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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年12月5日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

この記事を開いていただきありがとうございます!
日経225先物トレーダーのコータローです。

この記事では、日経225先物のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を解説します。

また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオと、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。
皆さんがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱い or 中立】中期は【中立】長期は【中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを比較的高くしています。

ファンダメンタルズの評価は、短期は【悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】で変わらず。

世界各国でオミクロン株が広まっています。
すでに各国とも封じ込めフェーズは突破されている状況です。
今後は、オミクロン株の特性についての調査や医療体制・ワクチン・薬品の対応が並行して行われるものと思料。

ただし、現状で確定的なことは言えないものの、オミクロン株が重症化しやすいとする事例・情報は今のところ出てきていません。

既存ワクチンの効き目、毒性・感染力の強さ、オミクロン株対応ワクチンの実用化速度等が今後の重要な変数になると思われます。

また米国の利上げも、中長期的な重要ファクターです。
むしろ、米国を中心に株価が下げている原因はこちらが本命かと。

オミクロン株が流行する中でも、FRBは利上げ速度を緩めず、むしろ引き上げる可能性を示唆するコミュニケーションを行ってきています。
2022年中の米国マーケットについて厳しい見通しとなる予想も出てきており、中長期的には先進国市場の環境は厳しくなると覚悟すべき。

米国市場のVIXも急上昇中で、過去の高値圏に到達していますが、まだ恐怖が足りていないと考えています。
米国株については、もう一段安となってセリングクライマックスを迎える、または一度戻してから2番底をつけてようやく緩やかに上昇を迎える、といった中長期シナリオが考えられます。


テクニカルは、月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【弱い or 中立】に修正。

短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動きです。
重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げています。

引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形です。
いったん下げ止まりもみ合いの展開となっているが、いつ下落再開しても生かしくない状況。

引き続きテクニカル的な底値の手掛かりに乏しい状況であり、明確な底打ちサインが出るまでは下落再開を警戒すべきです。

一方で、これ以上のファンダ悪材料が出なかった場合には一定のレンジ形成の可能性も視野に入ることから、そろそろ下落方向への過度な思い入れは戒めたいところ。

《テクニカルベースのチャートシナリオ》

①ファンダ改善に伴い週内に反発上昇(20%)
②一喜一憂を繰り返しながら緩やかに下落またはレンジ形成(40%)
③もう一段安となってから反発(40%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓



《ファンダメンタルズ分析の詳細》

・短期は【悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】に引き下げ。
・世界各国でオミクロン株が広まっている。すでに各国とも封じ込めフェーズは突破されている状況。今後は、オミクロン株の特性についての調査や医療体制・ワクチン・薬品の対応が並行して行われるものと思料。
・ただし、現状で確定的なことは言えないものの、オミクロン株が重症化しやすいとする事例・情報は今のところ出てきていない。
・既存ワクチンの効き目、毒性・感染力の強さ、オミクロン株対応ワクチンの実用化速度等が今後の重要な変数になると思われる。
・また米国の利上げも、中長期的な重要ファクターである。オミクロン株が流行する中でも、FRBは利上げ速度を緩めず、むしろ引き上げる可能性を示唆するコミュニケーションを行ってきている。
・2022年中の米国マーケットについて厳しい見通しとなる予想も出てきており、中長期的には先進国市場の環境は厳しくなると覚悟すべき。
・基本的には利上げは金融引き締めであり、マーケット全体に対しては大きなマイナス材料である。
・米国市場のVIXも急上昇中で、過去の高値圏に到達しているが、もう一段高してもおかしくない。(まだ恐怖が足りていないと思料。)

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目


■経済指標スケジュール

12/7 (火)
19:00 欧州 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、確定値)

12/8 (水)
08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

12/10 (金)
22:30 米国 11月 消費者物価指数(CPI)
24:00 米国 12月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値

12/13 (月)
08:50 日本 10-12月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断

12/15 (水)
22:30 米国 11月 小売売上高
28:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表

12/16 (木)
21:00 英国 中央銀行 金利発表、資産買取プログラム規模、英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:45 欧州 ECB政策金利、ラガルドECB総裁定例記者会見

12/17 (金)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 欧州 11月 消費者物価指数(HICP、改定値)

12/22 (水)
16:00 英国 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、改定値)
22:30 英国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)

