ヘアドネーションについて、医療や介護、福祉業界で働く理美容師として思う事。

こんにちはこんにちは。

「始めまして」からもう随分と月日が経ちましたが
今日は、もうタイトルのまんまの内容を。

僕も2017年2月に産まれて初めてヘアドネーションという活動に
「自分の髪の毛を寄付する」
という行為で参加させて頂きました。

〜ヘアドネーション〜ウィキペディア(Wikipedia)
→ https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘアドネーション

それから、
「ヘアドネーションでは長い髪の毛が求められている」
と知って、5年経った今も伸ばし続けています。

そりゃもう洗うのだって乾かすのだって
それ以前に毎朝寝起きなんて、それはそれは大変です。

ましてや中年のおっさんが
束ねているとは言えロン毛で街中を闊歩して
病院や福祉施設、在宅医療や在宅介護の現場、そして講習会場や専門学校へ講師としてお邪魔させて頂く訳ですから
初めて僕の姿を目にする多くの人達は、さぞ驚かれる事でしょう。

なのでお客さまや、そのご家族、各職員さんや受講生の方たちに
不快な思いをさせてしまわない様、ご質問頂く前やアイスブレイク時に
「この髪の毛はヘアドネーション用に伸ばしています」
と、お伝えするよう心掛けています。

そんな奇妙なおっさんの周囲では、徐々にヘアドネーションが認知され
参加される方が増えてきた様に思います。

「私も(僕も)伸ばしてるねん」

なんて言われる事もあり、その様な声を聞く度に
それはそれは嬉しいなと心の底から思います。

しかし…

ヘアドネーションが多くの人たちに認知されてきたなと実感するのと同時に
髪の毛をバッサリ切った人に対して…

「ヘアドネーションしなかったの?何で?もったいない!」

なんて声を聞く事も、増えてきました。

これには
とても寂しく悲しい気持ちになります…。

別に医療や介護、福祉業界に関わっていようがいまいが
個人の自由なのになって心の底から思います。

単純に知らなかっただけかも知れない。

ものすごく色々と大変な事があって
気分転換をしたかったのかも知れない。

ひょっとして、参加できない理由があるのかもしれない。

そもそもヘアドネーションは義務じゃないし
ひょっとすると、その人は
もっと他の形で他の何かに参加されているのかもしれない。

参加する人、しない人。
他の何かにチャレンジする人。
応援する人や見学する人。
全力疾走の人や今は立ち止まって休憩している人etc…。

みんな色々あってそれで良いと思います。

そんな色々な人たちが共存できる社会は、
きっと素敵な社会なんじゃないかなって思います。

ヘアドネーションであっても無くても
たくさんの人たちの、たくさんのきれいな想いという色で彩られた
そのすてきな想いは、きっと他の誰かに伝わると思います。

だからこそ

たまには道草でも喰らいながら
それぞれのペースで、のんびり行こうじゃありませんか。

その気持ちが先走って、
押し付けになってしまわない様に気を付けながら…。

Twitterもやってますので何卒。
→ https://twitter.com/kosuke_ushino

【参考記事】
ウィッグをつける必要が無い社会の実現を目指して〜ヘアドネーションの今と未来〜

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