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“死ぬことが分かっているのに生きること”への無力感から解放された理由。

以前、“死ぬことが分かっているのに生きること”への無力感に囚われた経験から、どう生きたいか?を考えたという記事を書きましたが。

なぜそういう無力感や問いから解放され、とにかく一生懸命生きようと思えるようになったのか、その理由について自分の思考プロセスを辿ってみたいと思います。

前提としてまず、

・自分は生まれて人生がスタートしてしまったんだから、前に進むしかない(過去は変えられない)

がありますが、

・自分の意思で生まれた訳ではないけれど、生まれなかったら味わえなかった喜びというものも、確かにある。

と感じるので、生まれたことを特別悲観したりする気持ちはなくなっているなぁ、と確認できました。

そのうえで、これまでの経験を通して強く思うのは、

①周りに流されたり、自分に言い訳をして生きると後悔する。

以前、職場の初老の男性が、仕事や待遇について文句ばかり言い投げやりに働くのを見ているうちに、何がそんなに不満なのかと、観察するようになりました。

すると、その心の姿勢や態度は、表面でなく心の奥から来ていて、深い理由があるんだと気づきました。

一見、人からの自分の扱われ方を恨んでいるようで、実は彼は、自分自身に腹を立てている、ということが分かった時は衝撃でした。

“自分の人生、どうしてこんなことになったんだ”“こんなはずじゃなかった”、という慟哭が、隠しきれず外に漏れ出していることに気づいたんです。
その時に、彼が感じている“やれたのにやらなかった後悔”の凄まじさと辛さを実感しました。

それは見ていて恐くなるほどで、自分次第で避けられる後悔は絶対にしないでおこう、と反面教師にすることを誓いました。

②どうせ生きるなら、自分が納得した生き方をしたい。

自分が納得しているなら、人を傷つけたりしない限り、どんな生き方でもいいと思うんです。

例えば、自分は楽な人生を送りたい!と心から思って、全力でダラダラして生きる、もOKだと。

ただ、周りの人がそうだから何となく、とか、これが、ザ・幸せのお手本です、みたいなものに流される生き方をして、死ぬ間際に凄まじく後悔することは絶対に避けたい。

そしてさらに、

③どうせなら、よく詰まった人生にしないともったいない。

ここで言う“もったいない”の意味は、例えば病気で生きたくても生きられない人もいるのに、人生に真っすぐ向き合わないなんてもったいない!の意味もあるけれど、自分の場合は“全てのものに対する一般的なもったいない精神”から来ている、と気づきました。

祖母や母から受け継いだ、手間をかけて作ったものを簡単に捨てるべからず、という姿勢から、使い尽くして捨てる習慣があるので、ショップバッグや梱包材、お菓子の箱などいろんなものをアップサイクルしたり、ゴミ袋に使ったり、何度も使ってから処分することを心がけています。

できるだけ複数回、人生ならぬ“物生”を与えてあげたい、という思いが強く、湧き上がってくるような感覚で、やらずにいられないという感じで。

貧乏性と言わずエコだと言われる最近の風潮はありがたいのですが、自分の体についてもこれと同じ感覚なんだなと実感しました。

体が動いていろいろできるのに、放っておきただ劣化を待つのはもったいない、という感覚で、がむしゃらに動くようになったんだなと。

感覚的には、“人生を詰め放題に捉えている”が近いのかも、とも気づきました。詰め放題に行くと、とにかくたくさん詰め込みたくなりますもんね。

さらに、何でもいいのでひたすらに詰めてとにかくいっぱいにする、のもいいんですが、せっかくなら自分の強みを生かして、効率的に詰めたい、とも思うようになったんだと。

工夫して詰め込めば、より多くのものを詰め込めますもんね。強みを生かせば、圧縮して大きなものを詰めるとか、より実りが大きい詰め方ができる。

加えて、飽きずに詰める作業を続けるには、喜びが要る。

それなら、人や社会に喜ばれることをして承認欲求を満たしながら詰め込めばいいんじゃないか。

それを追求したくなって、なぜ生きるのかを考えるのを止められたのかなと。

上記のブログで、

「野球の試合を考えてみたら同じだなと思ったんだよね。人生と同じように、試合が終わることは最初から分かってるけど、一生懸命プレーするもんね。それと同じかな、一生懸命やって終わるだけかなと思ったんだよね」
と人から言われた話を書きましたが、全力を出しきって終わりたい、というところに繋がるなと思いました。

人生でベストを尽くし、道中で経験するあらゆる感情を味わいながら生きる、と決めたら、無力感から解放されました。

自分の生きる意味を模索して苦しんでいる人に、一つの考え方なりヒントなりになればいいなぁ、と思っています。

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