知ってる?ママン No.24"そんなことに・・・。"
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それからは仕事から帰宅するとできる限り長男くんをかまうこと。そしてみきさんが眠れる様にと・・・ゲームをするときは音が聞こえない様に気をつけて・・・さらにお弁当箱は自分で洗う様になった。自分ができることは意識的にやる様にしていった。
そんなある日、帰宅すると・・・みきさんの様子がいつもと違った・・・。
ご飯を食べているときに「さとしくん、あとで部屋で話したいことがあるんだけど」
「あぁ、食べ終わったら話を聞くね。」と返した。
そしてお腹いっぱいで部屋に戻ると・・・テーブルの上に一枚のレシートが
「このレシート、何のレシートかわかる?」
そのレシートを見て僕は固まった。丁寧に日付と誕生日祝い用花束と項目が。
「これ、前の彼女の誕生日だよね?この日付、今年だよね?」
「別に直接会って渡したとかじゃなくて・・・なんとなく送ったというか・・・やましいことは何もない。」
「そういう事じゃなくて・・・その贈ったという事実が・・・やましくないなら何をしてもいいの?」
「そんなこと言ったって・・・じゃあ、どうしたらいいの?謝ればいいの?どんなに忙しくても子どもをかまうようにしているし、ゲームだって静かにやっているし、自分のことも少しずつやっているでしょう!どうしたらいいんだよ!」
「もう、いい。自分のことばかりだよね。」みきさんはそういうと・・・布団に潜り込んでしまった。
まったくなんなんだよ・・・・急に花束ひとつでそんなに怒って・・・。その晩は初めて別々のところで眠りについた。
朝、目が覚めるとみきさんの姿はそこになく・・・あぁ、怒らせたから先に下に行ったのかな?と思いながら部屋の扉を開けた。すると廊下でうずくまるみきさん・・・。何?何が起きている?
「どうしたの?」
「・・・・う・・・・う~~~腰と、お腹が痛くて・・・動けない・・・。」
みきさんのただ事じゃない様子に僕はパニックに・・・
「大丈夫?どうしたの?」妹が僕たちの声で目覚めたらしく急いでお母さんを起こしに行ってくれた。
急いでお母さんが産院に連絡をし、受診することに。
「陣痛っぽいよね・・・。自覚症状は腰の痛みとお腹の張り?」お母さんが聞いた。みきさんがうなずく。
「24週だよ?まだ、生まれちゃだめだよね?」
「・・・そんなのわかっているよ(´;ω;`)・・・きっと昨日、喧嘩したのがいけなかったんだ・・・。」
産院へ着くとすぐにお腹の張りをチェックする装置と子宮口の開きを見る内診が行われた・・・。
祈る気持ちでみきさんの手を握る・・・。手のひらに汗がにじんでいく。
・・・先生は難しい顔をしながら「子宮口4センチ開大、陣痛も来ている感じで。ご家族の方と話し合って高度救急の母子センターに搬送するか、それとも・・・ここで産むか決めてください。」
「ここで産むというのはどういう意味ですか?」みきさんが聞いた。
「ここでは新生児の高度救命がないから・・・たぶん赤ちゃんは助からない。今のところ、大出血とかはしていないけど何が原因でこれが起きているかわからないからお母さんの命は守れることを最優先に・・・考えたい。」
僕は・・・どうしたらいいのか・・・わからなかった。
別の部屋を用意してもらいお父さんと一緒に話し合うことに・・・。
次につづく・・・
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