知ってる?ママン No.29"心地よいひと・・・"
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「・・・えっ、なんで前の彼女って知っているの?」
「お母さんと話している時に・・・今日、さっちゃんと出かけている人はね本当にいい人でわたしと仲良しだったのよ。あの子がお嫁さんに来ると思っていたんだけどね。あなたが来たからねぇ。って。だから聞いたの。さとしくんの彼女だった人なんですか?って。そしたら一番最初に付き合っていた人だと教えてくれて・・・優しい人だから今度一緒に遊んで来たら?といわれて・・・」
母よ・・・あなたは携帯番号も教え、みきさんにも暴露大会・・・揉めさせたいのか・・・(◎_◎;)
「友達ってごまかしたことは謝る。本当にごめん。でも、本当に何もないから。なんだかいろいろと連れまわされて・・・最後は空港に連れていかれ寒い中、前の人との話をエンドレスで聞かされて・・・。」
「聞かされてじゃなく、自分の意志で聞いていたんでしょ・・・。長男君の初めての誕生日だからいっぱいごちそう作ってみんなでお祝いしたかったのに・・・」半べそのみきさん・・・。
「・・・本当にごめん。」
背中を向けたまま眠ってしまったみきさん。下の部屋に降り、何かつまもうと冷蔵庫を開けた。中にはたくさんのごちそうが・・・。なにやっているんだ・・・。どれだけみきさんが今日の日を楽しみにしていたのか一番わかっていたはずなのに・・・自分の意思をはっきりとさせなかったばかりに・・・。
翌朝、起きると「おはよう。」といつもより元気のないみきさん。
「さとしくん、昨日出かけたところ全部連れて行って。そして全部教えて。」と伝えてきた。
僕は戸惑いつつ「もちろん、どこにでも連れていくから。お出かけに行こう。」そして長男君と三人で出かけた。
昨日はゆっくりと見れなかったところも今日はいろいろと見ることができ、食べるものもしっかりと味を感じることができた。そして、いつの間にか当たり前と思っていたこの関係性がこんなに心地よいものに変わっていることに気が付いた。
そして無事に仲直りができ、帰省が完了。
仕事が始まり・・・年末、出された辞令の詳細が伝えられた。二つ隣の県への異動。さすがに家からの通いは厳しく・・・引越しをしないといけなくなった。週末、おうち探し。無事におうちを見つけ2週間後に引っ越しが決まる。
翌日、朝4時半。みきさんの成人式の準備のため美容院へ送っていく。するとチラホラ雪が降りだした。
美容院から戻ると、チェーンがあるか確認。雪がだんだんと降り積もりだした・・・物置にあったチェーンを取り付けてみることに。
お母さんと悪戦苦闘をしながらチェーン装着終了。そして無事にお迎えに行くことができた。きれいに着飾ったみきさん。・・・惚れ直すレベル。
会場に送り届け久しぶりの友人との交流を楽しんできて、と送り出した。
その間、長男君との時間。一人で見ることなんてないので困っていると下の妹が来て「さっちゃん、引っ越したら大変だね~お姉ちゃんのことちゃんと手伝ってよ。」と手慣れた様子で長男君を泣き止ましてくれた。「ありがとう、助かった(;^ω^)」
彼女のあだ名は通称「うばちゃん」。
長男君はいつも、僕たちより「お父さん」や「お母さん」、「うばちゃん」の三名が大好き。まるで本当の親のようでもあった。それだけかかわりが深かったということだと思う。
お昼も過ぎ、2時くらいにみきさんが帰宅。「ただいま~」玄関にいくとすでに着物から服に着替えたみきさんがそこにいた。
雪がひどく(10年に一度の大雪だったらしい)、駅横のホテルで成人式の記念撮影を済ませ、そのあと自分で着物を脱ぎたたんで帰ってきたらしい。(子どものころに日本舞踊を習っていたおかげと話していた)
みきさんが帰ってきてホッと一息・・・。
そして引っ越しです・・・
次につづく・・・
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