【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年12月19日(日)時点 ※毎週水・日曜更新
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日経225先物トレーダーのコータローです。
この記事では、日経225先物のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を解説します。
また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオと、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。
皆さんがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。
《サマリ》
総合評価は、短期は【弱気 or 中立】中期は【弱気or 中立】長期は【弱気or 中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。
ファンダメンタルズの評価は、短期は【中立 or 悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】とします。
FOMCで、テーパリング完了時期の前倒しが名言されました。また、2022年度中に3回の利上げが見込まれることになりました。
FRBはインフレ退治を優先するスタンスを明確にしてきており、米国以外にも、英国などインフレが深刻な水準になっている国から金融引き締めにシフトする流れになってきています。
コロナ禍に伴うインフレは、直近では供給サイドに起因するものとなっており、影響は長期間にわたる可能性が高いとされています。
マーケット参加者の関心事項は、現在はインフレ懸念と各国当局による対応、また各国企業の業績等にシフトしている模様です。
オミクロン株については「感染力が強いが毒性は強くない」との見方が多くなってきているが、重症者数の伸びが大きかったり、追加の悪材料が出てきた場合はネガティブサプライズとなるので注意。
日本についてはテーパリングはまだ先となりそうですが、中国の景気後退、インフレによるコストプレッシャー、岸田政権による経済政策の微妙さがリスク要因となりそうです。
上記より、バブル最高値へのチャレンジというパターンは考えづらいと思料。
※例外的な、日本株に有利となるパターンは、下記の《ファンダメンタルズ分析の詳細》欄に記載。
テクニカルは、月足は【中立 or 弱い】、週足は【弱い or 中立】、日足は【弱い or 中立】に引き下げです。
週足、日足トライアングルを形成中。ブレイクした方向に大きく動く可能性があります。
出来高も減ってきているように見えるので、トライアングルの進捗としては悪くないです。
一方、エリオット波動的な観点では、週足レベルではすでに一つの推進波が終了した可能性もでてきています。
単純に考えると、修正波をはさみ再上昇がセオリーですが、史上最高値にチャレンジする可能性はかなり低いと思われます。
そうすると、次の波動は下落の推進波となる可能性がでてきます。
こうした議論から、トライアングルをブレイクする方向は下方向の可能性が高いと分析します。
目下は、トライアングル下辺に再チャレンジ、または一定の値幅でヨコヨコの2パターンの可能性を高めに設定することとします。
《テクニカルベースのチャートシナリオ》
①短期調整をこなし反発上昇、200日MA上に復帰(10%)
②200日MAにからみつくようにしてレンジ形成(45%)
③日足トライアングル下辺に戻る(45%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値
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↓ 以下、詳細な分析 ↓
《ファンダメンタルズ分析の詳細》
・短期は【中立 or 悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】と評価。
・FOMCで、テーパリング完了時期の前倒しが名言された。また、2022年度中に3回の利上げが見込まれることになった。
・FRBはインフレ退治を優先するスタンスを明確にしてきており、米国以外にも、英国などインフレが深刻な水準になっている国から金融引き締めにシフトする流れになってきている。
・コロナ禍に伴うインフレは、直近では供給サイドに起因するものとなっており、影響は長期間にわたる可能性が高いとされている。
・マーケット参加者の関心事項は、現在はインフレ懸念と各国当局による対応、また各国企業の業績等にシフトしている。
・オミクロン株については「感染力が強いが毒性は強くない」との見方が多くなってきているが、重症者数の伸びが大きかったり、追加の悪材料が出てきた場合はネガティブサプライズとなるので注意。
・日本についてはテーパリングはまだ先となりそうだが、中国の景気後退、インフレによるコストプレッシャー、岸田政権による経済政策の微妙さがリスク要因となりそう。
