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揃わない単位やわかりにくさをスルーするのが日本のDX

通院続きですっかりヘタレになっているところへ、今後は眼科で目薬処方。

今月から始まった「基本はジェネリック、先発品希望ならお金で解決」による医療費削減に向けて、ジェネリック推しが始まりました。

残念なことに、調剤薬局が空いていたので、現場ではどのような影響が出ているのかはわかりませんでした。X(旧Twitter)では、謎の怒りや、「ジェネリック」を無理やりねじ込んだ理解を超える芸術的な文章や、猫がわんさか溢れているのかと思います。

X(旧Twitter)を卒業しているので、おもしろ現象を確認できないのは残念ではありますが、感情を乱されることもないので、平穏です。

さて、帰宅後「おくすり説明文書」なるものを見ていたら、、、

薬価の単位が「ml」表示のものと、「瓶」表示のものとありました。

例えば、こんな感じ↓
・△△ 薬価137.1円/ml
・◯◯ 5ml 薬価157.5円/瓶

これでは、どちらの薬が高いのか、安いのか、パッと見ではわかりにくい。
しかも、上の目薬は内容量もこの紙を見ているだけではわからない。

カフェに入ったら
・ブレンドコーヒー 1杯 450円
・カフェラテ 192.9円/100ml
とか、メニューに表示されていたら、変な店や不親切な店の烙印を押され、お客が減るか、バズるかどちらかです。

それはともかく、成分が違うので、どちらが高い安いを比べるのは無意味です。でも、単位くらい揃えてくれてもいいのではないか。

「揃わない単位」に気持ち悪さや、不親切さを感じる人は、薬局側には誰もいないのか。

メーカー側の表示は統一できなくても、薬局側の表示を統一することは対応不可なほど難しいことなのか。

それとも、あえて「単位を揃えない」わかりにくいままにする、なにか特別な理由でもあるのか。

どうせ誰も読まないからと、全く気にもしていないのか。

私には神経質傾向があり、捻くれている、しかも暇なので、そんなことを考えてしまいます。

この「書いたもん勝ち」のわかりにくさは、薬価に限られたことではありません。凡人の生活のアチコチに溢れています。

食品の栄養成分表示も、100g、1包装(箱や袋)、1食とさまざまです。所詮推定値・目安なのですから、細かく確認しても仕方がないとはいえ、隣の商品と比較しようにも、単位が違う。購入時に、商品を選択する判断材料とするのも容易ではありません。

スーパーの価格表示も同様。陳列棚の販売価格ラベルには、店舗によっては単価も表示されています。でも、商品によって、10g、100g、1包装で表示もバラバラ。比べられん。

すべて統一してほしいとは言いませんが、せめて隣の商品、同じカテゴリーの商品は同じ単位なければ、なんのために表示しているのか意味がわかりません。意味のない表示は「やってる感」「親切なふり」をしているだけで、誰にとっても有益な情報にもならず、手間が増えるだけです。なんなら、インクや紙、感熱紙、電池、労働力などの無駄使い。エコにもなりません。むしろ害。

日本では、比較したり、計算(取引)を容易にするために、計算するときには「単位を揃える」ことを、義務教育の「算数」で習います。

すべて手書きや手入力だった時代ならともかく、今の時代、単位を揃えることは、そんなに難しく、手間のかかることなのでしょうか。

DXとか、SDGsとか、エコとか、サスティナブルとか、耳心地のよい言葉を表にだし、やってる感ばかり創出されていますが、実際には消費者などどうでもいい。どうせわからない、どうせバレない。だから、「価格上げないでこっそり内容量を減らしちゃえ」というステルス値上/シュリンクフレーションが、まかり通るのです。しかも、「ご要望にお応えして」など、まるでこちらがお願いしたかのような理由までついてくることもあるのだから驚きです。

話が大きくなってきた。

消費者の「わかりにくいなコレ」を解決するのは、企業側の問題です。消費者個人がすべき努力でも義務でもありません。

デジタルを使いアナログ時代のようなことを続けながら、「我が社のDXの取り組みは〜」なんて言い続けた日には、顧客に「デラックスなシステムのことですか?」とか、揶揄されちゃうかもしれませんね。


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