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第15回 スケール練習①-順次進行

みなさん、こんにちは。
最近は朝晩特に、寒くなってきましたね。
ただ日中は、まだあったかいなと思うこともあるのですが、
毎年こんなもんでしたっけ?笑

最近、ちょっと色々あって音楽とは何か、とかを考える機会があったのですが、

楽譜に書かれていることを忠実に演奏する

のと、

楽譜に書かれていないニュアンスも含めて幅広く表現する

のと、どちらが正解なのか。

みなさんどう思います?
どちらが作曲者への冒涜で、どちらが卓越した演奏なのでしょうか。

私は作品の新作初演の機会を頂くこともたくさんありますし、
たくさんの現場で色々な編成、メンバーで演奏する機会もあって、
さまざまな経験の中でケースバイケースで臨機応変に演奏するほかないのですが、少しでも迷った時は作曲家へ直接問い合わせています。
なぜなら、その答えは私自身の中にある、というわけではないからですね。

色々な視野で演奏すること、それが大切なことですね。
結局、正解はないということだと思います。

この問いは、本当に難しいなぁと常々考えるこの頃です。

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スケール練習を考える

さて!気を取り直して、
今回も、基礎練習について考えていきたいと思います。

クラリネットの大切な基礎練習の三本柱は、

①ロングトーン
②スケール
③タンギング

の3つでしたね!
今回はその中で②スケール練習についてお話ししていきます。

スケール練習とは、音階練習のことですが、
音符の多いフレーズを扱うことの多いクラリネットにとってはとても重要な練習ですね。

では、スケール練習とは、何のための練習でしょうか。

私は、スケール練習は、

アンブシュアコントロール
ブレスコントロール

のための練習と思っています。

もちろん、最初の最初、スケールの音を覚えたり、スケールの運指を自分の身体に刷り込むまでは、指の練習という意識があっても構いません。
これも大切なことですからね!

ただ、やはり指にばかり意識がいってしまっては、
スケール練習の本当の必要性に気づくことが難しいかもしれません。

そもそも基礎練習は、クラリネットを扱う基礎力をつけて、
楽曲演奏を自由に、そのテクニック的な部分を無意識に落として、
音楽表現をする為のものですよね。

なので、やはり実践に結びつかないといけないですね!

よくあるのが、スケール練習での奏法と、曲を演奏する時の奏法が
なんだか全然違った感覚になる、というものです。
これでは、基礎は基礎、曲は曲となってしまって、本質に辿り着けませんね。

ですので、一義的には、
アンブシュアとブレスのコントロールの練習と認識を持つことが大切です。

実際のスケール練習の譜例をもとに考えていきましょう!

スケール練習をしましょう!

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