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アンケート結果から振り返る、よく眠れる魔法の銭湯1万字超えレポートー小杉湯の現在と五感で感じる「#あとは寝るだけ」

10月8日(金)〜11日(月)の4日間 、小杉湯が 9月3日 ”秋の睡眠の日” に合わせて発表した新しい銭湯標語『#あとは寝るだけ』にちなんで開催した大好評イベントの第2弾、「よく眠れる魔法の銭湯」を銭湯の日(10月10日)に合わせて開催しました。

前回に引き続き好評だったイベント風呂「よく眠れる魔法のお風呂」はもちろんのこと、今回はさらにその時間をとっておきの時間にするために銭湯に浸かって「#あとは寝るだけ」の状態をより深めるための「#あとは何をして寝るだけ」も提案。「#あとは寝るだけ」の魔法にかかった4日間、キャンペーンで集めたアンケート結果をもとに1万字超えのレポートで振り返ります。

♨️イベントの詳細はこちらをご確認ください♨️

アンケートをとってみたら小杉湯の現在いま が見えてきた

今回は4日間にわたってお届けした「#あとは寝るだけ」。10月9日(土)・10日(日)には小杉湯の軒下でオリジナル「#あとは寝るだけ」グッズが当たる!くじ付きのアンケートを実施しました。来湯人数は土曜:872名、日曜:1,002名、その中で2日間で600件以上の回答があり、来湯いただいた約3人に1人のお客さまに回答いただくことができました。

アンケートにご協力いただいたみなさま、突然のお声がけにもかかわらず快く協力いただきありがとうございました!この貴重なアンケートの結果とともに、小杉湯の「現在いま 」を見ていきたいとおもいます。なお、とってもとっても長いので、ぜひ興味のある項目を目次から探してチェックすることをおすすめします。

アンケート実施期間:2021年10月9日(土)/10日(日)の10時-22時
アンケート回収方法:紙回答用紙・Webフォーム(アンケートツールQuestantを使用)
回答数:602件(2日間計)

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1.基本属性|幅広い世代・様々な場所から人が訪れる小杉湯

まずはアンケートに回答いただいた小杉湯のお客さんの基本属性について。

性別・年齢

属性(性別・年齢)

アンケート回答者は男性が61.1%、女性が37.2%(回答なし 1.7%)、この比率は同日の小杉湯の来湯者の男女比率(男性)と比較して女性が3%ほど高い回答率でしたが、小杉湯の来湯男女比率とほぼ同様の結果になりました。普段から小杉湯のお風呂に訪れるお客さんは男性の比率が高くなっています。

年齢層は幅広い方に回答いただいている中で、特筆すべきは20代の多さです。20代の中でも特に25歳〜29歳の20代後半の方が回答数が多い結果となりました。

アンケートの回答に協力的だったのが比較的若い方が多かったということもありますが、日頃から小杉湯に訪れるお客さんは若い方が非常に多く、ここまで若い人が多いのは小杉湯ならではの特徴かもしれません。そんな中でも日常の中にある銭湯という場を通して、10代~80代までが同じイベントの体験を共有し、楽しむことができる珍しい環境になっています。

小杉湯に来湯するお客さんがお住まいのエリア

Q.あなたが現在お住いのエリアをお答えください。(回答数: 602 ) 

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この2日間に来湯いただいたお客さまのお住まいのエリアは、高円寺エリアの方が36%、高円寺に加えて阿佐ヶ谷や新高円寺や中野など近隣の駅、周辺エリアを合計すると59%、もう少し広域の杉並区内や中野区周辺のお客さん12.5%も含めると「高円寺周辺・近隣エリア」と「杉並区・中野区エリア」から来湯されるお客さんで合わせて71.5%と、全体の約7割という結果となりました。残りの約3割のお客さんが「その他の23区」、「その他エリア」から来湯いただいており、土日ということもあって周辺地域の方だけではなく、さまざまなエリアからも小杉湯へご来湯いただいていることがわかります。

