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同性パートナーシップを結んでみた その② 準備と受付編

 こんにちは!前回の記事では知識編ということで公正証書を作る意味的なものをつらつらと書き綴ってみたわけですが、今回はガチのやってみた系の記事に出来ればなと思っております!

公正証書が出来るまでの簡単な流れ

任意後見契約と合意契約の公正証書を作るにあたり、簡単に流れを説明するとこんな感じです。

STEP0:渋谷区のホームページとかを見てどういう契約をするのか二人でなんとなく確認する
STEP1:公証役場に電話して受付日の予約をする
STEP2:公証役場に行き、必要書類を提出する
STEP3:公証人から契約書の草案が送られてくるので、それを基に内容を二人で話し合う
STEP4:内容を確定させ、公証役場に行って署名捺印する

 以上です。超簡単!!
 行政書士さんとかに頼む必要もなく全部自分達で全然なんとかなっちゃうと思います。

STEP0:二人でどんな内容にするか軽く話し合う

 二人のことですので、なぜ公正証書を作る必要があるのかとかはきちんと話し合っておいた方がいいと思います。(多分)
 公正証書を作るにあたって、渋谷区のホームページはめちゃくちゃ参考になりました。リンク先の下部に「手引きなど」という項目があるので、そこにあるpdf資料は全て目を通しておいた方がいいと思います。
 特に、「任意後見契約・合意契約 公正証書作成の手引き」はどんなネット上の記事を読むよりもわかりやすく必要なことが網羅されています。
レシピみたいなもんです。 
マジでありがとう渋谷区!笑

STEP1:公証役場に電話する

 公証役場に電話することが、公正証書作成の最初のステップです。
 公証役場は全国津々浦々にありますが、市役所的な感じでどこの自治体にあるわけでもないので、注意が必要です。詳しくはこちらのページからご参照頂ければと思います。

 で、早速僕も近くの公証役場に電話をすることにしました。とりあえず会話形式でどんな感じだったかを記しておこうと思います。

prrr…
お姉さん「はい、〇〇公証役場です」

僕「任意後見契約と、合意契約の公正証書を作成したくお電話差し上げたのですが」

お姉さん「任意後見契約と…何の合意契約ですか?」

僕「すみません、渋谷区とかでやってる同性パートナーシップを結びたくて…」

お姉さん「なるほど、同性パートナーシップに必要な公正証書の作成ですね。では、用意して頂きたい書類をお伝えしますので、一通り揃えて頂いて一度公証役場までお越し頂けますでしょうか」

僕「わかりました」

お姉さん「では、①お二人の住民票 ②お二人の戸籍謄本 ③お二人の身分証(免許証など)のコピーの3点をお持ち頂けますでしょうか。最初の受付はどちらか1名で問題ありません。お二人揃ってお越しいただくのは最後の署名捺印のみで大丈夫です」

僕「あ、受付の時は二人じゃなくて一人でも大丈夫なんですね」

お姉さん「お一人で大丈夫です。ご希望の日時はありますか?」

僕「じゃあ、〇月×日の△時でお願いします!」

お姉さん「承知しました、お待ちしております~」

 多分ほぼマルっとこんな感じだったと思います。
 電話で問い合わせした時の感覚としては、最初から

渋谷区の同性パートナーシップを結びたいので、公正証書を作りたい

って言うのが一番手っ取り早いと思います。

 当然、僕は新宿区民なので渋谷区のパートナーシップ証明書発行は受けられないわけですが、実際に役場にいって公証人と話す際に「渋谷区に提出するっていうか住宅ローンとかで必要なんです」って言えば理解してくれると思います。

 渋谷区が作ってくれている「手引き」と異なっていたところは、「受付は二人揃って公証役場で行います」っていう所だったのですが、これはもしかしたら公証役場によって対応がまちまちなのかも知れません。少なくとも僕が行った交渉役場は最初は一人でOKでした。
 また、必要書類についても渋谷区の手引きとは異なっていたので公証役場に電話した時によく確認した方が良いと思います。
 会話録にも書きましたが、僕が行った役場に言われた書類は以下3つです。

①住民票(二人分それぞれ)
②戸籍謄本(二人分それぞれ)
③免許証のコピー(二人分それぞれ)

 必要書類を確認したら、あとは受付日の予約をしてオシマイです。超簡単。美容室予約の電話みたいなもんですね!

STEP2:公証役場に行く

 予約をした受付日に、公証役場に赴いて公証人と面談をします。
 僕が行った公証役場で担当をしてくれた公証人は、LGBTによって足立区民が殲滅されると危惧していた議員とそう年齢が変わらない感じの方でしたが、特に不思議がることも無く普通に接して下さいました。

 電話で言われた書類に一通り目を通してもらって問題無いか見てもらった後は、今回は渋谷区のパートナーシップとは関係ないこと等を説明するくらいで、あとは公証人の方で契約書の草案を作成してくれます。
 契約書の草案はその場で作成してくれるわけではなく、一旦メールで送られてきます。
 僕の場合はなんと1時間後に送られてきてそのスピードに驚きましたが、当然時期によってはお忙しいと思うので気長に待ちましょう。

STEP3:契約書案の内容を二人で確認する

 メールで送られてきた内容を二人でしっかり確認します。
 概ね渋谷区の「手引き」とそんなに変わらない内容の契約書になるかと思います。
 任意後見契約については同性だろうが無かろうがあんまり変わらないはずなので説明を割愛しますが、「合意契約」については以下2点が含まれているかを必ず確認します。

①愛情と信頼に基づく真摯な関係にあること
②同居し、共同生活において互いに責任を持って協力し、及びその共同生活に必要な費用を分担する義務を負う


 上記は渋谷区の同性パートナーシップを結ぶのに必ず必要な文言であるのと、住宅ローンを組む際にも必要な文言になります。
 その他、この合意契約については法律の趣旨に反しない限りは、双方の合意で自由に内容を決めることが出来ます。例えば浮気したら慰謝料払うとか、関係解消するときの財産関係どうするとか、そんな感じです。
 婚前契約みたいなもんですかね!

 内容を確認して、修正事項がある場合は連絡して随時修正してもらって、完成版を作っていきます。
 完成版ができたら、二人で公証役場にいって署名捺印を行い無事公正証書の完成!という流れになります。

 現在、僕らが行っているのはここまでで、次は二人で公証役場に行く日程を決めて、署名捺印ということになります。

費用について

 ちなみに必要な費用なんですが、以下の通りです。

<任意後見契約>※下記は1名分なので2名分必要です
①公証役場の手数料 11,000円
②法務局に収める印紙代 2,600円
③法務局への登記嘱託料 1,400円
④書留郵便料 約540円
⑤正本謄本の作成手数料 1枚250円×枚数×3通分

<合意契約>※こっちは1つでOK
①公証役場の手数料 11,000円
②正本の作成手数料 1枚250円×枚数

※渋谷区作成の手引きより抜粋

 なので、トータルでざっくり5万円くらいかかると思っていればいいかなって感じでしょうか。
 ちなみにこれらの費用はおそらく署名捺印に公証役場に行った際に支払うのかな?と思います。受付時には払いませんでした。
 行政書士さんとかに頼むと全部やってくれて〇〇万円みたいなのを見かけますが、自分でやっても全然簡単なので是非チャレンジしてみて頂ければと思います!(現時点ではまだ完成してないけどw)

 また公正証書が完成したら記事書こうと思います!!YES!!
 それではまたお会いしましょう^^

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