【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年12月12日(日)時点 ※毎週水・日曜更新
この記事を開いていただきありがとうございます!
日経225先物トレーダーのコータローです。
この記事では、日経225先物のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を解説します。
また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオと、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。
皆さんがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。
(本日出先からiPadでアップしたため、一部の画像の背景が黒塗りになってしまっています。。)
《サマリ》
総合評価は、短期は【中立】中期は【中立】長期は【中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを比較的高くしています。
ファンダメンタルズの評価は、短期は【中立】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】に修正します。
オミクロン株については、追加の悪材料が出てこなくなりました。
過度の警戒感は緩和されつつある模様です。
(ただし、万が一悪材料が出てきたらネガティブサプライズとなります。)
現状、目下の心配事は、来週のFOMCでテーパリングや利上げスケジュールの加速があるかどうかとなっています。
FRBはタカ派的な考え方にシフトしていると受け止められています。
米国のインフレ率がオーバーシュートしてしまっている状況について、FRBがどの程度手当てする必要性を感じているか、その結果次回のFOMCで金融引き締めの加速について言及されるかがポイントになりそうです。
先週発表されたコアCPIが市場予想を大きく上回らなかったので、いったんは「テーパリングと引き締めの加速はなし」ということになった模様ですが、どちらにしろ15日の前後は荒れる可能性が高いと考えます。
その上、FOMCでテーパリングや利上げスケジュールの加速に言及された場合はネガティブサプライズ扱いとなる恐れがあります。
ただし、利上げ(金融政策正常化)は経済正常化に伴う業績相場への移行プロセスであり、景気拡大局面が控えていることが前提のため、「○○ショック」のように株価が大きく暴落することは考えにくい。
テクニカルは、月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【中立】に修正です。
日足でトライアングルを形成中です。
長期間横ばいを続けていることから、日足トライアングルを形成しているトレンドラインをブレイクした方向に大きく動く可能性が高いです。
直近の短期d動く方向は、上下横ばいいずれもほぼ同等と考えます。
ただし、直近の動きがどの方向になろうと、当面は日足トライアングルのレンジ内での動きとなる可能性が高いと思われます。
《テクニカルベースのチャートシナリオ》
①短期調整をこなし反発上昇、200日MA上に復帰(30%)
②200日MAにからみつくようにしてレンジ形成(40%)
③日足トライアングル下辺に戻る(30%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
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↓ 以下、詳細な分析 ↓
《ファンダメンタルズ分析の詳細》
・短期は【中立】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】と評価。
・オミクロン株について、追加の悪材料が出てこなくなった。過度の警戒感は緩和されつつある。
・現状、目下の心配事は来週のFOMCで、テーパリングや利上げスケジュールの加速があるかどうかとなっている。
・FRBはタカ派的な考え方にシフトしていると受け止められている。米国のインフレ率がオーバーシュートしてしまっている状況について、FRBがどの程度手当てする必要性を感じているか、疑心暗鬼となっている。
・先週発表されたコアCPIが市場予想を大きく上回らなかったので、いったんは「テーパリングと引き締めの加速はなし」ということになった模様だが、15日の前後は荒れる可能性が高いと思料。
・現状、マーケット参加者から危惧されているのは「テーパリングのペース加速が決定され、量的緩和は来年3月に終了の見通し」「2022年の利上げ回数増加」となるシナリオ。
・上記のシナリオとなった場合は、米国株を筆頭に世界の株式は再度調整する可能性がある。
・ただし、利上げ(金融政策正常化)は経済正常化に伴う業績相場への移行プロセスであり、景気拡大局面が控えていることが前提のため、「○○ショック」のように株価が大きく暴落することは考えにくい。
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ ※赤字はアップデート項目
■経済指標スケジュール
12/13 (月)
08:50 日本 10-12月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
12/15 (水)
22:30 米国 11月 小売売上高
28:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表
12/16 (木)
21:00 英国 中央銀行 金利発表、資産買取プログラム規模、英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:45 欧州 ECB政策金利、ラガルドECB総裁定例記者会見
12/17 (金)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 欧州 11月 消費者物価指数(HICP、改定値)
12/22 (水)
16:00 英国 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、改定値)
22:30 英国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
12/23 (木)
22:30 米国 11月 個人消費支出(PCEデフレーター)
24:00 米国 11月 新築住宅販売件数
12/24 (金)
08:30 日本 11月 全国消費者物価指数(CPI)
終日 米国、ドイツ等 休場
12/28 (火)
08:30 日本 11月 失業率
・情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル分析の詳細》
・月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【中立】に修正。
・日足でトライアングルを形成中。
・長期間横ばいを続けていることから、日足トライアングルを形成しているトレンドラインをブレイクした方向に大きく動く可能性が高い。
・直近での動く方向は上下横ばいいずれもほぼ同等と考える。
・ただし、直近の動きがどの方向になろうと、当面は日足トライアングルのレンジ内での動きとなる可能性が高い。
■月足
中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動の形。
・下位足のトレンドラインを割り込んでしまったこともあり、上昇トレンドに異変が起きていると考える。
・今後は上昇回帰の可能性に対して、レンジ相場または価格調整の可能性も相対的に高めることとする。
■週足
中立 or 弱い(変更なし)
・強い下げにより、急角度のトレンドライン(白色破線)を割り込んでしまった。
・月足の上昇トレンドの強さについての評価を引き下げたことに伴い、週足についても本格的なレンジ相場または下落転換の可能性を視野に入れることとする。
・少なくとも、直近高値を年内にブレイクし上昇トレンド回帰する可能性は遠のいた。
■日足
中立
・日足でトライアングルを形成中。
・長期間横ばいを続けていることから、日足トライアングルを形成しているトレンドラインをブレイクした方向に大きく動く可能性が高い。
・直近での動く方向は上下横ばいいずれもほぼ同等と考える。
・ただし、直近の動きがどの方向になろうと、当面は日足トライアングルのレンジ内での動きとなる可能性が高い。
《コータローのトレード戦略》
12/9までロングの縦玉を持っていたのですが、200日MAで押さえつけられている感じがあったので撤退しました。
その後は様子見でしたが、12/10の昼頃に、直近の短期上昇波動の半値押しまで降りてきたので、試しにロングを入れてみました。
いい感じで上昇してくれたのですが、深夜時間帯に下ヒゲをつけており、建値決済の逆指値に引っかかってしまいました。
結果的には、その後上昇していたのでもったいないことをしたと思います。。
来週前半は、ぐずぐずした展開を予想します。
また水曜のFOMC次第では、上下にボラティリティが発生する可能性があると思います。
リスク取りたくない人は、来週前半は様子見を続けても良いと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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