言葉が絵になる話しの途中「宮崎滞在制作記」㉑ 朗読で絵を描くこと10-①


最初に


宮崎県で、現代アーティストの小澤香奈子さんに呼ばれて滞在制作をしています。詳しくはこちらに。

言葉が絵になる話し

今、宮崎に居ます。

詩を朗読をしている時間だけその作品を描いていくという「言葉が絵になる話し」という企画を行っています。

最終的には一つの作品として完成・発表します。

1月15日~19日までの間は僕が宮崎でその日描いた詩を朗読している間、詩で湧いてきたイメージを小澤さんにドローイングしてもらっていました。

1月20日~22日 制作は次の段階に入って、詩で湧いたイメージで描いたドローイングから要素を抽出し、本番の作品を描く前の「下書き」第一弾の作業に入りました。

色をほとばしらせた中から、必要な線や形を拾っていく。

彼女曰はく「ここに小さい神様を宿らせるための下準備」だそうです。

一体どんな絵になるのか?
この段階だと、どういう絵になるのか全く分かりませんでしたwww

小澤さん曰く「小さい神様が来るための準備」とは、

こういう場を用意したから、どうか、この絵に特別なものが宿りますようにという願いを込めて、まずは場(下書き)を用意する工程とのこと。

そして、1月24日からまた新たな工程に入りました。

ついにキャンバス(パネル)に絵を描く作業に入りました!!

久世は久世で、絵を見てインスピレーションの大元になった詩を何度も何度も読んでいきます。

こんなに何度も短期間で同じ詩を読むのは初めてです。

自分の詩がどのように自分の中で変わっていくのか。

さらに、制作途中の絵を見ながら、それに刺激を受けた新しい詩を読んだり。

色々と自分の言葉が絵になるために出来ることをしています。

言葉を聞いている間だけ、詩を聞いている間だけ筆を走らせるとどんな絵になるのでしょう。

言葉が絵になる瞬間には何が起こるのでしょう。

言葉が絵になる話しの途中をお楽しみくださいね。

ちなみに前回読んだ詩はここ。

https://note.com/kotobanohitoqz/n/n37b49cc59bca

出来た絵はここ


https://note.com/kotobanohitoqz/n/nce036e49b108


この企画の前回までの様子は、

こちらのマガジンで毎週まとめて販売しています。

小澤さんの絵の特徴の一つに、袋をかぶった人間のような妖精のようなかわいいキャラクターが居るのですが、描いた下書きと向き合って、そのキャラクターがどこに居たら一番ドキドキするのかわくわくするのか、特別な気持ちになるのかを感じて用意した下書きに配置するそうです。

例えばこんな絵。今まさに描いている途中の絵です。

こんな絵に囲まれて僕は詩を描いているわけです。マジで楽しい。


画像2

このような絵になるのでしょうか。

完成した下書きからキャラクターたちはどこに配置されるのか明らかになりました。

そして、なんとなくどんな絵を描くのかも、明らかになってまいりました。

神様は絵に宿ってくれるのでしょうか。

皆様、日々の配信やnoteをお楽しみに!

配信以外にも実際に読んでいる様子をカメラで撮影してます。

そのうち編集してYOUTUBEにUPするのでお待ちください。

この施設はネット環境がほぼないので、2月後半くらいにUPします。

そして、その日の制作模様はTwitter,Facebook,Instagram,どれかのliveで中継しております。

今週の配信予定はこちら

エレガント 机 YouTubeサムネイル (3)

Twitter:@waraukuze

INSTA:http://instagram.com/kuzetakaomi

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前回はINSTAライブでした。

https://www.instagram.com/tv/CKyzEiEjSjp/?utm_source=ig_web_copy_link

今日もインスタliveです。


そろそろ詩にいきますが・・・

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それでは本日朗読する詩です。3つ。

今日はこちらの絵の方の作業をメインでやるので、

画像3

画像4

メインの詩は身体を包む優しい沼ですね。

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身体を包む優しい沼

ふかふかの沼に包まれる感覚を知っているかな?

田んぼに足を突っ込んだことがあれば、それを思い出してもらえると助かる。

それがなければ海や川に全身浸かっている感覚が一番近いかな。

身体を包む優しい沼があってだな。


そこに全身を沈めるんだ。


水よりも密度のある沼の泥が全身を覆う。


わかるかな?1mmの隙間もなく、身体をふかふかと優しく覆ってくれるんだ。

自分の全ての場所が分け隔てなく覆われている気持の良さはいいようのないものなんだ。


覚えてないけど、母親のおなかの中にいるような安心感とでも言えばいいのだろうか。


その沼に入るとね。先端部分から少しずつ、
なんだか分からない生き物にたべられていくんだよ。

それが不思議と怖くないんだ。血は出てるのかわからないけど、痛くはないかな。

でも自分が減っていっているのがわかるからね。少しずつ。
たまに恐怖のようなものは身体をよぎることはあるよ。
でもふかふかの沼に身体が包まれているからあまり気にならないんだ。


少しずつ減る体を減っても泥が優しく覆ってくれる。

わかるんだよ。自分の身体がどれくらい減ったか。足はもう太ももくらいしかないな。

でも泥があるから自由だな。手はもう肩くらいまでしかないな。

でも泥があるから自由だな。


意思が伝達できるんだよ。
泥があることで、足や手の指があったころと同じように
泥が自分の意思を反映させて世界に伝えてくれるんだ。


頭だけになったら、そこでしばらく、身体は減らなくなるんだ。

頭だけになって、ふかふかの優しい泥に包まれて、身体が無くても困らなくなって。

むしろ前より密接に世界とつながっている感覚があって。

手を伸ばそうと頭が思ったら身体があるときは手だけ伸びるわけだけど。

今は地平線ごと星一つ分自分の身体になった気分でね。足もそうなんだ。

泥がね、血や内臓の代わりをしてくれるから死なないよ。

最後に頭も少しずつ食べられて自分の形はなくなるんだけど。

それは死ではなく世界との同化なんだ。

私はセカイになったんだ。ちゃんとそう思えるんだよ

そして空気になって、ここで、情報として浮かんでいるんだよ。

気楽なもんさ。

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影が前を横切った

翼を広げた鳥だと思った。

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468字
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