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僕が芸能界の世界に少しだけ触れた話

自己紹介でも書いたけど
僕は大学生の頃に学生芸人やジャグリングをやっていた。
そのおかげか普通の大学生に比べて
色んなジャンルの大人達との出会いが多かった。
有名ラジオ局に出させてもらったり
ラジオ番組の原稿書いてみたり
オーディションのMCやったり…(これは依頼か)

大人からチャンスをもらえたことが多かったので
逆に今度はチャンスを与える側になりたい、
という想いが今の仕事の根底にある。

まあそんな真面目な話は置いといて

その中で芸能界と呼ばれる世界の
端っこみたいなところに足の指先くらいだけ入ったことがあるというお話。

怖かったなあ

・出会い

街中が舞台のような
とある大きいイベントに先輩芸人から呼ばれまして
まあできる限りのことをやって
まあまあな盛り上がりを見せていた時

そのイベントの関係者らしき
恰幅の良いいかにも関係者ーって方から声をかけられ

君達面白いね

と。
おーすげえこれはチャンスかー!?
と思ってその日は終わった。

・謎のイロモノ集団結成

…どんな集団かは書けないです。
さっき調べたらまだ動画とかあったので…怖…

経緯は端折りますが色々あって集団を結成させられ
まあ5人組くらいでわけわからんことをやりました

音楽やってない集団なのにMV撮るぞって深夜に呼び出され
大通りの中央分離帯で踊らされたり
音楽やってないのに大都会の真ん中で路上ライブやったり

さっき書いた関係者の人はそれを見てゲラゲラと…

その関係者が推してる謎の歌手の前座をやったりする中で
やたら美味い飯は食わせてくれて
何かやばくねえかこれは…となってきた。

・とあるステージ後

もうその頃にはどうやったら抜け出せるかを考えていた。
ただ、なぜか言い出せない雰囲気。
嫌とは言えないあの空気感、文章にするの難しいな。

で、とあるステージ後、
相変わらず大学生では食べれないような食事
なぜか味を思い出せない食事を食べながら
その関係者に酒を注いでいた。

上機嫌な関係者をとりまく他メンバー(心酔中)が
●●売れますかねー?なんて聞いたら

売れるか売れないかじゃなくて、
俺が売るか売らないかなんだよ

と答えてるのを聞いて、
さーーーっと血の気が引いた。
人間って上機嫌で笑いながら恐怖を与えられるんだな
とウーロン茶を飲んでいた僕。

そうか、これがこういう世界か、と思ったなあ。

・その後の話

結局その一件以来フェードアウト
…を狙うも無理そうだったので頭下げて脱退。

気に入られている芸人さんのテレビ関係の現場をラストに
関係しなくなりました。

その後前座をやった謎の歌手の歌が
自分が観てるテレビのテーマソングで流れてきたりして
ああ、売ったんだなあ
と思いました。売れたなあじゃなくてね。

もちろんこんなパターンじゃなく有名になる人もいるし
なんならその方が多いと思ってるけど
僕が触れた世界も確実に存在していたわけです。

あの時の経験は自分の人生の分岐点の1つだったな。
というお話でした。

ちなみに今、その時関係した方々を
テレビで見かけることはありません。

おわり。


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