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テレワークで生産性を上げる10個の方法とアイテム

前提:WFH(Work From Home)は難しい

いままではオフィスに出社し、仕事をすることが当たり前でした。それがコロナショックに伴い、多くの企業がテレワーク/リモートワークに移行し、自宅から働くことが当たり前になりつつあります。

オフィスに出社すれば、9-5時の間は「仕事をする」以外に選択肢はありません。同僚が集中して仕事をしている姿に刺激され、仕事がはかどっていた部分もあったでしょう。

多くの受験生が図書館や塾の自習室で勉強したように、オフィスは「仕事をする場」として大きな役割を果たしていました。

私個人は2015年頃から何度かリモートワークやリモートでの組織運営を経験してきました。そこで痛感したのは、家から集中して仕事をし続けるのは簡単ではない、ということ。

もちろん、自律性の高い人であれば、オフィスでも、自宅でも、集中して仕事ができます。しかし、自律性が高い人ばかりでないのも事実でしょう。

そこで、本稿では『自宅で生産性高く働くのは難易度が高い』という前提に立ち、『自宅で生産性高く働くためにできる工夫」を解説していきます。

WFH(Work From Home)での一日の時間割を作る
何時に起きて、何時に朝食を食べ、何時に仕事を開始し、何時に仕事を終えるのか、などの時間割を作るのは有効です。

心理学では『実行意図』と呼ばれますが、<いつ>、<どこで>、<なにを>を明確にした方が、新しい習慣(ここでは自宅から生産性高く働くこと)を続けられる確率が2~3倍高くなると言われています。

実行意図を生かした平日の時間割

上記は簡単な時間割りですが、食事、運動する時間をしっかり確保した時間割を作ると良いでしょう。

チームの誰かと一緒に取り組む
自宅から生産性高く働きたいと思っても、自分ひとりで意志を貫くのは難しいものです。そこで活用したいのが、周囲の目を意識する環境を作ること。

人の行動は誰かに見られていると変わると言われており、ボストンで行われたある実験では、警察官の等身大パネルを設置したところ、自転車の盗難が67%減少したそうです。

オフィスに出社していた時は「同僚」という周囲の目があり、業務に集中できていた部分がありました。オンラインにおいても、周囲の目を意識できる状態にあると良い行動が促されます。

一例としては、テレワーク中はDiscordで常時音声をつないだり、Zoomで映像を接続すると良いでしょう。

スクリーンショット (76)

音声を常時接続するのに便利なDiscord

私は朝の時間を執筆に当てているのですが、1人だとどうしてもサボってしまうので、仲の良い知人とZoomをつなぎ、朝会をしています。結果として、相互に良質なプレッシャーを感じ、『朝、2時間程度執筆する』習慣の獲得に成功しています。

Twitter で教えていただいたのですが、「オンライン自習室」なるサービスもあるようです。

朝礼・朝会をやる
2015年のラクビーワールドカップで大活躍した五郎丸選手が、キックの前に独特なポーズを取っていたことで「ルーティン」の存在が有名になりました。イチロー選手の打席での動作も記憶に新しいですが、「ルーティン」には、心を落ち着かせ、集中力を高める効果があると言われています。

集中して仕事に入る前の会社やチームの「ルーティン」として、朝礼・朝会を実施するのは良いでしょう。

また、筋肉と同じく、人間の脳も活性化するまでにウォームアップが必要です。全社の朝礼だと各人が話す機会はないですが、チーム単位の朝礼であれば、各人が話す機会ができるため、脳の活性化にも有効です。

労働時間を短くする
在宅ワークになったことで、一番感じたのは「8時間も集中できない・・」ということです。集中力に関する研究では、訓練された一流の専門家でも集中できる時間は4時間程度ということがわかっています。

つまり、従来の勤務形態である9-5時は、集中して働くには長すぎるのです。ZOZOTOWNは午前9時から午後3時まで、昼休憩なしで6時間、集中して働くワークスタイルですが、Web会議と自分の集中作業も含めて、6時間程度の勤務時間が理にかなっているかもしれません。

1on1や日報など、不安を吐き出す機会を作る
集中や自制を邪魔するものの一つにストレスがあります。ストレスを軽減する方法はたくさんありますが、自分が抱えるもやもやを吐き出すと、ストレス値が下がり、集中力が上がることがわかっています。

