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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年12月1日(水)時点 ※毎週水・日曜更新

この記事を開いていただきありがとうございます!
日経225先物トレーダーのコータローです。

先週は水曜日に更新できなかったのですが、今日はさすがに絶対更新せねばと思い、午前在宅にしちゃいましたw
頑張って解説していきますのでよろしくお願いします!


この記事では、日経225先物のファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を解説します。

また、上記の分析結果を落とし込んだ日経225先物の相場動向シナリオと、コータロー自身のトレード戦略の考え方も解説します。
皆さんがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱い】中期は【中立】長期は【中立】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを比較的高くしています。

ファンダメンタルズの評価は、短期は【悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】に引き下げです。

「モデルナCEO、オミクロンに既存ワクチン効果弱いと警告」や「オミクロン株感染者 日本初確認」とのニュースによりふたたび大きく売られました。

また昨晩、パウエル議長による「インフレについて、「一過性」という表現をやめる時がきた」「パウエル議長は力強い米景気とインフレの高止まりで、資産購入プログラムを来年に計画よりも早期に終了することが正当化されるかもしれない」との発言により、米国株は終盤にかけ下げを加速。早期引き締め観測が強まりました。

一方で、ファイザーCEOによる「オミクロン株に対応したワクチンを100日以内に出荷できる」「開発中の新型コロナウイルスの飲み薬、新たな変異株「オミクロン株」にも有効である可能性が高いとの認識」とのコメントは、未確定な要素が含まれるものの中長期的な好材料といえます。

日本長期債の価格上昇、騰落レシオの連日悪化、日経IV上昇(上値余地あり)、日経平均ディストリビューションデーは直近20営業日で5回発生など、典型的なベア・マーケットの中盤局面に見えます。

セオリー的には、もう一段の“恐怖”拡大局面を経て、セリングクライマックスを迎えてから急速に反発する流れが理想的な底打ちの形といえます。
現段階では、もう一段安を期待していくのが教科書的な対応でしょう。

テクニカルは、月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【弱い】に修正です。

短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動きです。

重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げています。
引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形。
テクニカル的な底値の手掛かりも乏しい状況。
引き続き、明確な反転サインが出るまでは下目線で対応していくことになります。

《テクニカルベースのチャートシナリオ》

①ファンダ改善に伴い週内に反発上昇(20%)
②一喜一憂を繰り返しながら緩やかに下落またはレンジ形成(40%)
③週内にもう一段安となってから反発(40%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓



《ファンダメンタルズ分析の詳細》

・短期は【悪材料優位】、中期は【悪材料優位】、長期は【悪材料優位 or 中立】に引き下げ。
・岸田首相による即決で全世界からの外国人の新規入国制限も、「モデルナCEO、オミクロンに既存ワクチン効果弱いと警告」や「オミクロン株感染者 日本初確認」とのニュースによりふたたび大きく売られた。
・欧州でオミクロン株が広がっていることも悪材料。
・パウエル議長による「インフレについて、「一過性」という表現をやめる時がきた」「パウエル議長は力強い米景気とインフレの高止まりで、資産購入プログラムを来年に計画よりも早期に終了することが正当化されるかもしれない」との発言により、米国株は終盤にかけ下げを加速。早期引き締め観測が強まった。
・一方で、ファイザーCEOによる「オミクロン株に対応したワクチンを100日以内に出荷できる」「開発中の新型コロナウイルスの飲み薬、新たな変異株「オミクロン株」にも有効である可能性が高いとの認識」とのコメントは、未確定な要素が含まれるものの中長期的な好材料といえる。
・日本長期債の価格が上昇しており、教科書通りの資金退避の動きがでている。
・騰落レシオも連日悪化。
・日経IVは29.13まで急上昇しており直近高値圏に到達も、ニュースの重大性を踏まえるとまだ上昇余地があると思料。(直近では2020/3/23の58.49が最大値)
・日経平均ディストリビューションデーは直近20営業日で5回発生し危険水準。
・典型的なベア・マーケットの中盤局面に見える。
・セオリー的には、もう一段の“恐怖”拡大局面を経て、セリングクライマックスを迎えてから急速に反発する流れが理想的な底打ちの形。
・現段階では、もう一段安を期待していくのが教科書的な対応といえる。

