今年生まれた赤ちゃんとその親御さんへ


おめでとうございます。そのお子さんはかなり高い確率で、2116年くらいまで人生を謳歌されます。多分我々はその時は見届けられないでしょう。もしそのお子さんが2116年までを日本で過ごす場合、かなり高い確率で起こることを考えてみます。心から外れて欲しい予測ばかりですが、これらへの準備こそが子育てだと思います。


・日本国土に生きる日本人は4000万人から5000万人くらいになっているでしょう


問題は人口サイズだけではなく財政です。お子さんに支払われる給料のうち、手取りは3割くらい? になっている可能性があります。7割天引きですかね?


 
・大災害がほぼ必ず起こっています


南海トラフ地震&富士山噴火は経験されるでしょう。日本史上最悪の人的被害に加え、数百兆円の経済損害となるでしょう。それでも多くの人は生き残る事ができるでしょうが、回復不能なほどインフラが破壊され財政が限界を超えます。



・隣国からの挑戦を受けることになりそうです


今後の日本について頭のいい人ほど安全保障リスクを無視しています。経済や財政の危機だけではないのです。習近平体制が継続され、軍事費が継続的に支出され軍備強化されれば、日本の同盟国との軍事バランスは大きく崩れ、野心を満たそうとする瞬間が来るかも知れません。


一方我国は今後の財政難で深刻なほど防衛予算が不足し、自衛隊員獲得にも既に苦戦して高齢化していますが、さらに隊員獲得が難しくなる可能性が高いです。自国の自主防衛はますます険しい道となります。


隣国の体制も今後は困難を極めるでしょう。この点から隣国発の有事を楽観視する人もいますが、隣国が混乱を極めた場合の方が有事が発生しやすいシナリオも想定すべきでしょう。色んな意味であれだけのサイズになった隣国の影響は隣国がどうなろうが、軍事バランスが崩れた場合、半端ないものとして想定すべきでしょう。


北朝鮮の現体制の最終選択も警戒しなければなりません。


・気候変動がもたらす食糧供給やエネルギー供給の不測の事態


食糧とエネルギーの大半を自給できない状態に気候変動が拍車をかける可能性ががあります。それに対応できる経済力や技術力が維持されると良いのですが、全く他人事ではなく、心から外れて欲しい予測ばかりです。日本にしか住めないという大人にしてはいけないとは思います。


では、日本国外に出ればどこか永遠不変の楽園・安全地帯があるのでしょうか?


そうでもないです。シンガポールの優秀な若手官僚たちは会うたびに「世界の変化やシンガポールのリソースを考えると近い将来シンガポールは存続の危機を迎えるかも知れません」と真顔で言います。今のところ素晴らしい国歌運営がされ、それでも若手官僚が深刻な危機感を持っているところを日本は学んで欲しいくらいですが、住みやすい国ですが、諸行無常ですね。
アメリカに行くたびに、世界最強国家アメリカの知識人ほど自国の将来を悲観している人はあまりいないという印象を持ちます。欧州も色々ありそうです。アフリカ、南米もしかり。


他国が迎えるであろう試練を全て私が知る由もないですが、永遠なる楽園、盤石の安全地帯は地球上どこにもなさそうです。本当に諸行無常なんです。
当たり前に就職や結婚は何も保証してくれません。100年近い人生のうち、40年働いて残り40年引退して暮らすというのも経済的にも精神衛生的にも無理でしょう。


Web3とメタバースで全部解決ともいかないでしょう。ただ、それらは一定の影響力を持ちながら一部の課題は解決してくれるかもしれないので、期待してそういう時代に参画できる準備はしたほうが良さそうです。テクノロジーがいい時代にしてくれる事もありますが、全部ハッピーエンドとは思わない方がベターでしょう。


あっという間に大きくなってしまうので、今からお子さんとハッピーな時間作ってたくさん接してあげてください。人生楽しまないともったいないです。心配なことばかり書いてしまいましたが 、まだ起こってもないことを心配ばかりしてハッピーでなくなっては元も子もありません。ただ、たまーに、これからお子さんが生き抜かれる時代に思いを馳せられながら。私も他人事ではありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?