家の「最寄り」の銭湯であることが想定されるエリアは高円寺 36%ですが、小杉湯からだいたい半径1kmのエリア(徒歩10分〜15分以内想定)に含まれるエリアや、それ以外の区内の方々にも頻度高くご来湯いただいているので、小杉湯がいちばん最寄りの銭湯ではなくても少し歩く距離を伸ばしたり、自転車で来湯していただけている方も多くいらっしゃる様子が伺えます。実際に小杉湯は他銭湯と比べても自転車で来湯される方も多く、玄関の横にはいつもたくさんの自転車が停まっている様子からも伺うことができます。

2.来湯頻度①|日常の佇まいに根付く銭湯と、ケの日のハレとしての銭湯

小杉湯への来湯頻度について(アンケート全体)

Q.あなたが小杉湯にお越し頂く頻度をお答えください。(回答数: 602 ) 

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小杉湯の来湯頻度の設問で一番多かった回答は「週1~2日程度」で全体の29.4%。さらに、週3~4日が8.6%、週5日以上が3.5%となっており、アンケート回答者の来湯頻度では週に1日以上、定期的に小杉湯に来湯いただいている方が全体の41.5%でした。日常の生活の中に根付いている銭湯ならではの結果と、土日に来湯されている方へのアンケートということもあり、週に1度の楽しみとして1週間の疲れを癒しに小杉湯を訪れていただいている方もいらっしゃるように見受けられます。

また、同時に全体の16.9%が「本日がはじめて」のお客さんとなっており、公衆浴場である銭湯としては比較的はじめて訪れる人の割合が高くなっているように感じられます。

来湯頻度はやはり家からの距離にも関係するのではと仮定し、次に来湯頻度と小杉湯を訪れる方のお住まいのエリアのデータについてもクロス集計を行いました。

♨️高円寺エリア(高円寺・新高円寺)の方の来湯頻度

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こちらは小杉湯の徒歩圏内にお住まいと予想できるお客さんの来湯頻度です。他のエリアと比較して、全体的に来湯頻度は高く週3~4日や週5日以上の割合も他に比べると高くなっていますが、本アンケート全体で「週1~2日程度」の回答結果が29.5%に対して、高円寺にお住まいの方は38.2%、新高円寺にお住まいの方は55.6%という結果となっており、小杉湯の近くにお住まいの方の来湯頻度は週1~2日でいらっしゃる方が多いことがわかりました。このアンケートを回収していた時間帯が22時までだったため、22時以降~日付をまたいだ深夜にかけて周辺地域の方が多く来湯されるので、別の時間帯ではもう少し違う結果になったかもしれません。

♨️近隣エリア(阿佐ヶ谷・中野・東高円寺・野方)の方の来湯頻度

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この4つあたりは、場所によって徒歩か自転車で通える範囲というところでしょうか。全体的に月2~3日程度、週1~2日程度の割合が比較的高くなっています。

♨️その他エリア(東京23区・それ以外のエリア)の方の来湯頻度

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その他のエリア(東京23区、それ以外のエリア)から来湯いただいた方のデータです。週に1日以上訪れる方のお住まいのエリアは高円寺近辺・杉並・中野区周辺の方がもちろん多いのですが、それ以外のエリアからのお客さんも月に2、3日以上訪れてくれている方もたくさんいらっしゃることがわかり、幅広いエリアから電車や公共交通機関などを利用し、頻度高く来湯していただく方が一定いる、という点も興味深い結果となりました。

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3.来湯頻度②|あらゆる世代にとっての銭湯の入り口になりたい

また、世代別の小杉湯に訪れる頻度については以下の通りです。

♨️10代の来湯頻度

Q2 10代

〜19歳までの方はあまり偏りない回答結果になっていますが、この年齢の方のお住まいのエリアを見ると、高円寺66.71%、阿佐ヶ谷6.7%、その他東京23区26.7%と、高円寺周辺に住んでいるか、近隣ではない東京23区にはっきりと分かれている結果に。周辺エリアにお住まいの方が多いということもあり、週5日以上通う銭湯が生活の一部になっている方もいらっしゃいます。

