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素敵なノー友さんたち

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noteでお知り合いになったお友達について書いた記事をまとめています
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#エッセイ

【僕もあきらめない】

【僕もあきらめない】

小学3年生のうちの息子には知的障害がある。
普段は比較的大人しい息子もごくたまに酷い癇癪を起こすことがある。
何かの拍子にスイッチが入ってしまうと、暴れたり自傷行為をすることがある。
自分の頭を強く叩いたり、激しく壁に身体をぶつけたりして自らを執拗に傷つける。その度僕や奥さんが必死で息子を止める。

つい先日、奥さんと息子の二人きりの時に息子が癇癪を起した。
泣きわめいて自分の頭を叩いたり、止めよ

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【企画参加】ミサンガの太さは愛の深さ

【企画参加】ミサンガの太さは愛の深さ

僕が中学生の頃。
Jリーグが始まったせいもあって爆発的なサッカーブームがやってきた。

小学校からずっとサッカーが好きだった僕はこのミーハーなブームが大嫌いだった。
サッカーのこともろくに知らないくせに、ワーキャー言って本当にうざいなと思っていた。

そんなミーハーなサッカーブームの中で唯一僕がカッコいいと思ったのが、ミサンガだった。
編み込んだカラフルな紐を手首や足首に巻き、切れると願い事が叶う

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【三色団子のような人】

【三色団子のような人】

誰が持ってきたのか分からないけど、うちのデイサービスに大きな三色団子のおもちゃがあった。

面白がってそれを利用者たちに見せていると、ある利用者が三色団子に込められた意味を教えてくれた。

ピンク色は桜の咲く春、白色は雪の降る冬を、最後の緑色は新緑が生い茂る夏をそれぞれイメージしているそうだ。

「へぇ、秋は無いんですね」

その質問を待っていたとばかり利用者が得意気に話す。

秋がないのは【飽き

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【卒業】

【卒業】

経営陣は現場の事を分かっていない_

現場は経営の事を分かっていない_

仕事をしているとこんな言葉を耳にすることがある。

これはおそらく真理で経営陣は現場の全てを理解していないし、現場は会社の経営状態を把握していないことが多いと思う。

ただこれには致し方ない部分もあって、経営陣は経営陣のやるべきことをやらないといけないわけでそれは現場で一緒に汗を流すことではないし、当然現場は現場を滞りなく回

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【曲がり角を想像する】

【曲がり角を想像する】

お知り合いのあるnoterさんが施設入所される長男さんへの想いを記事にされていた。

30余年、障害を持つ長男さんと一緒に過ごされた中で入所を決められた。この決断に至るまでいろんな事があって、様々な想いがあって、相当悩んで答えを出されたのだと思う。

当たり前だがこの決断に対して僕ら外野が言える事なんて何もあるはずがなく、強いて言うなら長男さんやご家族のこの先の幸せを願うことだけだと思う。

僕は

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