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この講座で企画していたのは、自分自身の未来だった。

時計を見る。タイムキーパーをする。

パワポを見る。スライドをクリックする。

やばっ、ちょっと時間が押してる(汗)

僕が話すところはやや早口にしよう…!

なんてオンラインイベントの司会進行をしながら、できるだけ、できるだけ冷静でいようと思ったけど、何度か、こみあげてくる熱い気持ちがあった。

ああ…本当につづけてきてよかった。

企画する人を世の中に増やしたい。2015年からはじめた横浜みなとみらいBUKATSUDOでの連続講座『企画でメシを食っていく』。ガッツリ仕事しながらの運営だから、バランスが崩れてしまって大変なこともあったし、「ぐおー!」つづけるってしんどいなあって叫びたくなったことも正直ある。ふんばって、がんばって、この場を本当につづけてきてよかったなとしみじみ思った。

ここで答えを伝えないようにしている。

正確には「これが答えだ!」なんて言い方はしないようにしている。

学びの場をつくる上で大切にしてきた信念。

自問自答する力を育むことで、自分らしく道を進んでほしい。そう願っているから、一緒に過ごす時間で、何度も何度も僕から問い掛けをするけど、これが絶対の答えだ!なんて言いたくない。し、そんなものないよね。

人は答えをほしがるけど、その答えはあなたの中にある。あなたが言葉にすることで、納得できる人生を送っていけると思って伝え続けてきた。

答えを育ててくれているな、と心底思ったのだ。

今年の春にダイヤモンド社から刊行した書籍『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』の重版記念も合わせて開催した、『企画でメシを食っていく』『言葉の企画2020』の特別報告会。

※各業界の最前線をひた走るゲスト講師を招き、僕がモデレーターをする「企画メシ」。ここを主軸にしながら、僕が全講義を担当する「言葉の企画」という連続講座も並行して開催しています。

その場に参加した企画生(受講生ではなく、企てるように参加してほしいと、企画生と呼んでいる)による『今、何を思っているか?』を赤裸々に語り合う2夜連続のオンライントークイベントを開催。そして…

イベントのアーカイブ視聴がスタート!

したというのもあるのだけど(販売ページはこちらから)それぞれのイベントで、僕が感動したポイントを紹介したい(ぜひお伝えしたい…!)

『企画でメシは食っていけてる?』

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韓国エンタメPR・ライターの木之下ゆり子さん。

3年前、木之下さんが通ってくれた「企画メシ2017」。脚本を書くことを目指していたことを知っているし、その世界を足を踏み込み、見てきた上で、韓国のエンタメがやっぱり好きだと、今、SNSでほんとうに楽しそうに発信している。(そう、僕には見えている)

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「恥は1秒でも早く捨てたもん勝ち」

発信することに対しての恥ずかしさ。一度と言わず、何度もきっと、誰もがぶち当たっているだろうと思う。木之下さんが、発信をどうしようかと、色々な思いを抱えているのも聞いてきた。

でも、今、その時の思いを微塵も感じさせずに、Twitterで発信して、夢をつかんでいる。いいなあ、と思う。それに、韓国エンタメの世界に近づく「筋書き」を日々発信してるよね。そんな木之下さんが言うんですよ、「恥は1秒でも早く捨てたもん勝ち」。カッコいいよ。ほんとだね。木之下さんのTwitterはこちら

アートディレクターの瀧亜沙子さん。

僕が務める広告会社 電通の後輩でもある瀧さん。新橋の焼肉店「牛角」ではじめて会った。時折、連絡も取り合って、気になっていて。そんな瀧さんが、「企画メシ2016」の扉を叩いてきてくれた。

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ファッションブランド「アンリアレイジ」の森永邦彦さんの講義「ファッションの企画」。瀧さんが気合を入れてつくった企画。講師の森永さんに講評を求める。そこで言われた一言。

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つくればいいんじゃないですか?

この言葉を受け取ってから、「企画」は、やっぱり「画」にしなくちゃ、カタチにしなくちゃいけないと瀧さんは気づいて、その3年後に、瀧さんは自分の企画を実現。GINZAやNumero、名だたるファッションメディアに取りあげられるまでになる。

その過程が胸熱でしかなくて。瀧さんは淡々と語るんだけど、積み重ねた人の言葉のパンチがそこにあった。瀧さんのInstagramはこちら

学び表現作家の星功基さん。

星さんは、だんご3兄弟やピタゴラスイッチをつくった佐藤雅彦さんのもとで学び、ベネッセを経て、今、独立して、学びの表現を追求している。

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佐藤雅彦さんのこの一言で、星さんは動き出す。自分のやりたいことをかたちにするために、ベネッセを出て、文字とことばのデザインユニット「二歩」を結成。あらゆるかたちで学びと、人の変化を届けようとしている。

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そのプロセスは聞いていてワクワクするし、星さんの語る佐藤雅彦さんから学んだエピソードは、本気で学んだからこそ、言葉に帯びる熱がある。佐藤雅彦さんから学んだことをまとめる星さんのnoteは必読です。こちら

『企画メシ』の特別報告会で僕が問いたかったのは…

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あなたにとって「企画」とは何ですか?