12/23 (木)
22:30 米国 11月 個人消費支出(PCEデフレーター)
24:00 米国 11月 新築住宅販売件数

12/24 (金)
08:30 日本 11月 全国消費者物価指数(CPI)
終日  米国、ドイツ等 休場

12/28 (火)
08:30 日本 11月 失業率

情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)

《テクニカル分析の詳細》

・月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【弱い or 中立】に修正。
・短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動き。
・重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げている。
・引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形。
・いったん下げ止まりもみ合いの展開となっているが、いつ下落再開しても生かしくない状況。
・引き続きテクニカル的な底値の手掛かりに乏しい状況であり、明確な底打ちサインが出るまでは下落再開を警戒すべき。
・一方で、これ以上のファンダ悪材料が出なかった場合には一定のレンジ形成の可能性も視野に入ることから、そろそろ下落方向への過度な思い入れは戒めたいところ。


■月足

中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動の形。
・直近ではファンダに伴い下げてしまい、上値が非常に重たい。
・下位足のトレンドラインを割り込んでしまったこともあり、上昇トレンドに異変が起きていると考える。
・今後は上昇回帰の可能性に対して、レンジ相場または価格調整の可能性も相対的に高めることとする。




■週足

中立 or 弱い(変更なし)
・強い下げにより、急角度のトレンドライン(白色破線)を割り込んでしまった。
・月足の上昇トレンドの強さについての評価を引き下げたことに伴い、週足についても本格的なレンジ相場または下落転換の可能性を視野に入れることとする。
・少なくとも、直近高値を年内にブレイクし上昇トレンド回帰する可能性は遠のいた。



■日足

弱い or 中立
・短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動き。
・重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げている。
・引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形。
・いったん下げ止まりもみ合いの展開となっているが、いつ下落再開しても生かしくない状況。
・引き続きテクニカル的な底値の手掛かりに乏しい状況であり、明確な底打ちサインが出るまでは下落再開を警戒すべき。
・一方で、これ以上のファンダ悪材料が出なかった場合には一定のレンジ形成の可能性も視野に入ることから、そろそろ下落方向への過度な思い入れは戒めたいところ。

《コータローのトレード戦略》

 12/3の深夜時間帯に1時間足のトライアングルを上にブレイクしていたので、翌朝の寄付きでロングで入りました。
 シグナルには機械的に従ったものの、エントリータイミングが本来のブレイク地点よりだいぶ上だったことに加え、悪材料満載の時期だったので枚数は少な目にしました。
 案の定すぐに下げてきてしまったので、このトライアングル・ブレイクはダマシだったと考え、いったん損切りで逃げました。
※青○:エントリーポイント、青✖:エグジットポイント



 同日の14時頃に、トレンドラインを引き直したトライアングルを上にブレイクしてきたので、再びロングで入りました。
 1時間足のZIGZAG安値を微妙に切り上げてきてきたのも好感していました。
 すぐに値を伸ばしてくれたので利食いができましたが、米国時間以降に急に下げてきたので、残りの玉は微益で終了となりました。
 2回目のブレイクも、結果的にはダマシでしたが、エントリータイミングが良く、値幅も出てくれたので分割利食いが刺さりました。

 今回のように、トライアングル・ブレイクのダマシとなっても、TLを引き直したときに新たに形成されたトライアングルがふたたびブレイクされる、ということはよくあります。
 また、ブレイクがダマシに終わったとしても、そこそこ値幅が出てくれれば分割利食いで利益を確保できます。
 ぜひ過去検証の際に、こうした観点も取り入れてみてください!

 来週以降も、引き続き、グズグズした相場を予想します。
27400円~100日MAの間でのレンジ、または27400円を底抜けし下落となる可能性を同程度でみています。

 細かく上下するやりづらい相場が続きそうなので、エントリーは引き続き機械的に実行しますが、積極的な分割利食いを徹底していきたいと思います。
 また現状では、中長期的にも、日本株の動向は一定の値幅のレンジを予想しています。
 岸田政権のケチケチ経済対策や増税フラグの数々から、他の先進国が業績相場に移行したとしても日本だけ鈍いという、いつものパターンを繰り返す危険性が高いと考えているためです。

 世界の投資家たちを納得させられるほどのマクロ経済政策(積極財政での危機対応、魅力的な成長戦略)に強くコミットする新政権が誕生しない限りは、あまり日本市場を強気で見れる根拠が無いと考えています。。
 ただし日経先物のデイトレーダーとしては、それなりの値幅のレンジ相場が続く方が稼ぎやすいので悪くはないと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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