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出来事にはプラスとマイナスが同じ数だけある

先日、長尾彰さんxフットサル選手 星翔太さんのイベント「アフターコロナのスポーツリノベーション」に参加させていただいた。


皆さんご存じの通り、新型コロナウィルスは、スポーツ界にも大きな影響を与えている。
そんな現状の中で、スポーツ界はどう変わっていくのかを議論しようというイベントだ。
参加者は、アスリートだけでなく、運営サイド、指導者、メディア、分析スタッフ、マーケティングなどたくさんの立場の方が参加されていて多方面からの意見を聞くことができ、とても勉強になった。

後日、星選手、スポーツコミュニケーターの西原さんとは個別に時間を作っていただき、それぞれの競技の現状、不安に感じていることなどさらに突っ込んだ話を中心に情報交換をさせていただいた。


その中でアスリートの立場で感じた課題は

シーズンがいつ始められるかわからない不安
制限がある状態でのコンディションの維持
試合ができない場合の各クラブの経営面への影響
プレーを見せれない場合のスポーツ・アスリートの存在価値

大まかにはこの4つかなと感じた。

中でも、実際いつから今まで通りの環境で練習や試合が開始出来るのかがわからないことが一番ウエイトを占めている。
これまでアスリートは競技をしている姿を見せることで、メッセージを届けたり、価値を伝えることができていた。
そのいわゆる仕事場が、最悪元通りにならない可能性だってある。
長引けば、体力がもたないクラブも出てきてしまうかもしれない。そうなれば当然アスリートの報酬はなくなり、生活する事も大変な状況に追い込まれる。
そんな最悪の状況の事まで考えた。

そんな状況を乗り越えて行く時に僕が大切にしている考え方が今回の投稿の本題である
それは

出来事にはプラスとマイナスが同じ数だけある

という考え方である。

今回の新型コロナウィルス絡みの影響は、先に上げた通りマイナスなものばかりな印象をうけるが、冷静に整理してみるとプラスのこともある。

簡単に僕の立場での例をいくつかあげてみると
マイナス
・シーズンが途中で中断してしまった
・練習環境が制限され、コンディションの維持が難しい
・自分はもちろん家族、身内にも感染の危険性がある
・今後プレーを見せれる機会が当面の間なくなるかもしれない
・財政が厳しくなり報酬が支払われなくなるかもしれないetc
プラス
・怪我していた部分の治療に充てられる時間が増えた
・シーズン中は少なかった家族との時間を作れる
・プレー以外での自分の価値を見出せるチャンス
・オンラインでの選択肢が増えた事で終息後の時間の 使い方が変わる
・新しい分野の知識をインプットできる時間があるetc
などなど簡単にあげただけでもプラスの面もある事がわかって貰えると思う。

実際に起きた出来事を嘆いたり、逆に満足したりするのではなく、できるだけ客観的にその出来事を捉え、自分に与える影響をいろんな角度から整理して、その中で自分のできる範囲で行動に移す事が、こういう危機的な状況にこそ必要なのではないかと思う。

今アスリートという立場の自分には何が出来て、何ができないのかを冷静に整理して出来る事を行動に移していくこと。
それしかないのかなと余計に感じた数日だった。

もちろんそれぞれの置かれた立場によって状況は変わってくるだろうし、例えばお店を畳まないといけなくなった方や大切な人を新型コロナウィルス亡くしたりした方などにとって、いきなりプラスの面を見ろと言われても難しい事も理解している。
自分も同じ立場になったらすぐには切替られないと思う。実際に感染した方々には1日でも早く回復してほしいと願っている。

ただ、こういう考え方を知っているだけでもその後の立ち直るスピードや捉え方みたいなのは変わってくるのかなとも思ったので、今回このnoteを書いてみることにした。

最後に社会のインフラを止めないように感染リスクがある中でも仕事を続けてくれている方々、最前線で闘ってくれている医療関係者の方々への感謝を示し、1日でも早いコロナの終息を願って今回の投稿は終わりにしようと思う。
                     石井講祐


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