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寄付はWeb 3で変わるか?

どうだろうか?(どうなんじゃい)

ファンドレイジングに取り組んで行こう、そう思って動き出したのはこの1ヶ月くらいだ。まだ日は浅い。経緯については、以前、noteを書いた。

並行して最近我が家の父子の話題になっているのがWeb 3だ(父、70歳超えているのだが、興味あるらしい)。なにぶん、Web 3が難解なので、理解に苦しむのだが、Web 3そのものについては、友人知人が既に記事を書いておられるので、ご参照いただければと思う。

実は僕も最初はWeb 3ってゲームの話なのかな、くらいに思っていた(確かにGameFiの隆盛は目覚ましいようだ)。ただ、よくよく考えていくと、寄付やファンドレイジングとWeb 3はとても近しいところにある気がして来た。

多くのアクティビティがそうであるように、寄付もまた、Webテクノロジーの発展とともに進歩して来た。寄付 1と言えば、Webサイトからオンラインで寄付ができるようになったということだろう。それに対して、寄付 2というのはCampfireやReadyForなどのクラウドファンディングなどが挙げられる。

さて、寄付 3である。

例えば、海外ではPeer to Peer ファンドレイジングというのが先行しているようだ。これはコミュニティファンドレイジングみたいな言い方もあるけれど、団体の周囲で、サテライト的に複数のファンドレイザーが資金集めに協力してくれる、というような仕掛け作りだ。Peer to Peer ファンドレイジングに対応したSaaSのツールも出ており、どれくらい機能しているのかはわからないが、日本でもSyncableなどの取り組みは、ニュアンスが近いのではないかと思う。

これも一つの分散化ではあるのだが。。。

さて、寄付 3である。

これはゲームチェンジになるやも知れんなと思い始めている。

先日、こんなツイートを見かけた。一つWeb 3と寄付の関係性がわかりやすい事例ではないかと感じた。

これまで寄付は寄付だった(当たり前のことを言っている)。寄付をして、団体からの報告があり、しばしばソーシャルインパクトレポートなどによって成果が可視化されるものの、暖簾に腕押しとは言い過ぎだが、寄付に確かな手応えを感じる、というケースはそんなに多くなかったのではあるまいか。

しかし、ここで紹介されている事例では、金銭的なゲインもあり得るということのようだ。社会問題へのコミットが、資産運用の選択肢になり得る、としたらどうだろうか?あるいは社会課題への解決への貢献度が、寄付者に可視化されるとしたらどうだろうか?またその貢献が、社会的に(しばしば金銭的に)評価されるものになるとしたら、世の中変わったりしないですかね。。。

ざっくりした話で恐縮なのだが、甚だ僕の理解もまだざっくりなのである。

ただ、海外では、例えば昨年末、KickstarterがWeb 3への対応を標榜したそうだ。

またWeb 3がソーシャルセクターにいかに影響を及ぼすかという言説もちらほら出始めている。

税制優遇になります、いつでも退会できます、とかを推して寄付を集めている時に、Web 3の仕組みを理解して、寄付に繋げるというのはなかなか難解な課題だ。ランディングページにわかりやすく説明して、と言われても困ってしまう。

なので、日本では、既存のプラットフォーム企業がWeb 3にどう対応していくか、というところではないかなあという気がする。もし、僕が例えばCampfireやReadyFor、Yahoo募金など、日本の寄付プラットフォームにいたならば、この潮流は無視できないだろう。勿論、新しいサービスが、この分野でも出て来る可能性もあるけれども。

Web 3自体が、ポシャる可能性もある(そういう話も多いですよね)。一方で、向こう10年20年、寄付やファンドレイジングに関わっていきたいと思うと、Web 3の話は結構な黒船のように思えて、無視できない気もしている。自動車業界のEV化みたいな話になり得るのかなとも。。。

あんまり熱を上げ過ぎず、まあただせっかくWebの業界から流れて来たんだし(なかなかWebという言葉から距離を置けないですね)、ファンドレイジングのスタンダードの勉強と並行して、学びを進めていかないといけない未来かなとも思っている。

寄付、変わるんじゃないかなあ(ざっくり)。

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