冒頭にこの問いを伝えて、イベントの最後、この日、参加してくださった1day企画生の皆さんに答えてもらいました。

『言葉を企画して何が変わった?』

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企画・編集・相談員の稲本朱珠さん(京都から参画)

朱珠さんの心遣いに触れた時間だった。発表のスライドは、登壇者それぞれの裁量でつくる。自分自身が伝えたいメッセージと、書籍「超言葉術」の言葉を照らし合わせてくれて…うれしかったなあ。

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「書く先に人は進める」(超言葉術 p.312)

僕が好きで良く伝えている言葉。この言葉を体現するように、朱珠さんは書くことで進む先を切り拓いている。コロナ禍に入ってから、仕事を見つけ、広げていく。そんな報告を続々としてくれた。働き方すら切り拓いている朱珠さんのプレゼンをぜひ聞いてもらいたいです。朱珠さんのTwitterはこちら

化粧品会社PRの勝田彩さん(横浜から参画)

いちばんのハイライトは、自己紹介のところ。「言葉の企画2020」の第1回目の課題は「自己紹介の企画」。自分自身をPDF1枚で表現する。100名もいるから、その中で記憶に残るのは至難の業だ。

僕は一人ひとりの企画書にコメントを入れていく。このスライドは、僕から勝田さんに入れた赤ペン。

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そのアンサーを、その日、サプライズで発表してくれた。

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「言葉の企画2020」は未来に待ち合わせするための連続講座と題していて、オンライン開講。だから勝田さんに一度も会ったことはない。けど、とても勝田彩さんだった。伝わってくるものがあった。この講座の場で身に付けたことを、日常でたくさん活かしてくれている、そんな勝田さんのプレゼンだった。勝田さんのTwitterはこちら

来春からPR会社に就職する大学生の森田健太郎くん(大阪から)

名古屋で開催された電通ワカモン学生インターンシップで出会った森田くんは、「言葉の企画2020」にエントリーしてくれた。この場で獲得している学びについて、彼はこうして集約してくれている。

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遠慮するな。配慮はしろ。これは書籍「超言葉術」にも書いたこと。発信する時に、遠慮はいらない。けれども、相手への配慮を忘れてはいけない。このニュアンスはわかるけど、体得するには少し時間がかかる概念ではある。

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それを「一方的な押し付けじゃなくて、お互いが手を伸ばしたくなるのが、企画」と、森田くんなりの言葉にしてくれたのはグッときた。そうして、自分で見つけることで、忘れない。それを目の前の自分の企画を活かすことができる。どんどんたくましくなっているなと、頼もしいと思った。森田くんのTwitterはこちら

『言葉の企画2020』の特別報告会で僕が問いたかったのは…

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あなたにとって「言葉」とは何ですか?

それを知ることは間違いなく、日常の中で「言葉」を大切にするきっかけになる。そう思い、1day企画生の皆さんに答えてもらいました。

1day企画生、あなたも。

たった1日ではあるけれど「問うこと、答えること」それを分かち合えたら、企画生だと僕は思っている。

答えは最初から見つかる訳ではない。答えは育てていけばいい。

「何も悲しまないと 暮らしを彩れば きっといつか答えは 育むものだと気付く」

尾崎豊さんの楽曲「優しい陽射し」の一節。

これまでを知り、自問自答し、これからを企画していく。答えを、自分の中で育んでくれているな、そう感じた6名のプレゼンだった。それを聞けたことが嬉しかった。元気が出た。清々しい気持ちになった。

もしよかったら、あなたも1day企画生になってほしいし、紹介した6名に僕を含めた話を見て、聞いてもらえたらとてもうれしい。(下記から、チケットをゲットできます)

今、開催している「言葉の企画2020」もいよいよ終盤。残り2回。

来年2021年、どんな風に運営・開催していくのか?

その企画もこれから。

進む道を決めている人には、踏み込む力を。

可能性を模索している人には、ぴったりの道を。

一緒に企画していけて、つながれる場。未来につなげていく場。何かしらのかたちで必ず場づくりをしていけたらと思ってます。ぜひ、その入口を、今回の特別報告会でつかんでもらえたら…!(書籍「超言葉術」と書籍「待っていても、はじまらない」のサイン本付きチケットもあります。コツコツ書いてお送りします。ぜひです)

未来につながる1day。答えを見つけていく力を、みんなで育てていきたい。

最後にイベントの感想「#超言葉術と企画メシ」「#超言葉術と言葉の企画」でたくさんの発信、ありがとうございました…!

未来を企画する、どこに行きたいかを決めて、そこに進んでいけたら幸せだ。

ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/