♨️20代の来湯頻度

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ボリュームゾーンでもある20代の結果です。グラフの形としては全体の形に近いですが、20代前半と20代後半で少し傾向が違っています。20代前半の方は「本日がはじめて」と「月2〜3日程度」が24.1%の同ポイント、20代後半の方は「週1日〜2日程度」が28.6%で1位、次に「本日がはじめて」が26.3%となりました。

20代前半の方と20代後半の方の住んでいるエリアを比較したところ、20代後半の方のほうが高円寺に住んでいる割合が高く(20代前半:25.3%、20代後半:29.3%)、その他23区・その他エリアから来湯している人の割合は20代前半の方が高い(20代前半:39.1%、20代後半:35.3%)ため、20代後半の方のほうが近くから来湯していただいている分、頻度も高いことが考えられます。

いずれにせよ、20代は他の世代に比べて「本日はじめて」来湯される割合も多くなっており、銭湯自体に訪れるのがはじめてかどうかはわかりませんが、20代の方にも銭湯への興味関心が広がっており、新しい銭湯へ行くという行動が起こっていることがわかります。

小杉湯は日頃から「銭湯に来てくれる人の母数を増やしたい」と考えています。小杉湯がきっかけで銭湯に興味を持ち、その人にとってはじめて訪れる銭湯が小杉湯だとしたら、小杉湯で交互浴の良さを体感して、小杉湯をきっかけに銭湯を好きになってもらい、そしてその人が他の銭湯にも足を運んでくれるようになってほしい、それが銭湯業界での小杉湯のひとつの使命と考えて運営を行っています。

そのため、この結果のように新しい銭湯に興味を持ち、はじめて足を運んでくれるということは小杉湯にとってもとても嬉しい結果と感じています。これは銭湯に行く習慣がまだない若い世代はもちろん、あらゆる世代にとっての銭湯の入り口になりたい、そう思いながら日々小杉湯を運営をしています。

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♨️30代の来湯頻度

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♨️40代の来湯頻度

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30代、40代(特に40代前半まで)のグラフの傾向は、回答者全体の傾向と似ています。一定の割合で本日はじめて訪れたという方もいらっしゃいますが、およそ45%以上の方が週に1日以上来湯されており、日常に小杉湯のある生活を送っている方が多く垣間見える結果となりました。

♨️50代の来湯頻度

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♨️60代の来湯頻度

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50代、60代になると一気にグラフの傾向が変わってきます。回答数が他に比べて少ないため、一概にこの傾向が正しいかは断言できませんが、50代〜60代前半までは週5と回答している人がゼロに近く「週1〜2日程度」の割合が高いのに対して、65歳以降「週5日以上」「週3〜4日程度」が50%と頻度高く通っていただいている方が多くなっています。お住まいのエリアと照らし合わせて見ると、50代〜60代前半までの方の高円寺在住率は29%〜35%に対して、65歳以上の回答者の高円寺在住率は75%となっており、65歳を境目にグッと周辺地域にお住まいの方が多くなっていることがわかります。

♨️70代以上の来湯頻度

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昭和8年創業、88年続く小杉湯の歴史をずっと近くで見守ってくれている常連さんたちもアンケートにご協力いただきました。全員が週1日~5日以上小杉湯に通っていただいている常連さんばかり。こちらも回答者の高円寺在住率は78.6%となっており、65歳以降と同様の傾向がより顕著に現れる結果となりました。小杉湯のと共に年齢を重ねているこの地域にお住まいの高齢者の方々にとっても、小杉湯は日常の風景の一部になっているようです。

アンケートを取りながらお話をしていると「こうやって小杉湯で若い方と話す機会があるとね、気持ちが活き活きするのよ」と仰ってくださる方もいらっしゃいました。それぞれの世代ごとに楽しみ方も様々で、小杉湯やイベントなど共通の場を通して世代を超えたコミュニケーションが取れることにも喜びを感じます。