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

12/1 (水)
22:15 米国 11月 ADP雇用統計
24:00 米国 11月 ISM製造業景況指数

12/3 (金)
22:30 米国 11月 非農業部門雇用者数変化
22:30 米国 11月 失業率
23:45 米国 11月 総合購買担当者景気指数(PMI)
24:00 米国 11月 ISM非製造業景況指数(総合)

12/7 (火)
19:00 欧州 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、確定値)

12/8 (水)
08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

12/10 (金)
22:30 米国 11月 消費者物価指数(CPI)
24:00 米国 12月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値

12/13 (月)
08:50 日本 10-12月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断

12/15 (水)
22:30 米国 11月 小売売上高
28:00 米国 FOMC、終了後政策金利発表

12/16 (木)
21:00 英国 中央銀行 金利発表、資産買取プログラム規模、英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:45 欧州 ECB政策金利、ラガルドECB総裁定例記者会見

12/17 (金)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
19:00 欧州 11月 消費者物価指数(HICP、改定値)

情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)

《テクニカル分析の詳細》

・月足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い】、日足は【弱い】に修正。
・短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動き。
・重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げている。
・引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形。
・テクニカル的な底値の手掛かりも乏しい状況。
・引き続き、明確な反転サインが出るまでは下目線で対応する。


■月足

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中立 or 弱い(変更なし)
・直近は最高値の27200〜30700円のレンジで上下動の形。
・直近ではファンダに伴い下げてしまい、上値が非常に重たい。
・下位足のトレンドラインを割り込んでしまったこともあり、上昇トレンドに異変が起きていると考える。
・今後は上昇回帰の可能性に対して、レンジ相場または価格調整の可能性も相対的に高めることとする。



■週足

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中立 or 弱い(変更なし)
・強い下げにより、急角度のトレンドライン(白色破線)を割り込んでしまった。
・月足の上昇トレンドの強さについての評価を引き下げたことに伴い、週足についても本格的なレンジ相場または下落転換の可能性を視野に入れることとする。
・少なくとも、直近高値を年内にブレイクし上昇トレンド回帰する可能性は遠のいた。



■日足

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弱い
・短期間で、直近高値から-2600円ほどの大きな下げ(-8.64%)。非常に弱い動き。
・重要度の高い悪材料ファンダ(オミクロン株、早期金融引き締め)が続き、下げ幅を広げている。
・引き続き、短期での大幅リバウンドは見込みにくい形。
・テクニカル的な底値の手掛かりも乏しい状況。
・引き続き、明確な反転サインが出るまでは下目線で対応する。



《コータローのトレード戦略》

 11/30の 14:40時頃に、仕事中の隙にチャートをみたら強い下落中だったので、瞬間の判断でショートで飛び乗りました。
 普段はスルーするところですが、100日MAで2回レジストされていたことで非常に弱いチャート形状になってきていたことに加え、強い下げ方からオミクロン株関連で悪いニュースが出たと予想し、下値が十分期待できると感じたため思い切ってきました。
 ただし、普段はやらないパターンなので枚数は少な目にしました。
※青○:エントリー、青✖:エグジット

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 幸いすぐに下げてくれ、分割利食いが順調にできました。
 最後の建玉はなるべく引っ張りたかったですが、昨晩の米国株が序盤で微妙に強い動きだったので、逃げ足早めでエグジットしてしまいました。
 やはり経験や直感の比重が高いエントリー方法だと握力は弱めになりますね。。

 週後半は、一段安のパターンと一喜一憂のパターンを半々くらいでみています。
 ファンダ的には悪材料優勢なのでもう一段安の期待の方が高めなのですが、日経のテクニカル的には、4時間足でダイバージェンスが出ていることから下落の勢いがやや落ちてきているように感じています。
 あと、チャートの形状がなんか不自然で気持ち悪いと感じている部分もありますw
 直近下落波動にあてたフィボナッチで38%や50%戻ししてからの再下落狙いは面白いと感じています。


 なお長期投資の方では、引き続き買い場と判断しており、米国インデックス系のETFをちょっとずつ積み増ししていますw
 はやる気持ちを抑えながら、短期間で弾切れしないよう分割仕込みです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。


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