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頼る勇気

先日、スーパーマーケットへ買い物に行った時、5歳位の男の子が迷子になって泣いて歩き回って居ました。
彼が見せた行動を見て、私は感動したんです。素晴らしいなぁ、と。本日は大人も見習いたい“声をあげる勇気”のお話です。

週末のスーパーマーケットだったのでなかなか混雑していました。男の子は泣きじゃくりながら『お母さぁ〜ん…お母さぁ〜ん…』とウロウロしていました。
周りのお客さんは自分の子供や買い物に集中しているので、声をかける人が誰もいない様子でした。そして遂にこう言葉にしました。
『誰か助けてぇ…!!』

それでも周りの人達は彼に声をかけることがなかったので、少し離れていた私が歩み寄ろうとしましたが、品出しをしていたであろうスタッフの女性が笑顔で声をかけ、手を繋いで一緒にサービスカウンターへ歩いて行きました。
(ほっとしました、汗)

私達(大人)からしてみたら、そんなに広いスーパーじゃ無いし、放って置いても保護者はすぐ見つかるだろうとか、他の誰かが助けてくれるだろう、と思っている人もいると思います。大半の迷子さんは泣きじゃくっているパターンが多いと思いますが、彼の凄い所は“誰か助けて”と声を上げたこと。

具体的にどうして欲しいのか?と言うワードを叫んだ事で、彼の切迫さを感じさせます。そうすることで、周りの人の助けが必要なんです…!と主張している事が分かると思います。(本人は命がけだったのかもしれません、泣)
こちらとしても、どう対処してもらいたいのか?と言う意思が伝わり、動きやすくなります。
「彼には“助け”が必要なんだな」と。
無駄に時間を割くこともなく、実にスムーズに効率よく問題解決出来ます。

これは家庭、学校、職場、全てに使えます。自分の出来ない事や辛い状況を我慢してやり続けると、自分もキツくなるし、人間関係にもとても影響します。
特に職場の場合、自分のこなせない業務は“早め”に上司に相談した方が迷惑にならずに済みます。多少の迷惑ならお互い様ですが“仕事”ですからね。

私達は周りに迷惑をかけるものじゃ無い!と親から教わります。
でも中には頼った方がいい時もあります。頼られた側は嬉しい時もあります。
自分の力じゃどうしようもならないことは声を上げるべきだと私は思います。そこから生まれる信頼関係や、絆も確かに存在するからです。
ついでに知らなかった知識を得る事もあったりします。

それ…大人としてどうなの?とか、男として恥ずかしいだろ…、女としてそれはイタイわ…なんて言ってる場合じゃ無いです。あなたが辛いなら、悲しいなら、苦しいなら、助けを求めればいい。ただ、それだけのこと。
手を差し伸べた人は、自分の意思で手を差し伸べたんです。
『私に出来る事があれば力になりますよ』と。

『今日は心身シンドイから洗濯物と夕飯作り、あなたの出来る範囲でお願い出来ないかな?』とまず言葉で伝えてみることが大切だと思います。
限界が来る前に言葉に出来ると人間関係、コミュニケーションが気持ちよくなると私は思います。

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