玄関先で来湯いただいたお客さんに「今日はよく眠れる魔法のお風呂ですよ~」とお声がけすると、「わー!最高!」とよろこんでくださったり、さっきまで無表情だった方が「フフフッ」と笑ってくださったり、よく眠れる?かもしれない大当たりの#あとは寝るだけスウェットに興味をもっていただいたり、そんなちょっとしたやりとりで癒される魔法の2日間でした。

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4.イベント満足度|全体の満足度93%!#あとは寝るだけを楽しみました

Q.今回の「五感で眠れる #あとは寝るだけ」のイベントはいかがでしたか。あてはまるものを一つだけお選びください。(回答数: 602)

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全体のイベントの満足度は「満足した」69%と「ほぼ満足した」24.2%を合計すると、93.2%!とありがたいことに大変高い満足度でした。

※今回のアンケートに協力いただいている時点で小杉湯に協力的(すでに小杉湯のファンや好意を持っている方が多い)ため、少し数値が偏っている可能性もあることはご容赦ください。

今回のイベントが「小杉湯の体験」として満足度が高かったのか、はたまた「イベントの内容が面白く新鮮だった」のか、についてもう少し結果を細かくみてみるべく、来湯頻度別にどのような傾向があるのか調べてみました。

♨️イベント満足度×来湯頻度別評価

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週5日以上ほぼ毎日のように来湯いただいているお客様の満足度は「満足」 71.4%、「やや満足」が28.6%でなんと100%!の満足度に。週3〜4日のお客様の満足度も「満足」と「やや満足」を合わせて92.3%と、来湯頻度が高い人がより満足度も高い傾向がありました。小杉湯では日替わりでいろんなテーマや企画のお風呂を毎日お届けしていますが、そんな“小杉湯慣れ”をしているお客さまでもイベントの満足度が高いのは嬉しい結果でした。

Q3_初めて

また今回はじめて来湯していただいた方の満足度も、全体の満足度とほぼ近く高い結果となっており、「はじめての小杉湯体験」としても満足度が高かったという結果になりました。

「#あとは寝るだけ」のイベントはいつも来ていただいている常連の方にも、はじめての方にもどちらにも好評であったことが想定され、改めて過去のイベントへの参加経験や来湯回数に関係なく「すっごくいいから体験してみて!」と自信を持っておすすめできるイベントだなと感じました。

♨️イベント満足度×世代別評価

では、イベントの満足度について世代で比較してみるとどのような結果となったか、特に印象的だった傾向について見てみたいと思います。

●若年層の傾向(10代、20代)

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10代〜20代前半までの回答者の満足度は「満足した」が80%超え、「やや満足した」を合計すると100%の非常に高い満足度になっています。20代後半から30代前半までは「満足した」が7割強、30代後半以降は緩やかに「満足した」の割合が6割前後を推移する結果となっていますが、30代後半以降の世代で見ても満足したとやや満足と合計すると概ね8割程度の割合となりました。

●高齢者(65歳以上〜)の傾向

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来湯頻度が高い世代という傾向があった、65歳以降の回答結果についてはこのような結果となりました。この世代で区切ってみても、満足したとやや満足と合計すると概ね8割程度の割合となっており、35歳以降の世代との傾向と大きく変わる点は見受けられず、年齢関係なくイベントに満足していただいているようです。

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5.イベント内容について①|五感で楽しむ“チル”なイベント

Q.今回の「五感で眠れる #あとは寝るだけ」イベントで印象に残った点をいくつでもお選びください。(回答数: 602 ) 

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続いては、今回の#あとは寝るだけのイベントで印象に残ったものについての集計です。1位は土・日に行っていたリラクゼーションドリンク 「チルアウト(CHILL OUT)のサンプリング」。今回初めてチルアウト(CHILL OUT)を飲む!と言うお客さんも多く、冷蔵庫で冷えたチルアウトを湯上がりに楽しんでいただき好評でした。玄関先でもアンケートのくじ引きで当たった人にお渡ししていると、「種類(色)の違いは何?」、「どんなドリンクなの?」と興味を持って聞いていただく光景をたくさん目にしました。

