見出し画像

直島アート旅のホテルはオフシーズンのベネッセハウス一択

年末に行ってみたかった直島に行ってきました。

元々アートにはそれほど興味はなく、博物館のようにストーリーを感じられたり、追体験できるようなものの方が好きな私ですが、直島は町おこし・地域活性化の文脈でも度々語られる好事例ということもあり、一度は行ってみたい場所でした。

そして、結論から言って大満足の旅でした。

宿泊ホテルはベネッセハウス一択で間違いなし

直島はアートで町おこしに成功している珍しい地域ということもあり、島全土に宿泊施設が散りばめられています。(直島観光旅サイトによると2024年1月現在で61軒ヒットしました)

中にはビーチサイドに設営されたモンゴルのパオ(ゲルみたいなやつ)とかキッチン付きのエアビーなんかもあるので、宿泊にお金をかけたくない場合や連泊するならそんな場所もいいかもしれない。

んが!今回はベネッセハウスのパークに滞在したんですがほんとーーーによかったです。

https://benesse-artsite.jp/stay/benessehouse/park.html


ランドスケープとメインテナンスの力

小高い丘の上に建てられたホテルの部屋には、壁一面のガラス窓が目の前のビーチを借景にして迎えてくれるのです。瀬戸内の穏やかな波と遮るものが何もない絵画のような美しさに心がスーーっと落ち着いていくのを感じながら夕暮れ期にテラスに座りながらボーーっとしてしまいました。

ランドスケープを設計するってこういうことなんだと思いました。夫がふと言ったことで印象に残っているのが、
「目から入るノイズを極力少なく設計してるんじゃないのかな」という言葉。

翌朝もホテルの周りを1時間ほど散歩したのですが、朝日も夕日もどちらも鑑賞できる素晴らしい場所に建っているおかげで、朝も夕方も外の景色を堪能できました。

宿泊してるとバスの時間に捉われず敷地内を自由に散策できるおかげで、まだ人気のない草間彌生のカボチャや海辺のアートをゆっくり鑑賞できて心が洗われました。

この感覚こそがリゾートなんだと思います。部屋にはテレビもないし、ホテルにはインフィニティプールも温泉もない。そして、それはなくて良いんだと思わせてくれるほど心地よい空間でした。日本でリゾートホテルは星野リゾートや離島などいくつか行ったけど、ここまで穏やかにリフレッシュできた場所は今までありませんでした。日本に数少ない大人が楽しめる圧倒的に質の高いリゾートだと思います。

夜もミュージアム鑑賞できる

リゾートホテルって案外夜に時間を持て余してしまうというか、早めの夕食だと20時ぐらいには部屋に戻ってきてると思います。でもベネッセハウスなら宿泊者は夜23時までベネッセミュージアムに行ける(シャトルバスが終わったら個別に配車までしてくれる)ので、ディナー後の美術館巡りはめちゃくちゃ良い腹ごなしになります。私たちは昼も夜も行ったのですが、デジタルアートなんかは夜見る方が暗闇に浮かぶアートをゆっくり鑑賞できるし圧倒的におすすめです。(私たちが行った夜は2組しかいませんでした)

朝ごはんは洋食ブッフェが最強

島内はこれといって名物があるわけでもなく、グルメ旅には向いていないので、食事はホテル内が最強です。特に朝食ブッフェはシェフがその場で作ってくれるオムレツ(3種類から選べる)や、近郊で採れた野菜のサラダバーや出来立てフレンチトーストなどはおかわり必至のクオリティです。

ホテルの客層は半分以上インバウンド(その中でも欧米系が7-8割)だったし、日本人で泊まってる人も温泉旅館で見るような高齢者はサッパリいませんでほとんどが50代ぐらいまでのカップルかファミリーという感じでした。
昔、日本贔屓の欧米人から「和朝食はあまり好きじゃない」と聞いたことがあり、確かに塩鮭や納豆に梅干しなど「白ごはんに合わせた塩分が高めでくせが強めの和食」である和朝食は私でもゲンナリするので、クオリティの高い洋食のブッフェって満足度に高い影響を与えそうです。

気になるお値段は?

ズバリ1泊2食付き82,610円(2名分)でした。

今回泊まったパークはグレード控えめだったのでベネッセハウスの中ではお手頃な部類でした。しかもオフシーズンだから最安値に近かったのでしょうか。

1泊4万円/人と聞くと、朝夕付いて2万で泊まれる温泉旅館が山ほどあるこの国では割高に感じるかもしれないけど、フレンチのフルコースディナーとクオリティの高すぎる朝食ブッフェやベネッセミュージアムのチケット(何回でも使える)まで付いてくるのです。しかも、島内は宿泊者専用シャトルバスを走らせてくれていて、レンタカーも必要ありません。自家用車をフェリーで持ち込むだけで往復1万円することを思えば一人4−5万円は決して高くはありません。(一方で宿泊棟や時期によっては食事なしで一泊10万円というケースもあるので、私のような庶民は一生最安狙いオンリーかもしれませんが🥺)

こんなに心の静養ができる場所なら今後も数年に一度は通いたいなと夫婦で意見が一致しました。(でも多分夏は蒸し暑すぎて歩く楽しみが苦行に変わると思う)

3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭は次回2025年開催予定です。会期中は混み合うでしょうし、金額も跳ね上がると思うので、冬休みやオフシーズンを狙って人混みのない時期に行ってみてはいかがでしょうか。

ホテルが良すぎて長くなってきたので、直島の見どころをまた別で書きたいと思います。

ではまた!


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?