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昔々ある山に二匹の化け狐が住んでいた。 春も終わりの夏の入り、 二匹は一つ化け勝負をしよ…
事故直後、 親兄弟に連絡が入るのは不思議じゃないが、 友人にまで連絡が届くというのは、 な…
→もし、最初から読まれる方はこちらから← 床一面に敷き詰められた赤色の絨毯は、 素直に『…
(とても期間が空いたのでこれまでのあらすじ) 友人、柴田光司。 彼は産まれながらに不幸な体…
『墓場寄席』の全編読了、誠に有難う御座いました。 まず初めに断っておかなければならない事…
(→中編がまだの方はこちらから←) 陽が昇れば起き出して、 陽が沈めば夢を見る。 そんな生…
(→前編がまだの方はこちらから←) 誰も居ない筈の場所で声が聞こえてくる。自分以外の。 それだけでも気味の悪さは格別なのに、 その場所が墓場ときたもんだから、 こりゃあもう小便漏らしてでも逃げ出すしかない。 朝、 布団をギュウギュウに巻き付けた状態でにぎり目が起きると、 兄弟弟子の一人が、 「おいお前、布団は大丈夫か? 漏らしてないか確かめてから起きて来いよ、 俺は優しいから先に部屋から出てってやるわ」 と鼻を摘まむ仕草で笑いながら出て行った。 言われてみれば、と
対(つい)。 右と左、もしくは上と下、その他もろもろ。 中心とした位置を挟んで二つ物があ…
中学の友人に面白いのが一人いた。 他にも面白いのは居たが、 そいつの威力が強すぎて他は四捨…
お母さんが教えてくれた。 それは神様が僕にくれたスペシャルな力だと。 だから、他の人に喋っ…
パッサスのおじちゃんは凄いんだ。 パッサスのおじちゃんの手はね、 人の心を読み取れるんだよ…
「17日の夕方に何をしていた?」 「彼女の家に行きました」 「男女の間に恋愛感情を挟んだ交際…
あの頃はテレビなんて無かった。 と言う事は、ゲーム機なんて物も無くて、 人間の子供が家の中…
ようやく夏が終わろうとしている。 今年の夏も大変だった。 それもこれも高校野球のせいだ。 何回オナニーをしただろうか。 初めて高校野球で事に至ったのは小学五年の時だった。 高校野球と言う単語は既に耳から入り、頭の片隅に置かれていた小学五年。 夏に丸刈りのお兄ちゃん達がユニフォームを着込み、 カンカン照りの日差しの下であくせく動き、 それを見たお母さんが「溶けちゃわないのかね」と心配するスポーツだ。 その年の夏は珍しく暇だった。 小学五年の夏休みの事である。 小学生の夏