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ほんとうは企画書っていらないかも?それでも僕が書く理由。

こんにちは、阿部広太郎です。

企画書について思いの丈を書いていきます。

いつも心の中にある問いがあります。

そもそも企画書ってほんとうに必要なのかな?

たとえば、お笑いを次々と仕掛けているダウンタウンの松本人志さんと、番組「ごっつええ感じ」はじめ数々の番組を手掛けられている放送作家の高須光聖さんの間に「仰々しい企画書」はあるのでしょうか?

もちろん、形式的に書類をまとめていくということはあると思うんです。

でも…

「わ、おもろい!」「お、やろやろ!」「じゃあ、どうやる?」

待合せをしてお茶しながら会話は弾んで。そんな発見が足し算されていく「雑談」で済んでいるかもしれない。そして気づけばぐんぐん具体的な話へと進んでいる(※イメージです)

企画書も要らない関係が理想。その「関係」をつくるために、僕は企画書をつくり続けている。

逆に「関係」が出来ているのに、企画書をつくるということは、新しい試みに対する意識をすり合わせていくことや、新たな仲間と心の中で握手して一緒に実現に向かって動くために書くのだと思います。

僕自身、コピーライターという職業を出発して、映画「君が君で君だ」テレビ番組「ベッキーと未知との対話」に、ちゃんと企画書をつくるのは、雑談でイメージを共有できている仲間のみならず、その先にいる人と一緒にカタチにしていくため。

いきなり企画内容を書きはじめる前に、いつも「前段」を大切に書いています。企画書をよく見る人であればおなじみだと思います、挨拶もまじえた、今世の中はこうで、こういう現状だから…、というあれですね。

落語でいうところの「まくら」です。まくらとは…

観客に対する感謝や自己紹介、もしくは時節や時事に軽く触れる。ここで、観客の空気感をほぐしながら、演目に入る前の導入部分に入っていく。難しい言葉が出てくる演目などでは、その説明を述べたり、聴いてくれる人が本題の演目に入りやすくするための工夫のひとつ。

企画という本題に入りやすくするための工夫が「前段」。

前段を書く時に意識してる「NOW」✕「WHY」

「NOW=今という時代感」

今という時代をどう捉えているか。どんどん変化している繊細な時代の空気感をどう言語化できているか。

「WHY=なぜそれをするのか」

そんな中、なぜそれを行うのか。実現するには、人も、お金も、時間も、かかる。それをやる理由を読む人は知りたい。

企画書を読んでくれた人(もしくはプレゼンで聞いてくれている人)は、冷静にジャッジしている。そもそも新しいことってたいがい面倒だったりする。これは関わるべきか、距離をおくべきか。自分事にできるか、どうか。本題の企画内容に入る前に、前段で心を掴めるかどうかが大きい。

暴論かもしれないけど、この「前段」が書ける人は、どの業界のどんな仕事も出来るんじゃないかなと密かに思っていたりします。どんな仕事だとしても、人は理由を知りたがっている。うまく言えない、という気持ちは誰にもある。理由を言語化できる人はいつだって求められる。このあたりも掘っていきたいと思います。

各業界の最前線で働くゲスト講師の皆さんから企て方を学ぶ「企画でメシを食っていく2019」と、「行動、企画、発信」の力を身につける連続講座「言葉の企画2019」を開催するにあたり、いま「企画」に対する考えを掘り下げています。(現在、企画生、募集中!)

企画と企画書について考えたこと、引き続きnoteでも発信していきます。

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阿部広太郎
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