エントリータイム・スマホ・1180年 2話 「源義経にバレンタイン・チョコ」
Entry Time SmartPhone -back to 1180- (2) クロウドノにバレンタインチョコ
「俺は笑いながら泣いている?なぜ?多くの人も泣き笑いしている。福島先生も?いや違う人?そして周りが白くなっている…」と思うと、目が覚めた。「なんだ夢か」と思ったが、目には涙が流れていた。
俺の名前は武田俊子。25歳。好きなものは歴史で、得意なことは剣道とPC。これなので、俺っ娘やら歴女と呼ばれている。仕事はIT企業でウェブデザイナーの派遣社員をやっている。会社では上司の梶原に年子と呼ばれ、「お前のデザインセンスは古いから、他の仕事を探せ」などの嫌味を言われている。
今日からコンビニの余る恵方巻きを肥料にするために、配送するという地方に出張だ。ウェブデザイナーなのに、ホームページ作成の仕事をもらうために、コンビニの仕事をしろという会社の命令だ。なぜこんな事をしないといけないのだろうと思ったが、派遣切りに遭うと思い、内心では渋々これらの雑用をしている。
そして車で福島に行く途中に、俺がネットオークションで買った例のタイムマシンなスマホが動き出した。今度は自動的に動き出し、車ごと1180年頃にタイムスリップし始めた。このスマホはスマホの周辺の物も5cmや10cmなどと選択し、移動できるらしい。だが選ぶ前に勝手に動き出し、周りが真っ黒になり、俺の意識も消えた。
タイムトリップ中 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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