経済学

【経済学入門】結局経済を語る上で必要なことは「3つ」だけという話

経済」って単語はもちろん知っていると思いますが、「経済学」って何勉強しているの? と思う人は結構多いと思います。

それに、普段耳にする割には、経済って遠い話というか、馴染みがない感じがすると思います。

ということで今回は、そんな経済の問題は結局この3つに行き着くことが多いから、とりあえずこれだけ知っておこう! という話をしていきたいと思います。

今回は以下の本を参考にしました。とても砕けた口調でわかりやすく学ぶことができるので、結構おすすめです。

経済を語るうえで大切な3つの問題

ということで、とりあえずこれが大事なんだなーということだけ知っておこうという3つの問題をご紹介していきます。

・生産性
・所得分配
・失業

3つの単語はまぁ聞いたことくらいはあると思います。

というかこれだけで本当にいいの? と思うかもしれませんが、とりあえずはこれが一番核になる問題なので、知らない経済用語もこれらにつなげて考えられれば理解しやすくなると思います。

例えば、インフレだってアホみたいに膨れ上がらなければ直接的には影響はないそうですが、何が問題かというと間接的に生産性を下げることにあるそうです。

こんな感じで以上の3つの問題「生産性、所得分配、失業」に帰着できることが多いので、入門としてはとりあえずここを覚えておきましょう、というわけです。

それでは個別に少しずつ見ていきましょう。

生産性

生産性は特に大事な問題で、ある国が長期的にみて生活水準をあげられるかは、労働者の生産性をどれだけあげられるかに(ほとんど)かかっているそうです。

そもそも生産性とは……という話ですが、こちらの投稿で少し詳しく書いているのでもしよかったら御覧ください。

日本人に刷り込まれた「生産性」の誤った考え方

かんたんにいうと、「得られた結果/投入した資源」が生産性です。

もちろん生産性も無限に増やせるわけではなく、既存の市場だけだと限界があるので、ここで貿易とか海外市場の問題が絡んでくるわけです。

逆にいうと、海外市場の話とかが出てきたら「そうだよね、国内だけじゃ生産性の問題的に限界があるもんね」と適当に話しておけば、もしかしたら「おっ、この人少しはわかるかな」と思ってもらえるかもしれません(さすがにかなり暴論ですね)。

所得分配

所得の不公平感は大きな不満となります。

構造的に所得が高い人の方が少なくなるわけですし、不満を持った人が増えたらそれはもちろんあまり良い状態ではありません。

それに、例えば所得がとっても高いAさんにとっての収入100万円アップは雀の涙のようなものかもしれませんが、もともとの所得が300万円くらいの人にとってはかなり大きなものになります。30%アップです。

それが全低所得者に起これば、全体として大きな「」で所得が上がるわけですが、もし同じ金額で高所得者の所得がアップしても良い影響はあまりないでしょう。

失業

失業も所得分配と同様、社会の不満が大きくなる原因の一つです。

それに、失業率が高いということは、働けるのに働けない人がいるというわけで、つまり資源があるのに活用できないという非生産的な状態にあるともいえます。

3つの問題はわかった。じゃあ解決策は?

ということで以上の3つが経済において最も重要な問題になります。

ここで一つ問題なのが、問題はわかっているけど、その完全な解決策は未だに解明されていないということです。

……というか解明されていたら「経済」なんて単語を聞くこともなくなってしまっているかもですけどね。

ですので、「こうすれば生産性の問題は解決!」なんておいしい話はまだないんだということは覚えておきましょう。

また、個人的な「生産性」と国や世界全体の「生産性」を上げることはまた少し違った話になります。

個人的にであったり、自分の会社やグループなんかの小さなコミュニティであれば、いろいろな方法を試して自分にあったものを探していけば、きっと生産性をあげていくことができるでしょう。

しかし、それがもっと大きな単位になったら……試すのも大変ですし、なかなか難しいことは想像できると思います。

ということで政府や学者が集まってもなかなか解決しない現状は、仕方がないことなのかもしれませんね。

参考書籍

ps

最近更新を1週間に一度にしました。

楽しみにしている方がいたら申し訳ないです。

今はこういった本からのアウトプットではなく、プログラミング等のアウトプットが忙しい状態にあります。

なんらかの形でお見せできる状態になったらここでも告知したいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?