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家族写真を渡す価値

ボクの人生は家族に紐付く。
人一倍の想いと気持ちでこれまで生きてきた。
あるものがなかった。

その気持ちは決して取り戻せるものではない。
これからどんなにお金を稼いでも
どんなに社会的地位を得ようとも。
過ごしてきた時間を巻き戻すことはできない。

過ぎる時間。

夢を語るように想いを馳せてきた叶わない願いがあった。

まきもどれ、まきもどれ。

何度も自分が心でつぶやく。

それでも失ったものは取り戻せず2度と手に入らない。


そうして、ボクは渡す側にまわった。


写真を通じて渡したい想いがある。


今の家族時間を大切にできるように。


知り合いを通じて撮影依頼をいただくことがある。
カメラサービスのマッチングで撮影依頼を受けることも。

そうして出会った人たちに共通しているのは、
ボクの生い立ちを知って、頼んでくれていること。


会うたびに言われる。
「大変な経験でしたね」
「想像を絶する話でした」
「ご苦労が多かったと想います」


会うたびに言われる。
「だから、こうたさんに頼みたいと思いました」


選ばれる理由はカメラをやっている想い。
応援したい、そう思ってもらえているはず。


そして皆さんに言われる。


こうたさんなら、絶対大丈夫。
いつのまにか有名になったときも撮影して欲しい。


ボクは渡したい想いをもってやっていたら、渡される想いがあることに気づいた。期待をしてもらえていることに気づいた。話をしっかり聞いてくれる人ばかりなのだと理解した。この想いでやっていることは何一つ間違っていない。このままスキルをより磨いて、今以上に楽しく素敵な体験を渡す努力をすればいいと。


やることが絞られてきた。


びっくりしたことは、家族写真以外も頼まれるケースが出てきたことだ。家族写真への想いを書いていることが写真へ向かう姿勢につながっていると捉えられたのかもしれない。それだけ、意味があるのだ。


とするならば、努力をもっとしなきゃね。


ボクは家族写真を軸に、人の生活にと記憶と記録に寄り添った写真家を目指す人になろうと思った。写真を通して、人の気持ちを温めていきたいのだ。


きっとできるんじゃないかと思ってる。


ボクには交通事故で無くしたものはあっても、得たものもある。人の痛みや辛さを知ってるから、気持ちを温める人間性があるんだと思う。ボクだから渡せる価値がある。



写真と、体験で、人の気持ちをあっためる。



おれ、がんばれ。

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