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同性パートナーシップを結んでみた その① 知識編

 お久しぶりです!!!
 前回投稿をしてから、かなりの時間が経ってしまいました。
 …時が経つのって本当に早いですね。笑
 同性カップルの家探し(賃貸編)を書いてから、次は購入編を書こうと思っていたのですが、契約はしたものの別にまだ引き渡されてネェしなぁ…とか思ってたらこんなに時間が経ってしまいました。笑

 さて、今回のトピックですが、ズバリ「実録!同性カップルが公的にパートナーシップを結んでみた!」って感じです。

 同性カップルがいろんな契約やらなにやらをするときに何かと壁になってしまうのが「関係を証明してくれる書類が無い(あるけど簡単に出せない)」って言う所があると思っています。
 そんな現状をちょっとだけ打破してくれる書類が「同性パートナーシップ証明書」だと思うのですが、残念ながら日本全国津々浦々の市区町村が発行してくれているわけではありません。

 しかしながら、なんと有難いことに地域によっては同性パートナーシップ証明書以上の効力を持ち得る書類を作ることが出来るのです。
それが「任意後見契約書」と「合意契約公正証書」という2種の書類です。

 僕の住んでいる新宿区では、残念ながら同性パートナーシップ証明書的なものの発行は行っていないのですが、この2種の書類を作ることで、
普通の男女夫婦と同じように住宅ローンの審査を二人で受けたりすることができるようになるわけです。※銀行によります

そもそも同性パートナーシップ証明書って?

 まず、ご存知の方も多いと思うのですが、同性パートナーシップ証明書には2種あると思って頂いて差し支えないと思います。

①公正証書の作成・提出が必要な渋谷区パターン
②特別なものは住民票くらいでOKなその他市区町村パターン

 渋谷区か、それ以外かで用意しなければならない書類が大きく異なっていて、渋谷区で同性パートナーシップ証明書出してもらうのって実はスーパーめんどいんです。

 男女カップルだったら婚姻届けと戸籍謄本くらい?ですかね?
 すみません婚姻届けは今のところ提出窓口がないので必要書類がわからないのですが、逆に言うと「戸籍」でちゃんと管理されているから、二人の関係をきちんと対外的にも証明できる、ということかなと思います。

 一方で、渋谷区以外の同性パートナーシップって住民票出すだけだから当事者としてはお手軽ではあるんですけど、それこそ銀行とか保険屋からしたら証明としては弱いということになってしまうんですよね。
 日本という国において古くから管理されている厳格な仕組みである「戸籍」と、新設されて間もない上、各地方自治体でしか効力を持たない「証明書(または宣誓書)」とだと、信用度が段違いだということです。

 但し!!!!「渋谷区以外は」と表記している通り、渋谷区だけは他の自治体と大きく違う所があるのです。
 それは、渋谷区だけ「公正証書の作成と提出」が必要であるという事です。

任意後見契約と合意契約の公正証書って?

 渋谷区では、他の自治体と違って同性パートナーシップ証明書を発行するに当たり、以下2点の公正証書を提出するように求めています。

①任意後見契約に係わる公正証書
②合意契約に係わる公正証書
 
 いやそもそも「公正証書」ってなんやねん、っていう話なんですが、簡単にいうと「法務大臣から任命された偉い人が、この書類はホンマもんやでって認めてくれた書類」って感じです。
 なんで関西弁?って話なんですけど、もっと知りたい人は各々でググってください。笑

 で、それぞれ①と②がどんな書類かと言うと、
①は自分がボケたりして正常な判断が出来なくなった時、代わりに財産だったり療養看護のことを決めてくれる人ですよっていうのを証明する書類
②は二人が愛情と信頼に基づく真摯な関係であり、二人が同居し、共同生活において互いに責任をもって協力している関係だよって言うのを証明する書類

 という感じです。わかりやすい!!!笑
 つまり、この2種の書類を作成し、そして法務大臣が任命した超偉い人がこれらの書類はガチやで、と認めることで男女の結婚と限りなく近い状態だよってことを証明できるようになる、ということです。

 余談ですが、渋谷区の同性パートナーシップ証明書はものすごく考えられている仕組みだと思います。
 他の自治体が劣っているとかそういう文句を言うつもりは無いですが、渋谷区がこういった公正証書が必要だと定めてくれたおかげで、銀行とかの民間企業も「確かにこれならイケそうやな」と思ってくれて、住宅ローンが利用できる裾野が広がっていったんだと思います。ありがとう渋谷区。住んだことないけど。

 というわけで、住んでいる自治体に同性パートナーシップ証明書の発行等の仕組みが無かったとしても、上記2点の公正証書があれば、「婚姻関係に限りなく近い関係である」ということが証明できることとなり、二人名義で住宅ローンを貸すことを認めてくれる銀行とかが出てきたというわけです。
 当然、僕たちの目的は「二人で住宅ローンを借りること」なのですが、そうでなくとも作っていたかもしれません。
 だって男女カップルがやってるみたいに、
婚姻届け持って「結婚しましたキャピv」みたいなことやりたいじゃん。笑
 
 すみません、今回の記事って書きはじめの頃は「公正証書を作るには!? 以外に簡単!ヒュー!」みたいな記事にしようと思ってたのですが、結局マメ知識記事みたいになっちゃいました。笑

 しかも、新宿区はパートナーシップをとれるわけではないので、パートナーシップを結んでみたというよりも公正証書作ってみた、が正しいタイトルだという…。タイトル詐欺ですみません!!笑

 もう僕らは公正証書をとるために必要な書類をそろえて、実際に公証役場に足を運んだというステータスになっておりまして、次回の記事は体験談的な記事にしたいと思います!

 なんか思いのほか長い記事になってしまってすみません!いつか誰かの参考になることを祈って!
 また次回!^^

続きの記事

#LGBT #ゲイ #ゲイライフ #同性パートナー #同棲 #同性婚 #同性パートナーシップ証明書

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