ゲームの(で知り合った)人」とのこと。

「理解できない。今ゲームの人に連絡取る必要がどこにある。わけがわからない。今あなたがやることそれじゃないよね。おかしいと思うよ。」

感じたまま淡々と言い放った。

「そう?」「でも仲良しやねん」とキョトンとしてラインし続ける母。

ちらっと画面をのぞいて。
なるほどね、男の名前だね。そうだと思ったよ。



祖母と母と3人の時間


祖母が待つ部屋に到着すると、お医者さんや看護師さんたちが私たちのところに来て、「奥さん(祖母)にもお話ししてるんですけど、伝わってるかよくわからなくて」とのこと。

祖母が元々少しボケが来ていたことと耳がとても遠いこと、ショックも加わってあまりしっかり会話ができない状態だった。

死因とか手続きとかこの後どうするのかとか、初め母親に説明されていたけれど、母親は何も理解していない。
みんな徐々に全部私に話すようになった。
書類確認したり、承諾したり、葬儀場を調べたり、段取りを考えたり。

祖母にも確認したいことを聞いて、祖母に大声で通訳する。なかなか伝わらないけど、ゆっくり、なんとか。


説明を一通り聞いて、父がいないことには決定できないこともあるからと待機することになった。祖母にたくさん話しかける。
私は祖母を1人にしないために来たんだから。


母親が何か飲み物を買っておきたいと言い出したので見送ろうとすると、
「一緒に来てよ」「選んでや」と言い出した。

私としては、「祖母を1人にしないために来たのに、なぜわざわざ2人で買いに行って祖母を1人きりで置いていく必要があるのか」という話。
それをそのまま伝えると、不機嫌になって。

「そんなん、(祖母は)大人やから大丈夫よ。」

と私を引っ張り出した。

ここでも1つ、私の中でぷつっと糸が切れた気がする。

じゃああなたは大人じゃないんですか。
おばあちゃんよりも、あなたの方が1人になれないんですか。

この3人の空間から逃げたいのもあるんですよね。私と一緒にね。
私はあなたと一緒にいるためにここにいるんじゃないのよ。

と心の中で思っていた。


祖父が亡くなった時のこと②に続きます!


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