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そして印象に残った点の第2位は、そのチルアウト(CHILL OUT)をイメージしてお湯で再現した「チルアウトの湯」!浴室の入口を開けるだけでも香ってくる甘く爽やかなチルアウトの香りに、マリンブルーのお湯、ジェットバスの心地よい刺激ときらきらした飛沫などが相まってとっても気持ちのいいお湯となりました。

そして、チルアウトの湯で整ったあとは、風呂上がりにサンプリングで配布しているチルアウトを飲むという体験を通して、銭湯ならではの内からも外からも五感と連動して楽しめるチルな体験として好評でした。

また、同じぐらい人気で第3位になったのが「特濃ミルクの湯」。小杉湯の大定番、大人気のミルク風呂が濃度2倍になり、いつもに増してふんわりとした優しい香りと、すべすべのお湯で包容力もさらにマシマシに!

♨️印象に残った内容×性別

男女別にアンケートの結果を見ると、チルアウトの湯は男性51.2%、女性50.4%と1%程度の差でしたが、「特濃ミルク湯」は男性45.5%、女性57.1%と10%以上の差をつけて女性に人気がありました。いつもよりもお肌がスベスベになった気がするからでしょうか。いずれにせよ、どちらもいつもより特別感が味わえるとっておきの魔法のお風呂でした。

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Q4女

また、上記の男女別の回答結果から、女性の方が「よく眠れる魔法のおまじない、#あとは寝るだけ」の世界観(ポスターのデザイン 男性35.8%・女性42.4%/標語・ハッシュタグ 男性25.2%・女性36.2%)を回答している比率が高くなっており、女性の方がよりこのイベントの世界観やコンセプトへの共感が強い傾向が見られました。引き続きこのイベントのコンセプトをみなさんに楽しんでいただけるよう、お伝えしていきたいと思います。

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6.イベント内容について②|世代を超えて共有された世界観と世代別のイベント体感について

次に、各世代別のイベントで印象に残った内容についても結果を参照してみました。

♨️印象に残った内容×世代別

●10代(〜19歳まで)の印象に残った内容

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〜19歳までの回答は1位「特濃ミルクの湯」と2位が「チルアウトの湯」、他の世代ではほとんど1位だった「サンプリング」は3位という結果でした。サンプリングを抑えてお湯が1位と2位なのは、若い世代の方にも純粋にお風呂を楽しんでもらえていることがわかり嬉しい結果です。

●20代の印象に残った内容

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10代に引き続き20代前半までの世代には特濃ミルク湯が大人気!20代後半からチルアウトの湯の方が上位に上がってきます。このあたりからは働く世代も増えてきて、日々の疲れを癒すためにリラクゼーションを必要とされている方が増えてくるのかもしれません。

●30代の印象に残った内容

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30代では「ポスターのデザイン」41%や「あとは寝るだけの標語・ハッシュタグ」も38.5%と他の世代に比べて比較的ポイントが高く、がんばった日もがんばれなかった日も、あたたかい湯船に浸かって「#あとは寝るだけ」とリセットできるというコンセプトと、30代の仕事も家族も自分のことも世の中のやらなきゃいけないことに囲まれて忙しない日常を送っている世代が重なっていて、共感される部分も多かったのではないかと思います。

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●40代・50代の印象に残った内容

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40代、50代の回答では「ホット赤ワインの湯」がじわじわと順位を上げてきています。贅沢に1日5回、追い赤ワインを投入した「ホット赤ワインの湯」は年齢層が上がるにつれて人気が出ている様子です。

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●60代・70代以上〜の印象に残った内容

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60代前半は「標語とハッシュタグ」が3位、「ポスターのデザイン」が4位に、60代後半では「ポスターのデザイン」が3位、「標語とハッシュタグ」が5位、70代以上ではなんと「ポスターのデザイン」が1位という結果になりました。この結果には驚きでした。

前回からも大好評の「#あとは寝るだけ」の標語や、コンセプト、世界観を表現したアートポスターが、確実に世代を超えて多くの人の印象に残るものとなっていることはとても重要な結果であり、また今後の銭湯への可能性を感じる結果となりました。