仕事においては、日報や1on1を活用し、各メンバーが仕事上、不安に思っていることがれば、吐き出せる機会を作ると良いでしょう。

クックパッドでは週15分の1on1を実施。『仕事のブロッカーありますか?』『なにか不安はありますか?』などの問いを使っているようです。

仕事環境を整える
仕事中に心理的ストレスや身体の疲労を溜めないために、環境を整えることも重要です。自宅が仕事仕様になっていない方も多いと思いますが、参考までに過去に私がいろいろ試して、オススメだったものを貼っておきます。椅子やマウス、キーボードなどは、個人差が大きいので、あくまでも参考程度にご覧ください。

椅子

クッション

モニター

モニター台

ノートパソコンスタンド

マウス

キーボード

スマホスタンド

ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスでなければ、Appleの純正イヤホンが良いと思います。

デスクライト

仕事以外の時間で、エネルギーを回復させる

上記までで業務中の集中力や生産性を高める方法を紹介しましたが、業務時間以外の過ごし方も、自宅で生産性高く働けるかに影響を及ぼします。

考えてみれば、一日に仕事をする時間は8時間程度。1日は24時間なので、残りの16時間が大部分を占めます。この16時間の過ごし方が、日中の生産性にも影響を及ぼしますす。

具体的には、睡眠、睡眠、運動、プライベートのそれぞれでWFH(Work From Home)の生産性に上げるポイントを解説します。

7〜8時間寝る
日中の集中力を大きく左右するのが「睡眠」です。睡眠不足の状態では、思考力が低下し、集中力も続きません。

AmazonのCEO ジェフ・ベゾス氏は毎晩8時間以上眠っていることを公言しており、ベンチャー投資家のマーク・アンドリーセンは、「7時間半ならそう問題なくやれる。7時間だと落ち始める。6時間は最適以下。5は大問題。4ならゾンビだ」と語っています。

人は睡眠中にエネルギーを回復すると言われています。睡眠時間が短いと回復が間に合わず、日中をエネルギー不足で戦うことになり、ただでさえ難易度の高い、Work From Homeで集中力を維持することができません。

健康的な食事を心がける
食事も日中の集中力に影響を及ぼします。

低GI食品、ブドウ糖、間食、適量のカフェイン、水など、集中力を高めてくれる食事のポイントはいくつかありますが、ジャンクフードやファストフードから距離を起き、野菜、フルーツ、魚介類を食べる、と覚えておくと良いでしょう。

私もテレワークになってから、家にフルーツを常備し、ジャンクフードに手を伸ばさないようにしています。

運動習慣をつける
日中の集中力を維持するために運動は有効です。

ジョージア大学で行われた研究によると、20分の軽い運動をしたあとの3~4時間は認知能力、集中力等が高まることがわかっています。朝の始業前に、家の近くを散歩するだけで、午前中の集中力が向上する、ということです。

もしくは、お昼ごはんを食べたあとに散歩やストレッチ、体操などの軽い運動をすることで、午後の集中力が上がります。

当社でも検討中ですが、午後に運動の時間を会社として確保すると良いかもしれません。

家族との時間など、プライベートを大事にする
人間には、「交感神経」と「副交感神経」があります。仕事中は交感神経が優位になりますが、仕事以外の時間をゆったりとリラックスすることで副交感神経が優位になり、心と身体を休めることができます。

朝起床後の2時間は集中するのに最適ですが、入眠前の2時間はストレスの整理に最適です。精神科医の樺沢氏はこの時間を「リラックスのゴールデンタイム」と呼んでおり、以下の表はリラックスした時間を過ごす時に参考になるでしょう。

リラックスゴールデンタイムの過ごし方

※『絶対にミスをしない脳の習慣』より抜粋

よく言われるようにWork From Homeの難点は、オンとオフの切り替えが難しく、『働きすぎてしまうこと』。意識的にゆったり、のんびりする時間を作りましょう。

まとめ

『自宅で生産性高く働くためにできる工夫」を業務時間中の過ごし方から、それ以外の時間で気をつけることまで網羅的にまとめてみました。

コロナの影響は1~2年程度、長期化することも予想され、当社でもオフィスを解約し、1~2年間はリモートワークになる前提で日々の働き方や制度を整えはじめています。

今後、加速が見込まれるテレワーク。少しでも多くの企業やビジネスパーソンの参考になれば幸いです。

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