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コンビニおにぎりの値段、めっちゃ高くなってない??

(5分で読めます)
みなさん最近、コンビニでおにぎり買いましたか?値段みました?
上場廃止で話題になってる某コンビニに行ったら、おにぎりの値段に驚愕したコタニです。パンよりご飯、おにぎりは鮭派です。

鮭おにぎり、今いくらだと思いますか??

2024年7月時点で税込192円です。
ちなみに9ヶ月前の2023年10月時点では、税込167円でした。
実に114.9%の価格上昇!!!!恐るべしインフレ……。

背景を調べてみると、シャケや海苔の価格が上がっているらしい。

これ、真面目に調べたらどうなるやろか?……ということで!今回のテーマは「身のまわりの物価(おにぎりver.)」です。
以前の記事にも書きましたが、物価は経済に大きく関わってきます。景気を左右する一因にもなるし、この前記事にした金利にも影響を与えます。今話題になっている為替にも影響があります。
そして!私たちのお財布にとっても、もちろん大切!

今回は、おにぎりの値段の変化から、物価について調べたいと思います!


1.物価はどうやって調べる?

ではさっそく、おにぎりの値段を知るために確認するのが「消費者物価指数(CPI)」です。消費者物価指数とは、私たち消費者がモノを買う値段の変動を表した数値のことをいいます。日本では総務省が調べており、全国167市町村、約30000店舗/サービス事業所の小売価格を調べています。

統計局HPで公表されてるよ!

物価の調査では、食べ物や日用品、家賃など600品目が調査されています。例えばパンなら、あんぱん、食パン、カレーパン。麺類なら、ゆでうどん、スパゲッティ、そうめん、中華麺、カップ麺といった感じ。

そして、この中にもちろん“おにぎり“もありました!
ただおにぎりは、鮭、梅、昆布みたいに分かれていなかった!あなたなら何味で統計取りますか?鮭?梅?シーチキンマヨも人気ですよね。

まず統計局のHPを見てみると、調査結果のまとめが載っています。こんなふうに。

総合指数というのは生鮮食品やエネルギーの値段を含めた600品目全体の物価推移のこと。基準は5年ごとに更新され、今は2020年の物価を基準(100)として、今の値段がどうなっているかを数値にしています。

を見てみると108.2となっているので、4年前に比べて全体のモノの値段が約8%近く上がってると考えていい。
けれど野菜や魚など、生鮮食品は不作や天候が値段に影響します。モノの値段が上がる“インフレ“の影響か、他の影響かわかりにくい。なので生鮮食品を抜いたモノの値段が⑵です。(ちなみに⑵をコアCPIという)

ただ、のなかにはガソリンや電気代も含まれています。ガソリンや電気代・ガス代等のエネルギーも、海外情勢や為替の影響を大きく受けます。これまた‘インフレ’か他の要因か分からない。
ということで経済での物価の影響を考えるときに重視されるのは、生鮮食品・エネルギーの値段を抜いた⑶です。(⑶をコアコアCPI、アメリカではコアCPIという)

また下に書いてある前年同月比も結構大切。
国の方針では、年2%の物価上昇(インフレ)を目指しています。なぜかというと、そのほうが給料が上がりやすくなったり、経済が上手くまわりやすくなるから。

⑶の結果を見てみると…達成している!!すごいやん!給料もあげてくれよな!!ということで給料も上がりそう!ていうのがこちらの記事。笑

時給が50円上がると、1日8時間労働×22日間で月8800円上がるからね。地味に大きいよな、と思いつつ。こんなふうにいろいろ繋がるお金の話、面白くないですか?!?!



2.おにぎりの値段はどうやって調べる?

大きく話が逸れたので、本題に戻します。
主題はおにぎりの値段です。

おにぎりの値段は、先ほどのホームページの下、最新の詳細結果表を押すとこちらのページに飛びます。

このページをスクロールしていくと………

ありました!品目別物価指数です!!!
今回は月で比べた結果を確認していきます。(年・年度次もある)品目にはそれぞれ番号がふられており、おにぎりは196番!!!ここからはエクセルデータの確認になるので、確認したデータを書いていきます。

まずは2020年と比べたおにぎりの物価指数から。
2020年を基準(100)とすると117.4ポイントでした。
4年前に比べて約2割近く値段が上がっていました。
120円のおにぎりだと140円くらい!
スーパーとかだと安いおにぎりもあるし、全体で見ると妥当な数字な気がする。やっぱり高くなってたかあんた………。

では次に、前年同月比で比べてみます。
2023年6月の結果と比べると、今月の結果は+8.3%でした!めちゃくちゃ値上がりしてる……!!

でもこれ、そもそも値段が安いからこんな数字になるんですよね。
例えば100万円の車が102万になったら支払うお金はおにぎりより増えるけど、物価上昇率は2%ですむ。でも100円のおにぎりが110円になったら10円しか増えへんのに1物価上昇率は10%になる。
そうすると、前年同月比の物価上昇率が全体で見ると2.2%なのも納得できる気がします。おにぎりは8.3%やけど。

ちなみに、エクセルでは1970年代からの調査結果が載っています。こんなふうに。(おにぎりは途中からやけど。)

品目別価格指数(前年同月比)から一部抜粋

気づかないうちに、おにぎりが去年1割以上値上げしてたらしいわ。お昼ごはんで日常的に買ってると、地味にイタい出費かも。



3.さいごに

ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。おにぎりの話で2000字以上のボリューム記事になって私もびっくり。

冒頭にも書きましたが、物価は経済においてめちゃくちゃ大切な要素。
経済の体温計とも言ったりします。物価が上がりすぎると金利をあげて熱(景気)を冷まそうしたり、物価が下がると金利を下げて熱を上げようとします。それで他の国との金利の差ができたりして、為替にも影響します。
投資を始めた人にはぜひ知っておいてほしい経済指標(経済のものさし)です。

おにぎりみたいに身近なモノでもあるので、ニュースなどで「消費者物価指数」や「CPI」という言葉が出たら、ぜひ記事を読んでみてね〜!

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