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7.チルアウトの認知|小杉湯がチルアウト発信源?!銭湯とCHILL OUTのチルな関係

Q.あなたは以前から「チルアウト」を知っていましたか。(回答数: 602) 

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Q.あなたが「チルアウト」を知ったきっかけについて、あてはまるものをいくつでもお選びください。(回答数: 488 ) ※ 上記Qで「知っていた」「言葉を聞いたことがある」を答えた人のみ回答

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チルアウト(CHILL OUT)の無料サンプリング、チルアウトが当たるくじと共に行った今回のアンケート。以前から小杉湯では販売ドリンクの一つとしてリラクゼーションドリンクのチルアウト(CHILL OUT)を販売しており、小杉湯のお客さんにとっては目に触れる機会も多く認知度は抜群の結果に。回答者全体で70.3%の方がすでにチルアウト(CHILL OUT)を知っているという結果になりました。ちなみに、あまり普段の生活ではチルアウトを気にとめる世代ではないことが想定される高齢の方の回答では、60代後半は「知っていた」が62.5%、70代以上でも「知っていた」が50%という結果になっています。

♨️認知度×来湯頻度

Q5 頻度1

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Q5頻度4

さらに、「今日がはじめて」のお客さんと「小杉湯に週1回以上来湯いただいているお客さん」での認知を比較してみると、はじめて来たお客さんの「知っている」が50%に対して、小杉湯に週1~2回、週3~4回以上来湯するお客さんの回答では80%以上の人が「知っている」と回答しており、小杉湯という銭湯での局地的なCHILL OUTの浸透率がかなり高いことがこの結果からもわかりました。微炭酸で湯上りドリンクにちょうどいいんです。

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♨️認知度×認知場所

Q6 知っていた

Q6 名前聞いたこと

そして、最初にCHILL OUTを認知した場所についての回答結果では、「以前からチルアウトを知っていた」と「名前を聞いたことがあった」のどちらもお客さんの約6割が小杉湯で知ったと回答。マスメディアやSNSを抑えて圧倒的な認知のきっかけになっていることがわかりました。すごい。玄関先でアンケート回収を行っていた時にも、スマホの裏にCHILL OUTのステッカーを貼っているお客さんがいらっしゃったので、どこでチルアウトにハマったんですか?とお話お伺いしたところ、「小杉湯で知って、小杉湯にくるたびに毎回飲んでます!」と教えてくださいました。

また、全体の数としては多くはないのですが「人からの勧め、クチコミ」をきっかけに知った人が各世代に大体5%〜6%の割合でいらっしゃるのですが、なんと65歳以上の世代では、「人からの勧め、クチコミ」が60代後半で16.7%、70代以上〜では22.2%と他の世代よりも高い数値となっており、年齢の差による日常の情報認知経路の違いが現れているように感じました。

ちなみに認知経路「その他」の回答で記述が多かったのは「自動販売機」でした。会社や駅の自動販売機で見つけたのをきっかけに、気分転換やリラックスしたい時用に自宅で箱買いして飲むようになったという方もいらっしゃいました。

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8.ドリンクイメージ|エネルギーよりもリラクゼーション?チルアウト(CHILL OUT)に対するイメージについて

Q.あなたが「チルアウト」に対して感じるイメージについて、あてはまるものをいくつでもお選びください。(回答数: 602 )

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“リラクゼーションドリンク”であるチルアウト(CHILL OUT)、イメージの圧倒的な1位は「リラックスできそう」という回答でした。さすが名の通りの結果です。また、今回のよく眠れる魔法の銭湯との相性もよく、「よく眠れそう」という回答も三番手、26.9%を占めています。小杉湯ではお風呂上りに飲む方が多いので、どちらかというとお風呂上りのリラックスタイムに飲むという体験がイメージに影響しているのかもしれません。

