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第14回 レジスターキーのロングトーン

こんにちは。
クラリネット奏者の原浩介です。
11月になったにも関わらず日中は暖かい日が続いていますね。
朝晩は少し冷えるので季節の移ろいを少しずつ感じます。

最近の出来事で嬉しかったことがありまして…
私の住んでいる地域は、かなり田舎な雰囲気を感じる(それが好きなんですが)のですが、飼っている犬と娘と散歩に出かけると、
家の近くでみかんが生っているんです。
それを日々観察するのが日課になっていて、
まじまじと見ている私たちに気付いた、みかんを育てている方から
お裾分けを頂きました。
住み始めて5年ほど経ちますが、そういったコミュニケーションの残るこの町がますます好きになりました。嬉しかったなぁ(笑)

と、前置きはさておき!
すみません文章を打ち込むモチベーションを整えておりました。
今回は、レジスターキーのロングトーンをお話ししていけたらと思っています。クラリネットにとって最重要なロングトーンですね!

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やっぱり大切なのはロングトーンなのかなと一周回って思った

このnoteを書いたり、日々のレッスンをしたり、
今は他の案件でものすごい勢いで結構な数の原稿を書いているのですが、

今、学校の部活動ももちろん、大学のサークルも、
どんどんと楽器を練習できる時間が減っていて、
私の中でのレッスンの内容も、こうした記事の内容もどうしても
効率的に時間のかからない練習のようなニュアンスで、テクニカルな側面を伝えることが増えていました。
もちろん、それが良かった面も多いのですが、
結局、音色を育てたりだとか、合奏などのサウンドの要となるクラリネットセクションの響きを目指すためには、そして自分自身と向き合うためには、
土臭い練習が、必要なのかなと、最近痛感しています。

どうしても効率を考えたり伝えたいことが溢れていくと、
指を動かすことなど、たくさんの音を扱うことに向いてしまいがちになってしまうんだなと、そしてレッスンではテクニカルなアドバイスに寄ってしまうことがあって、日々振り返りで反省の毎日です。
それも大事なのですが、それだけに偏ってしまってはいけないですよね。

時間がない、そういう時にこそ音色を追求するべきで、頭では分かっていても、どうしてもそうもいかないことが多かったです。

が、

結局、ロングトーン、大切ですよね。
実は別案件で原稿を20本以上書き上げなくてはいけなくて、
何を書こうかまず全体構想を考えても、
ロングトーンの比重が多くなります。

レッスンをしていても、セクションで音色が軽い方向にいってしまわないように常々気を付けていても、忘れてはいけないことだと感じます。

あぁ、大切にしていること、私の今がある原点はやっぱりそこだよな。
なんとなく土臭い、雑草魂というような、地味で根気のいる練習が、
自分との向き合いで必要なんだな。
と改めて気づきました。

レジスターキーのロングトーンとは

さて、前回の13回の記事でも、
ロングトーンについてお話しさせていただきました。

こちらも是非、読んでいただけたら嬉しいです。
譜例も豊富にさせて頂いています(笑)

今回は、他のヴァリエーションのロングトーンもご紹介しようと思います。
前回の色々なパターンのロングトーンに加え、今回のレジスターキーのロングトーンを練習することで、より自分の音色、奏法と向き合えると思います。

※このレジスターキーのロングトーンは、
第7回高音域を考える①の中でも少し紹介させて頂いていますが、
より特化した内容になっています。
譜例も改良していますので、是非アップデートして取り入れてみてください。

このレジスターキーのロングトーンとは、以下のような練習のことを言います。


レジスターキーのロングトーンの例

要は、シャリュモー音域を基音として、同系列の倍音を用いたクラリオン音域も音色や奏法を正しく定めて、演奏できるようにしよう!
という練習です。
基音を演奏中にレジスターキーを押すことによってその音を出していくので、レジスターキーのロングトーンと言われていますよね。

すでにご存じの方も多いと思いますが、
今回を機会にあらためてこの練習をする意味について考えていただけたらと思っています。

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