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1111 鋭く刺さるユーザー層からエントリーし、橋頭堡を築く

今日、ブルーライトカットで話題になった「JINS PC」のマーケティング戦略を聞いて、まずはブルーライトによる目の疲れへの関心が高いであろう層(エンジニアや情報感度の高いITユーザー)に絞ってマーケティング活動を行い、そこから段階的にターゲット層を拡げていった話を聞きました。

発売から約半年間はあえてマスプロモーションを展開せず、徹底的にウェブでのプロモーションに注力。エンジニアや情報感度の高いITコアユーザー層をターゲットに、医学的な効果の裏付けをアピールしつつ商品の信頼感を醸成した。
引用:https://japan.cnet.com/article/35026362/2/

私自身、ついつい、一気にマスに向かってプロモーション活動をしていきたい気持ちが芽生えやすいですが、強いニーズを持つ人たちにしっかり刺さるメッセージを開発し、実績を積み上げ、プロダクトや体制のアップデートと共に、徐々にターゲット層を広げていくのは大事ですよね。

昨日、読んだ記事でも、アームに買収されたトレジャーデータの創業者・芳川さんが、

ニッチをどれだけ探すか。小さくてもいいからカテゴリを決めること。
100%のマーケットシェアを取れる、橋頭堡となる領域を探し、カテゴリを創り出す。

ことが勝つためには重要だと話されていたことを知りました。
※引用:ALL STAR SAAS CONFERENCE TOKYO 2019に行ってきた!

実は、数年前に某ユニコーンSaaS企業の経営者から新規事業の作り方をレクチャーいただく機会があって、その時のメモを未だに読み返しているのですが、そこにも

・初期の市場の小ささは気にしない。特定層にフィットさせることが第一歩
・そこから広げていけば良い
- その層にはきっちりフィットさせることが大事
- 橋頭堡を作ることが大事
※市場規模調査はお金と暇があれば、やっても良いと思う
・コアベネフィットを証明したのち、カテゴリを定義する

という全く同じ話がありました。

橋頭堡は「川・湖・海などの岸近くで、渡って来た部隊を守り、以後の攻撃の足場とする地点」らしいのですが、

・深く刺さるセグメントAの攻略(=橋頭堡を作る)

・プロダクトや組織体制などのアップデートも経て、深く刺さるセグメントBの攻略

・さらなるプロダクトや組織体制などのアップデートも経て、深く刺さるセグメントCの攻略

みたいな進め方はしっかり成果が出せて良いですよね。

いま検討している新しい事業があるのですが、いきなりマスプロモーションに入るのではなく、焦ることなく、一個一個、橋頭堡を築いていこう、と思った話でした。

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