みんなに好かれるなんて、無理です

昨日、友人と話してると「あなたのnoteいいよねー、人気出るのわかるわ」って言われました。

まだまだ人気じゃないけど、うれしい。自分が力入れてやってることを、肯定してもらえるって支えになりますよね。わたしは人を褒めるのも好きですが、褒められるのも大好きです。だって、どっちもしあわせな気分になるから。

ただ、続けて「一つ気になることがあって」ときました。おっ、苦言かと思ってると「ていうかじゃなくて、というかじゃない？」って言うんです。つまり、接続詞「×ていうか ○というか」だろと。

あら、びっくり。こんな身近に、日本語に厳しい人がいたなんて。普段そんなタイプじゃないんですが、妙に引っかかったんでしょう。まぁ、わたしめっちゃ口語ですからね。気になる人は気になると思います。1人いるってことは、100人いるってことですから。

ありがとう、友人。褒めてくれるだけじゃなく、指摘してくれる存在って大事です。自分じゃ、なかなか気づけませんから。

でも、たぶん変えないな。いま見直したら「というか」って書いてる箇所もありました。てか、なーんも意識せずに書いてる。それどころか「てか」も使いますからね。なんなら、ライティングを「どこまで口語に迫れるかチャレンジ」だと思ってる節さえあります。

ベタなこと言いますが、言葉なんて生きてますから。文筆家って名乗ってるわたしが、こんなこと言ったらあれだけど「伝わりゃいいじゃん」くらいに思ってます。そうそう、この前バズッた広告紹介ツイートでも、似たようなことがあったっけ。

なんか、グッときちゃった🥲 pic.twitter.com/WW8FOuDnM3

— ことばと広告 (@kotobatoad) November 20, 2021

これね、最後の一行「来れなかった」が気になるんですって。引用リツイートで、10件くらい来てたかな。

まぁ、こんだけ伸びればいろんな意見の人いますから、わからなくはないです。実際「ら抜き言葉」ですからね。これについては、広告がそうなってるんで、わたしがどうこう言うことはありません。ただ、15万いいねですから、大半の方は気にならないってことでしょう。

つまりね、みんなに好かれるって無理だと思うんです。

人間関係もそうですよね。どんなに性格がよくって、華があって、みんなに好かれそうな人でも、百人中百人に好かれるなんてことありませんから。みんなから好かれる人が好きじゃないって人もいるし。ただ、合わないって人もいると思う。

それといっしょでね。文体とか、イラストのテイストもそうかな。主観によるところが大きいですから、ようは好みなんです。

いつも読んでもらってる方は、わたしの文章をよしとしてくれてそうだけど「こんな馴れ馴れしいのやだー」って人も必ずいますから。ただ、そういう人はフォローしないし、わざわざ苦言も呈さないだけで。わたしは存在に気づけない。

だから、諦めるしかないんです。そりゃ、わたしだって万人にウケたいですよ。万人は無理でも、最大公約数に「いいな」と思ってほしいですよ。物書きだもん。

だからって、随所に気遣ってたんじゃキリないですから。謙遜とかもそうですね。好きなこと好きなように書けば、上から目線とか、下手したら偉そうになっちゃうこともありますよ。発信って、結局は自分の意見言うことだもん。

だからって、毎回謙遜してエクスキューズ（言い訳）してたんじゃね。読みにくくってしょーがない、文章ってリズムですから。

こういうのはバランスなんです。最近、調子乗ってるなと思ったら、ときどき「わたしなんてまだまだですが」って書けばいい。あと、調子乗るのは若者の特権みたいなとこありますから。わたしぜんぜん若くないけど、まだnoteじゃ若手だし。

この辺は都合よく解釈して、いい塩梅を探っていきましょう。なんの話でしたっけ。ああ「みんなに好かれるなんて、無理です」ね。

そう、みんなに好かれようと思ったら窮屈になりません？こんなこと話したら、誰かが傷つくんじゃないか。あれ話したら、バカだと思われるんじゃないかとか。あれこれ考えだしたら、何も書けなくなりますから。じゃ、もう息するなってことになっちゃう。

わたしもやりがちだけど、全方位に配慮した、いい子ちゃんで優等生の記事ってつまんないですから。

人間だもん、間違えますよ。言葉だもん、誰かを勇気づけもするけど、傷つけることだってあります。意図してなくてもね。そんなんもぜーんぶひっくるめて、生きるってことですから。清濁併せのんでいかないと、個人で発信なんてできません。

考えてもみてください。もの書いて、身を立てようとしてるんですよ。世に出ようとしてるんですよ。正気じゃできませんって。

それ、毎日やってるんだもん。匿名とはいえ、頭ん中さらけ出して（垂れ流して？）んですから。細かいことは気にしないでいきましょう。心の機微を描きながら、ときに大胆に図太く。5年ほどやって学んだ、個人で発信する心得です。

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