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通常更新通知ギガスパーク!

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脳髄に直接響くギガスパークで更新告知もお手のもの。シビれる通知で七色の物語をアナタにオトドケ。
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記事一覧

狐の嫁入り

昔々ある山に二匹の化け狐が住んでいた。 春も終わりの夏の入り、 二匹は一つ化け勝負をしよ…

まさか自分が花だとは

事故直後、 親兄弟に連絡が入るのは不思議じゃないが、 友人にまで連絡が届くというのは、 な…

恋と鴉(終編3:完結話)

→もし、最初から読まれる方はこちらから← 床一面に敷き詰められた赤色の絨毯は、 素直に『…

恋と鴉(終編2)

(とても期間が空いたのでこれまでのあらすじ) 友人、柴田光司。 彼は産まれながらに不幸な体…

墓場寄席 後書き

『墓場寄席』の全編読了、誠に有難う御座いました。 まず初めに断っておかなければならない事…

墓場寄席 後編(完結)

(→中編がまだの方はこちらから←) 陽が昇れば起き出して、 陽が沈めば夢を見る。 そんな生…

墓場寄席 中編

(→前編がまだの方はこちらから←) 誰も居ない筈の場所で声が聞こえてくる。自分以外の。 それだけでも気味の悪さは格別なのに、 その場所が墓場ときたもんだから、 こりゃあもう小便漏らしてでも逃げ出すしかない。 朝、 布団をギュウギュウに巻き付けた状態でにぎり目が起きると、 兄弟弟子の一人が、 「おいお前、布団は大丈夫か?  漏らしてないか確かめてから起きて来いよ、  俺は優しいから先に部屋から出てってやるわ」 と鼻を摘まむ仕草で笑いながら出て行った。 言われてみれば、と

墓場寄席 前編

対(つい)。 右と左、もしくは上と下、その他もろもろ。 中心とした位置を挟んで二つ物があ…

扉の理由は言葉と共に

中学の友人に面白いのが一人いた。 他にも面白いのは居たが、 そいつの威力が強すぎて他は四捨…

甘さと苦さは恋の色

お母さんが教えてくれた。 それは神様が僕にくれたスペシャルな力だと。 だから、他の人に喋っ…

パッサスの手

パッサスのおじちゃんは凄いんだ。 パッサスのおじちゃんの手はね、 人の心を読み取れるんだよ…

600ワットの恋心

「17日の夕方に何をしていた?」 「彼女の家に行きました」 「男女の間に恋愛感情を挟んだ交際…

あの青をめくれば

あの頃はテレビなんて無かった。 と言う事は、ゲーム機なんて物も無くて、 人間の子供が家の中…

夏の焦がれ

ようやく夏が終わろうとしている。 今年の夏も大変だった。 それもこれも高校野球のせいだ。 何回オナニーをしただろうか。 初めて高校野球で事に至ったのは小学五年の時だった。 高校野球と言う単語は既に耳から入り、頭の片隅に置かれていた小学五年。 夏に丸刈りのお兄ちゃん達がユニフォームを着込み、 カンカン照りの日差しの下であくせく動き、 それを見たお母さんが「溶けちゃわないのかね」と心配するスポーツだ。 その年の夏は珍しく暇だった。 小学五年の夏休みの事である。 小学生の夏