そして、雲海の上の旅人となる
グネグネ山道が続いた奥祖谷を抜け出し、剣山方面へ。
宿までもう少し、、、のところで、濃霧発生。あれよあれよと言う間に、ほんの数m先も見えない。看板も読めない。山、恐るべし。
しかも、レンタカーには、フォグランプなんて気の利いたものがついていない。
どうしたものか、だからと言って停めるわけにもいかない。とにかくゆっくり徒歩レベルのペースで進む。オートマ最高!
幸いなことに、国道438号線から宿につながる道への分岐点が見えたので、私が車を降り、夫が運転する車を歩いて誘導。車の中よりは、周りが見えやすい。それにしても、モクモク霧ヶ峰がすぎる。濃霧、やりすぎである。
宿は、「ラ・フォーレつるぎ山」。食事も美味しく、ゆっくりできました。
14時チェックイン、9時チェックアウト。温泉は14時〜20時、朝風呂なし。タオル・浴衣あり、ただし歯ブラシなし(フロントで購入可)。
など並べると、サービスイマイチ感がありますが、基本的に登山者が宿泊するので、早寝早起き前提。むしろ、静かに過ごせてありがたい。
翌朝、外はまだモクモク霧ヶ峰。なにも見えん。
8時前には、霧が抜けてきたので、早々に出発。剣山へGO!
しかし、見ノ越第一駐車場 到着前に再びモクモク霧ヶ峰。前、見えん。
また、霧がすこし抜ける。山の天気はひたすら忙しい。
リフトオープンの9時まで待っている人もいれば、登り始める人もいる。ニンゲンも忙しい。
リフトは苦手なので、とりあえず歩く。
道中の「大劔神社」。天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶらしい。
神社側から見るとよくわからないけれども、裏からみるとなかなかの巨石が御神体「御塔石(おとうせき)」。祀られるのも、わかる。
そして、「大劔神社」を少し下ると、「御神水(おしきみず)」。
「病気を癒す若返りの水」との伝えがある。
また登る。そして、頂上「劔山本宮」着。ここまで90分程度。
空は、青い。
瀬戸大橋も大鳴門橋も高野山も見えるらしい。
いや、見えない。
見えるのは、霧だか雲だかの白いモクモクである。
そして、頂上デッキにて、『雲海の上の旅人』となる。
Amazonでポスターが量販されているとは、しかも1000円ポスターとは、、
ご本人にとって "想像していなかった未来" に違いない。
現世で空海に出会い、『雲海の上の旅人』となったことは、私にとっても "想像していなかった未来"である 。