ちなみにこのチルアウト(CHILL OUT)、小杉湯の番台・番頭さんの間では「仕事前に飲めない」という声がちらほら上がっています。それはなぜかというと、「仕事前に飲むと眠くなるから」(※小杉湯スタッフ体感より)だそう。実際、CHILL OUTの成分にはGABAやL-テアニンなどリラクゼーションサポート成分が入っています。カフェインも入っていないので、寝る前にも最適で、お風呂あがりから寝るまでの間をつなぐ飲み物としての役割に最適です。

アンケートに回答いただいたお客様の中でも、チルアウト(CHILL OUT)を箱買いして家で毎日飲んでいるという方も複数名いらっしゃいました。いわゆるエナジードリンクはカフェインが入っているので飲みたくないけど、何か飲み物で気分を切り替えたい時や、仕事終わりに気持ちを切り替える時のリラクゼーションの入口にチルアウトを愛飲していると言う声もありました。

いろいろとやらなきゃいけないことが山積みで、何かと無理してがんばってしまいがちなわたしたちにとって、これからの時代はエネルギー補給よりもリラクゼーションタイムの醸成がより必要になってきているような気がします。

Q.あなたは今後(も)「チルアウト」を飲んでみたいと思いますか。(回答数: 602 )

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アンケートの結果、8割の方が今後も飲んでみたいという前向きな回答となりました。小杉湯では常時、番台前の冷蔵庫、脱衣所のミニ冷蔵庫で販売しています。ぜひ、お風呂上りに、さらにおうちでゆったり寝る前に飲む用にも、ぜひチルアウトで(CHILL OUT)でととのう体験をお試しください。

9.【まとめ】これからも、ずっと続いていくこの銭湯ばしょ 

Q.あなたは、「五感で眠れる #あとは寝るだけ」イベントにより、今後(も)より小杉湯に通いたいと思いますか。(回答数: 602 )

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最後の質問の回答もとっても嬉しい結果に。イベントにより今後もより小杉湯に通いたいと思いますか?という質問に対して、「通いたい」「やや通いたい」と答えていただいたお客さんの割合が90.2%!イベント、楽しんでいただけたようで何よりです。

イベントなどで軒下に立ち小杉湯のお客さんと会話をしていて感じることは、「小杉湯」という場所が来湯いただく方々それぞれにとって想いのある場所なんだなということを感じます。

週に1度の楽しみに銭湯を訪れる人、疲れた気持ちをリセットしにくる人、なじみの顔を見て安心する人、友達との日常のひとときになっている人、ただ毎日お湯と向き合う人。銭湯は年代や性別、それぞれがその時に抱えるいろんな感情や背景も全部関係なく、大きな湯舟で平等に温かく包み込んでくれる。そして、今回のようなイベント湯やその世界観を感じる空間、「#あとは何して寝るだけ」などのちょっとした工夫は、銭湯という場所と、そこに想いをもって携わる関係者たち、銭湯に訪れるお客さんとの非同期コミュニケーションの場となり、わたしたちの日常に少しだけ温かみとわくわくを与えてくれる機会になっています。

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アンケートの最後「小杉湯に期待すること 」にも、自由記入欄にも関わらず213件とたくさんのメッセージをいただきました。ありがとうございました。(改善点やご意見もしっかり受け止めています!)

いただいたメッセージをテキストマイニング分析した結果がこちらです。

テキストマイニング1

※ユーザーローカル テキストマイニングツールによる分析

たくさんの嬉しいコメントもいただきました。たくさんあるのですが、一部抜粋してご紹介。小杉湯は本当にみなさんに愛されているのだなと、アンケート結果からもお客さんの小杉湯への愛と、永続と発展の祈りを感じています。

