便利さは脳の成長を遅らせることもある話

いつの間にかスタンダードとなってしまった光景のひとつに、ストローやスパウトで飲み物を飲む乳幼児の姿があります。まるでそうでないと飲めないと世間が言っているかのように。


しかしながら、ストローが生まれたのは1890年頃であり、プラステック製のものが普及したのは第二次世界大戦後のことです。スパウトに至っては2000年代に入ってから。それ以前の子供たちはどうやって飲み物を飲んでいたのでしょうか?

口移し・・・な訳がないですよね。

ストローやスパウトは親にとっては楽なアイテムです。例えば水筒にストローがついたタイプのものは、ワンタッチで開けられるし、子どもが落としてもこぼれる心配は少ない。 子供が勝手に飲んでくれて、掃除も楽!便利です。


しかしながら、コップで飲むよりも指先や手首、腕を使う機会は減るということを考えたことはおありでしょうか。その機会が減るということは脳を刺激する機会も減るのです。お金と時間を使って知育や脳育に力を入れても、普段の何気ない動作で脳への刺激を与える機会を失わせてしまうというのは実に勿体ない話ではないでしょうか。

ついでにいえば口腔的にもデメリットがあるのですが、このあたりのことは歯科医に聞くことをオススメします。

赤ちゃんがコップだと飲めないというのは幻想です。はじめは上手く飲めずにこぼしながら飲んでしまうこともあります。見守るのも大変ですし、掃除も大変です。が、想像よりも早くマスターしてします。

大人が想像するよりも赤ちゃんは賢いものです。汚れるからとか難しそうだからと大人の目線であれこれ阻止するより、赤ちゃんを信じてみてはいかがでしょう。一見難しそうなことでも、信じて根気よく見守ることで乳幼児にとって自然と脳トレになっているかもしれません。

止めるのは危険なときや、どう考えてもよくないことをしているときだけ、留めてください。

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