・ただ強いて言えば、他国がインフレに襲われ、また引き締め競争に入るなか、日本だけがインフレへの進捗が遅く、緩和的な政策を継続し、過度な円安にならない、という条件が揃った場合は、日本株に有利な状況になる可能性もあるといえばある。(日本の企業業績が伴わなければ大きくは上げない)
・上記より、バブル最高値へのチャレンジというパターンは、現時点では考えづらいと思料。
■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ ※赤字はアップデート項目
■経済指標スケジュール
12/15 (水)
22:30 米国 11月 小売売上高
28:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表
12/16 (木)
21:00 英国 中央銀行 金利発表、資産買取プログラム規模、英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:45 欧州 ECB政策金利、ラガルドECB総裁定例記者会見
12/17 (金)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 欧州 11月 消費者物価指数(HICP、改定値)
12/22 (水)
16:00 英国 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、改定値)
22:30 英国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
12/23 (木)
22:30 米国 11月 個人消費支出(PCEデフレーター)
24:00 米国 11月 新築住宅販売件数
12/24 (金)
08:30 日本 11月 全国消費者物価指数(CPI)
終日 米国、ドイツ等 休場
12/28 (火)
08:30 日本 11月 失業率
12/30
大納会
1/4
大発会
情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
《テクニカル分析の詳細》
・月足は【中立 or 弱い】、週足は【弱い or 中立】、日足は【弱い or 中立】に引き下げ。
・週足、日足トライアングルを形成中。ブレイクした方向に大きく動く可能性がある。
・またエリオット波動的な見方では、すでに一つの推進波が終了した可能性もでてきている。単純に考えると修正波をはさみ再上昇がセオリーだが、史上最高値にチャレンジする可能性はかなり低いと思われる。
・そうすると、次の波動は下落の推進波となる可能性がでてくる。
・出来高も減ってきているように見えるので、トライアングルの進捗としては悪くない。
・週足の評価引き下げに伴い、トライアングルをブレイクする方向も下方向の可能性が高いと考えていく。
・目下は、トライアングル下辺に再チャレンジ、または一定の値幅でヨコヨコの2パターンの可能性を高めに設定する。
■月足
中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動の形。
・下位足のトレンドラインを割り込んでしまったこともあり、上昇トレンドに異変が起きていると考える。
・今後は上昇回帰の可能性に対して、レンジ相場または価格調整の可能性も相対的に高めることとする。
■週足
弱い or 中立
・強い下げにより、急角度のトレンドライン(白色破線)を割り込んでしまった。
・月足の上昇トレンドの強さについての評価を引き下げたことに伴い、週足についても本格的なレンジ相場または下落転換の可能性を視野に入れることとする。
・少なくとも、直近高値を年内にブレイクし上昇トレンド回帰する可能性は遠のいた。
・直近ではトライアングルの形状が見えてきた。ブレイクした方向に大きく動く可能性がある。
・またエリオット波動的な見方では、すでに一つの推進波が終了した可能性もでてきている。単純に考えると修正波をはさみ再上昇がセオリーだが、史上最高値にチャレンジする可能性はかなり低いと思われる。
・そうすると、次の波動は下落の推進波となる可能性がでてくる。
■日足
弱い or 中立(変更なし)
・週足と同様のレンジで、日足トライアングルを形成中。
・出来高も減ってきているように見えるので、トライアングルの進捗としては悪くない。
・週足の評価引き下げに伴い、トライアングルをブレイクする方向も下方向の可能性が高いと考えていく。
・目下は、トライアングル下辺に再チャレンジ、または一定の値幅でヨコヨコの2パターンの可能性を高めに設定する。
《コータローのトレード戦略》
12/17の16:30足で、直近の短期上昇波動に対する2/3押しからの再上昇狙いでロングしました。
外部環境がそこまで良くなかったので、枚数は少なめにしていました。
案の定、そこまで上昇せず下げに向かいそうだったので、早めに逃げました。
分割利食いは1回目ができていたので、微損で終了です。
※青○:エントリーポイント、青×:エグジットポイント
週明けも、多少上下動があるとは思いますが、引き続き煮え切らない展開になると予想します。
基本的にはエントリーシグナルに従いますが、行って来いの展開が増えるかもしれないので、利食い幅は狭めにしようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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