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こそねさんち
2021年2月28日 22:00
前回はこちら↓それからも忙しい日々が続いた。接待での飲み会。仕事以外のことが増えていく・・・。これも仕事と思いながら戸惑う僕。そして重役の人との飲み会に連れていかれた。その人のお気に入りの飲み屋さん、きれいな女の子がいっぱいのお店だ・・・。みきさん・・・鼻がいいから気を付けないとと思いつつひたすらウーロン茶を飲む。重役の横にいた女の子が「あら、監督さんなにか、かわいいのつけてますね」と僕の横に
2021年2月27日 22:00
前回はこちら↓新しいおうちでの暮らしは、毎日がにぎやかに・・・。朝、起きると子どもたちの元気な声が聞こえ登校していく。そして僕は仕事に出かけ、みきさんは家事をしながら長男君の食事など。一通りの作業が終わると公園に出かけひと遊び。帰宅して昼食を食べさせお昼寝。その間に夕飯の支度をし、そのあとは駐車場で近所の子どもたちと遊び午後5時になるとおうちに入りお風呂、夕食。他のおうちの人たちは
2021年2月26日 22:00
前回はこちら↓そして週末、引っ越し先探す旅に出た。今度の現場から20分くらいの範囲内でさらに・・・子どもの出産場所と長男君が痙攣する可能性も考えて子ども医療センターなどがあるところ。不動産屋さんで出てきた候補のうち３軒に絞り現地確認。そして４棟続きのアパートを見た。そこにはたくさんの子どもたちがアパート横で遊んでいた。みんな元気にキャーキャー声をあげて遊んでいる。そこにいた一人の金髪の
2021年2月25日 22:00
前回はこちら↓検査薬3本すべてが陽性ということで観念して産院へいった僕たち夫婦。すると・・・やはり授かっていたようで・・・先生も首をかしげながら「なぜだろうね？ちゃんと指導したように避妊していたよね？」と聞いてきた。「ちゃんと気を付けて、ラテックスフリーの新作でちゃんとつけていました。」「う～ん、ご主人に聞くけど・・・そのいたした後、余韻に浸らず根元をおさえてちゃんと出した？」
2021年2月24日 22:00
前回はこちら↓ようやく、落ち着きを取り戻した僕たち夫婦・・・。長男君も少しずつ歩けるようになりおうちの中での行動範囲も広がりだした。長男君の成長に伴い、みきさんの行動範囲も変化をしていく。これまでは図書館ばかりだったのが公園や植物園など彼が安全に遊べるところに連れ出すようになっていった。そんなある休日・・・コミュニティセンターのような施設の前にのぼりが立っていた。「生活クラブ」と書いて
2021年2月23日 22:00
前回はこちら↓「ちょっと、いきなり切ってなんなの？話の続きだけど」僕は何も言わずに電話を切った。そして急いで外に出た。まだ引っ越してひと月も経っていないのに・・・夜も遅いこの時間に飛び出していくなんて・・・近所のスーパーかな？コンビニ？近くの場所を探すも見つからない・・・。携帯電話で実家に電話をしてみた・・・。どうやら連絡は入っていないらしい・・・。お母さんの話だと本屋さんか駅前あたり
2021年2月22日 22:00
前回はこちら↓成人式の翌週、引っ越し。初めて3人での暮らしが始まった。ここのおうちはアパートの2階。4世帯が暮らしているらしい。僕の家の下は家主さんの息子夫婦が住んでいるらしい。←今思えばあの時期に・・・この部屋だけ空いているという時点で気が付けば良かったんだなぁ。この話は後日・・・。6畳・6畳・8畳のキッチンダイニングの3部屋。家族3人で暮らすのには支障はなかった。新しい暮らしが始ま
2021年2月21日 22:00
前回はこちら↓「・・・えっ、なんで前の彼女って知っているの？」「お母さんと話している時に・・・今日、さっちゃんと出かけている人はね本当にいい人でわたしと仲良しだったのよ。あの子がお嫁さんに来ると思っていたんだけどね。あなたが来たからねぇ。って。だから聞いたの。さとしくんの彼女だった人なんですか？って。そしたら一番最初に付き合っていた人だと教えてくれて・・・優しい人だから今度一緒に遊んで来た
2021年2月20日 20:00
前回はこちら↓年末、仕事納めをしている僕の携帯に知らない番号から連絡が・・・職人さんかな？電話に出てみた・・・。「もしもし・・・」「もしもし、さとしさんの電話ですか？」「そうですけど・・・どちら様でしょう？」「・・・声でわからないの？わたしだよ、」「・・・えっ・・・どちら様ですか？」そして告げられた名前を聞いて僕は凍り付いた・・・。高校生の時に初めて付き合っていた一つ年
2021年2月19日 22:00
前回はこちら↓それからひと月、みきさんの体も落ち着いてきた。早産といえど、産後は産後で通常の産婦さんと同じように一か月静かに暮らし体を整える。１か月検診をして、通常生活に戻れることに。「これで、お風呂に浸かれる。」とみきさん。寒い季節になってきたので温まれるのはうれしいよね。そして前回、検査で抗体数値がギリギリだったモノについてはこのタイミングで予防接種をしておくことになった。
2021年2月18日 22:00
前回はこちら↓急いで産院にかけ込み先生に、みきさんの外出許可をもらった。そして病室にいき「赤ちゃんのプレゼントを買いに行こう。」と誘った。産院のすぐそばにある商店街でベビードレスとタヌキのぬいぐるみを買った。「一人じゃ寂しいよね、タヌキさんと一緒にね。」とみきさん。そして車の中で僕は伝えた。「今までさ、本当の意味で父親になれていなかったんだと思う。お父さんやお母さんがすぐそばに
2021年2月17日 22:00
前回はこちら↓お父さんとの話し合いの時間・・・どのくらいの時が流れたのか・・・ずいぶん長いこと話しているのではないだろうか？その間にも苦しそうなみきさんの声がここまで届いてくる・・・。お父さんは「うちにもね、みきの上に女の子が本当はいたんだ。その頃、自分は働いてはお酒を飲んで・・・家計がね、厳しかったんだ。それでもきょうこさん（おかあさんのこと）は毎日、どうやっているのかお弁当を作り手渡し
2021年2月16日 22:00
前回はこちら↓それからは仕事から帰宅するとできる限り長男くんをかまうこと。そしてみきさんが眠れる様にと・・・ゲームをするときは音が聞こえない様に気をつけて・・・さらにお弁当箱は自分で洗う様になった。自分ができることは意識的にやる様にしていった。そんなある日、帰宅すると・・・みきさんの様子がいつもと違った・・・。ご飯を食べているときに「さとしくん、あとで部屋で話したいことがあるんだけど」
2021年2月15日 22:00
前回はこちら↓みきさんが電話に出ると・・・受話器を看護師の友人が取り上げた。「もしもし？こんばんは。さとしくんの友人で看護師をしているものです。初めましてなのにいきなり、こんな電話でごめんね。息子君の話を聞いたら居ても立っても居られず・・・熱が下がった後が大事なのは知っている？」「はい、下がってぶり返す時に痙攣することがうちの子の場合多くて・・・だから目が離せなくて・・・」「そうだ
