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通常更新通知ギガスパーク!

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脳髄に直接響くギガスパークで更新告知もお手のもの。シビれる通知で七色の物語をアナタにオトドケ。
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#ショートショート

あの日のように囁いて

今思えば、 カズミをからかった奴らは私が端から殴ってやればよかった。 私がカズミに初めて…

狐の嫁入り

昔々ある山に二匹の化け狐が住んでいた。 春も終わりの夏の入り、 二匹は一つ化け勝負をしよ…

墓場寄席 後編(完結)

(→中編がまだの方はこちらから←) 陽が昇れば起き出して、 陽が沈めば夢を見る。 そんな生…

墓場寄席 中編

(→前編がまだの方はこちらから←) 誰も居ない筈の場所で声が聞こえてくる。自分以外の。 …

墓場寄席 前編

対(つい)。 右と左、もしくは上と下、その他もろもろ。 中心とした位置を挟んで二つ物があ…

もう、背を追う者は無し【ショートショート】

刀研ぎ屋(かたなとぎや)、 は、聞こえはやたらと不細工だが、 まるっきり客が来ない訳では…

「土日の予定?妻とセックスです」【ショートショート】

土日は妻とのセックスを欠かさない。 出会ったのは大学のアカペラサークル。 それまでとても女性的な女の子ばかりに惚れていた俺だが、 サークルで出会った妻を見た瞬間に脳に電撃が走った。 その時の妻はかなりのショートヘアだった。 女性的というよりも中性的な外見だったが、 俺の目玉に自動追尾機能がインストールされたのか、 気付けば当時の妻を常時目で追っていた。 妻は、まあその時はまだ他人だった訳だが、 妻は本当に良く笑う女で、 それまで惚れてきた相手とは全く違ったタイプだった。

俺を喰え【ショートショート】

森には魔女が住んでいる。 森の中には家が、 家の中には魔女が一人と召使が五人。 森の近所…

アナタの肩を外したい【ショートショート】

夢を見ていた。 何せ悪魔が目の前に現れたのだ。 黒い翼も尻尾も持ち合わせてはいない相手だっ…

鰻巣(後編)【ショートショート】

→前編リンク(11/26更新) →中編リンク(11/27更新) お奉行が問う。 お前はお梅婆の霊を…

鰻巣(中編)【ショートショート】

■前編から読む場合はこちらから■ 空は快晴、白洲は光る。 お奉行の前に人二人、 方や男、…

鰻巣(前編)【ショートショート】

とあるお奉行が頭を悩ませていた。 何でも近々『裁き』を一つ執り行う手筈だが、 その裁く相手…

黄金病【ショートショート】

『下』で生まれた。 下の上には『国』がある。 要するにここは『国』じゃない。 『下』はも…

YATTANE(後編2)

(→シリーズ最初から読む場合はこちらから←) 新宿は動じない。 たかが会社を辞めるくらい。 そんな事では動じない。 新宿と言う街は動じない。 入社退社なんて茶飯事過ぎて、 血が体を通う程に慣れている。 日毎に何万という人が出入りし、 日夜動くのは何億という額の金。 誰かが誰かを出し抜き笑い、 誰かが誰かを騙してる。 そんな新宿が動じる筈が無い。 たかが人間一人の退職に、動じる訳がない。 そんな街の中、 男を含む五人と言えばまるで余所者で、 小さな飲み屋に神妙な顔をし