1年間、毎日ムードトラッカーをつけてわかったこと
[自分の機嫌は自分で取る]
芸人みやぞんさんの発言だそうですが、自戒の気持ちをこめて使う人よりも、理不尽にキレる上司や突然拗ねてしまう恋人へ「自分の機嫌くらい自分でとってクレヨン」と他者に対して使うケースが多そうな言葉。
さて、私は自分で自分の機嫌が取れているのか?
それを検証すべく、1年間毎日ムードトラッカーなるものをつけ始めました。
ムードトラッカーとは、毎晩、その日を振り返って自身の気分の点数をつける、というものです。
1日の達成感はどうか、
いい気分で終われたか、
不安に押しつぶされていないか
自分が割と内向的な性格なので、自身の気持ちの変化や客観性は高い方だと思いますが、ど田舎の限界集落でリモートワークをしながらあっちこっちと旅行する暮らしのスタイルが果たしてどの程度「幸せ」なのか、可視化してみたい気持ちと、もっというと幸せや不幸せを感じる変数を見つけたり、自分の幸福センサーのようなものが発見できると良いなと思い、毎晩記録をつけることにしました。
どうやるのか
まずは気分の記録方法について
”ムードトラッカー”と検索するといろんなアプリが出てきます。
後でデータが取り出せるのと、5段階スケールで見やすそうなDaylioというアプリの無料版を使うことにしました。
最初にトラッキングの方法に一貫性を持たせるために以下を決めました。
夜20時に入力する
毎日同じ時間帯に1日を振り返ります。午前・午後の2回に分けて入力することを推奨している方もいますが、続けやすさを重視して1日一回に。
スケールを5つに統一する
こちらはアプリ側で決まってましたが、最高・良い・ふつう・悪い・最低の5つで判断します。その気分の「長さ」「重さ」を意識する
例えば午前中に家族の誰かと数年に一度レベルの大ゲンカをしたら、その後友達とランチに行って気分が紛れた、楽しかった!と思ったとしても夜の時点でケンカのしこりが残っていたらムードトラッカーは「悪い」にカウントする、といったように出来事の重さや時間の長さを加味してスコアをつけます。
この3つ目が案外難しく、人間の機嫌なんて朝起きた瞬間から寝るまで結構上下に動いていて、例えば午前中にとても嬉しいことがあっても、午後6時ぐらいに仕事の致命的なミスが発覚したとしたら、気分は地の底に落ちてしまう。そういう時は1日の変化をサマリー(日記のようなもの)として簡単に記録しました。そうすることで、スコアをつける直前の気分に振り回されることなく良いイベント・悪いイベントのどちらが相対的に大きかったか、少しだけ客観的に把握できるようになります。
4月のある日のサマリーを見てみましょう。こちらです↓
また、11月のある日は・・・
パンは私にとっての幸福変数に入ってること、それと誰かに認められるようなタイプの仕事ではなく、自分だけが大満足!というようなタイプのものづくりで幸福度が増してるみたいですね。
では、「悪い」日はどうでしょうか。
あとはなんとなく気分が上がらない、とか漠然と不安、体調不良みたいなのもありました。もともとプレッシャーを感じやすいタイプなので、自分を成長させるために敢えて負荷を高めたり責任あるポジションを取るのは避けています。昭和のサラリーマンが聞いたらマジで怒られそうですけど、自分の適性をよく知って働く方が結果的にチームの総合力は上がると信じています。
ちなみに一年を通したムードトラッカーのグラフはこちら
グラフではみづらいですが、かなり1と2の数が多そうです。
ということで、どんな日が何日あるか集計してみました。
結果、めちゃくちゃハッピー野郎でした、私。
最高と良いを合わせて289日、1年のうち79%を気分良く過ごせていたなんてちょっと驚き桃の木です。2=最高 1=良い 0=ふつう -1=悪い -2=最低とした時の平均値を割り出したら、なんと1.09もありました。常に大体機嫌が良いってことです。この幸せ者ー!
旅と暮らし
「最高」をつけた117日のうち、旅行に行ってる日は38%ありました。新たな知に触れたり、知らないまちを散策したり、時にその土地の友人と食事を囲んだり、自宅ではできない刺激が大好きなのです。
1年を通して3ヶ月近く旅行に費やしている私にとって、体感として旅行に行くのが楽しい!という感覚はありましたが、今回はっきり可視化できてよかったなと思います。
ただ、逆にいうと117日のうち、旅行を除いた70日は自宅にいたわけですが、それでも「最高!」と思えたのは、どこかに行くことが全てではなく、ストレスが少ない暮らし・思い立ったら自分の心踊る好きなことができる時間の余裕があるからこそ自宅でも楽しい時間が過ごせているのかもしれません。あぁ、社畜時代の自分に聞かせてあげたい。あんたはこれから幸せに暮らせるよ、そんなに仕事や世間の価値観に縛られなくても楽しく暮らしていけるよって。
パートナー(家族)、仕事、健康、人間関係
幸福を定義づける変数は色々あるけど、不幸(「悪い」とか「最低」をつけるとき)の変数は4つぐらいに大別できそうだなと思いました。
家族や恋人とのトラブル
仕事がうまくいかない
病気になる・睡眠不足や体調不良
人間関係で悩んでいる時
この4つをうまく減らしていくためにはそれぞれとの距離感と、あと体力づくりが大切なんだよなと当たり前のことに辿り着いたのでした。
以上、私が1年間ムードトラッカーを続けて学んだことでした。
テレビでおせちの予約開始のニュースが流れているのを横目に、そういえば
今年は自分にとってどんな一年だったのか、振り返る機会が多くなるだろうなと思ったので、総括するときに忘れられてしまいがちな日々の積み重ねをムードトラッカーに記録して、自身のQOLに向き合えたら素敵じゃありませんか、と思ったのでした。
では
今回は1年の検証結果を記事にしましたが、普段は旅を通じて考えたことや、サステナブルに暮らすために私なりに実践したことなどを辺境の地から発信しています。スキやサポートをいただけると励みになるどころか、心身の滋養強壮になります!
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