あとは寝るだけ、心に沁みる素敵な標語です。週1.2回は小杉湯にお世話になっていますが、#あとは寝るだけの期間はいつにも増してリラックスできます。いつもありがとうございます。
おしゃべりできないことを、『耳をすまして静けさを楽しもう』って伝えるコピー、めちゃくちゃ大好きです。よく通う銭湯だから、このコピーも何度も読み返すことになって、お風呂に浸かりながらこの言葉が毎回どんどん沁みてきて、きっとそれは私だけじゃなくて老若男女みんな同じ気持ちになってるんだろうなって思います。今回のコピーもすごくいいですね。最近の小杉湯は、いい言葉に出会えるのも楽しみです!
引越ししてからあまり来れていませんでしたが、最高なのでたまに来ます。 営業していただけるだけ感謝です。
いつも素敵なお湯をありがとうございます!ご褒美にまた来ます!
小杉湯は色々なことで頑張ってくださり、嬉しく思います。家にお風呂はありますが、大きなお風呂でいつも温泉にいったようでリラックスしてます。
楽しくて、そして皆さんハツラツとして若返ります。(私も80才)
なくならなければ、それでよし

たくさんの心が温まるメッセージに励まされました。

いい意味で変わらずに、ずっと続いていくこと。ふと行きたくなったときに、いつも同じ場所でいいお湯を沸かして待っていてくれること。

たくさんのメッセージの中からはそんな想いを感じました。小杉湯としての使命は変わらずにここで続いていくこと。しかし、ずっと続けていくことはこれからの時代、銭湯にとってはとても大変なことでもあります。

それでも、こうやってたくさんのお客さんから愛される小杉湯をこれからも永く続けていくために小杉湯に訪れている皆さんの声を聴き、また小杉湯をきっかけに「銭湯」のことを好きになってくれる人をもっと増やせるように、これからもお客さんと一緒に小杉湯を大切に維持しながら営みを続けていきたいと思います。

さて、イベント最終日は小杉湯のお湯も#あとは寝るだけ

今回のイベントの4日間のうち、金・土・日はホットワインの湯やチルアウトの湯をお届けしましたが、4日目の最終日はいつも頑張ってお湯を沸かしてくれている小杉湯のお風呂にも#あとは寝るだけを体験させてあげたい・・・!と、あつ湯とジェット風呂はなんと白湯さゆ になりました。これが想像以上にいい。なにもないがそこにはありました。

小杉湯では日替わりでさまざまなお湯が楽しめるのも魅力のひとつ。そしてその日替わりのお風呂を支えているのは井戸水を沸かしたお湯。そんな素っ裸の状態で、素のお湯を楽しむことができる贅沢な機会となりました。

これ、毎日違う”表情”って書きたかったのに思いっきり誤字をしていることに気が付きました・・・(つぶやいた本人)(動画もぜひ見てね)

好評だったので11月24日(水)にも白湯の日、用意しました。ぜひこの機会をお楽しみに。

おまけ #あとは寝るだけ ギャラリー

#あとは寝るだけ  は魔法のおまじない🧙‍♀️ くじの景品でオリジナル「#あとは寝るだけステッカー」をお配りしたのですが、みなさんめちゃくちゃ活用してくださっていてびっくり!

小杉湯ではこれからもいろんな場面で #あとは寝るだけをお届けしていきます。イベント時以外もぜひこのハッシュタグ「#あとは寝るだけ」をご活用いただけると嬉しいです。引き続きお楽しみください!

前回に続き、今回もとても気持ちよさそうに魔法にかかってくれました🧙‍♀️🪄
お子様たちも、すっかり#あとは寝るだけ💤

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最後に、11月も「よく眠れる魔法の銭湯」やります。

大好評の、銭湯標語「#あとは寝るだけ」の第3弾イベント「よく眠れる魔法の銭湯」11月も開催します👏👏👏今月は11月26日の「いい風呂の日」に合わせて11月26日(金)~28日(日)の3日間!

銭湯ではよく眠れる魔法のお風呂の湯船に浸かって「#あとは寝るだけ」へ整える体験を、そしてあとは寝るだけの状態から実際に眠りにつくまでの贅沢なひとときをより“チル”な状態にするための企画も再びお届けします。

日常の疲れを癒す場としてたくさんの人から愛されている銭湯のお湯を通して、引き続き五感で感じる極上のリラクゼーション体験を、ぜひお楽しみください。

♨ ♨ ♨

●#あとは寝るだけイメージムービー

●#あとは寝るだけ 第1弾イベントレポート

記事作成:大塚 靖子

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